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フルサイズの広角ズーム「Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS」を買いました


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マイクロフォーサーズ使いである私の元に、ソニー製カールツァイスブランドの超広角ズームレンズがやってきました。どうしてこうなった!?

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MFTの他にEマウントで広角レンズを生やした言い訳

そもそも広角ズームレンズはマイクロフォーサーズのオリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROを愛用しまくっている私です。

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今年発売されたパナソニックのLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0には何度か浮気しそうになりましたが、いくつかの理由で結局は7-14mm F2.8 PROを使い続けることにしました。つい先日、修理&点検も終えたばかりですしね。

ですが、先日八ヶ岳の登山でα7でスナップを撮っていて、その写りにMFTとは違う何かを感じてしまったのです。「もう少しα7を登山のお供として使ってみたいかも。それならやはり超広角ズームががが…」 みたいな理由でMFTでの買い換えでなく、別フォーマットの買い増しとなってしまいました(資金工面のため、多少機材を整理)。

MFTとα7を併用したいとか少々意味不明な気もしますが(意外といそうな気も)、望遠域はMFTが有利ですし手ぶれ補正や耐環境性(防塵防滴)もオリンパスが断然上。しかし、先日の木曽駒ヶ岳のような環境ではOM-Dよりもα7の方が色気のある写真が撮れるかも?とも感じたり… 具体的には広角で風景を撮った際の(特にガスが絡んだような状況での)空気感、奥行き感(立体感)とでも言うのでしょうか… やや感覚的で曖昧なものではありますけども。

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そして耐逆光性。最新のコーティングがされてるとはいえ、前玉の飛び出した7-14mm F2.8ではどうしてもゴーストとの戦いになってしまいます(登山中のスナップは広く空を入れるシーンが多く、かつ太陽との位置関係を待つこともできません)。フィルターが使えて別付けのフードが付いた広角レンズも試してみたいなと…。

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そんな理由もあって、評判のいいソニーのツァイスブランドの広角レンズを使ってみたいな、となりました。以上、言い訳終わり。

SONY Vario-Tessar T: FE 16-35mm F4 ZA OSS/SEL1635Z

ということでSEL1635Zこと「Vario-Tessar T: FE 16-35mm F4 ZA OSS」です。フルサイズ対応のソニーEマウント、焦点距離16mmから35mmの広角ズームで、開放絞りF4通しの所謂小三元レンズ。最短撮影距離は0.28mmで最大撮影倍率の0.19倍は、所有しているキットズームレンズのSEL2870と同じ。

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もう発売から長く経っていてネットにレビューも溢れているレンズなので、外観チェックなどはざっくりと。鏡胴、フォーカスリング、ズームリングなどは金属製でオリンパスのPROレンズとはまた違った質感の良さ。重量は518gでそれなりにズッシリ。なんとMFTの7-14mm F2.8 PROの方が534gと重いのですが、フードを装着すると実測570gになって逆転します。

前玉は球面ではあるもののフィルター枠から飛び出していないタイプ。保護フィルターやC-PLが使えるのはありがたい。

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ズーム位置でレンズ全長が変化するタイプで最短になるのは35mm側。16mm側にズームリングを回すと1cmほど前玉側の鏡胴が伸びます。

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ズームリングの回転方向がオリンパスと逆なのですが、複数メーカーのカメラを使っているうちに慣れてしまいました(笑)

バヨネット式のフード(ALC-SH134)は少々大きめですが超広角なので仕方がないですね。かなりカッチリとハマって、簡単には外れなさそうです(SEL2870はバヨネットのロックが緩く、登山で使うにはテープで固定しないと不安でした)。単独で買うと5,000円近い値段なので、なくしたくないですね…。

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マウント側。SEL2870もでしたが、この価格帯で防塵防滴(配慮)を謳っているというのに、マウント部にシーリングのゴムが入っていません。ちょっと雨でもマウント部分に水が流れたらピンチ… って感じですよね(ちなみに最上位のG MASTERレンズにはマウント部にゴムパッキンが入っています)。

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フィルター径は72mm

レンズフィルターが装着可能なレンズですので、防滴コートされている保護フィルターを付けておくことにします。

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取り付けたのはHAKUBAのXC-PROフィルター。やたらと安くなっているのが気になりますが(このシリーズ、C-PLも安いんですよね)このまま生産は続くのでしょうか。撥水効果などちゃんとしているものですし、消えて欲しくないのですがどうなることやら…?

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SONY α7に装着してみる

コンパクトな初代α7(ILCE-7K)に装着するとややフロントヘヴィなバランスにも見えますが、充分に許容範囲でしょう。手に持ってみた際の重量バランスも悪くなく、さらにグリップの大きくなっているα7 II系ならばより安定するはず。

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ボディ+レンズで1kgを切っているので、なんとE-M1+7-14mm F2.8 PROよりも若干軽量です(α7 II系だと丁度同じ位かも?)。これなら登山の際の2台携行でも全く問題ないレベル。

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バッテリーグリップを装着すると、よりバランスが安定します。山では電池交換を減らすためにグリップを付けていたいのですが、そうするとトップローダーのバッグに入らず、バックパックホルスター装着時のバランスも悪くなってしまうのがなんとも…。

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ボディ側に手ぶれ補正のない初代α7と組み合わせた場合、レンズ内蔵手ぶれ補正(OSS)を使うことになります。これは実写をした際にちゃんとレポートするつもりですが、半押し状態でよく補正が効いているのが分かります。まだ屋内で試しただけですが、16mm側で1/2秒位までならなんとかなりそう?
とはいえ、現在はボディ側に5軸手ぶれ補正の入ってるα7 II系が主流なので、今更ここを気にする人は少ないかもしれませんね。

その他、いろいろ並べたり収めたり

標準ズームのSEL2870と並べてみます。重量295gの軽量ズームレンズと並べてしまうと一回り以上大きいです。SEL2870は嘘みたいに軽くてそこそこ写るので結構気に入っていたのですが、SEL1635Zが来てしまうとさすがに出番はなくなりそうです。

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マイクロフォーサーズの広角レンズ2本と並べてみると、フルサイズ用レンズにしてはコンパクトなのがよく分かります(開放値が1段違いますが)。

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よって、7-14mm F2.8 PROを装着したOM-D E-M1とはほぼ同サイズ。これまでカメラ2台携行での登山の際、1台のE-M1には7-14mm F2.8 PROを付けっぱなしだったので、そのままα7のシステムに入れ替えることが可能です。

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フードを装着すると若干α7のシステムの方が全長が伸びてしまいますが、現在使っているカメラバッグ、ケースでは特に問題なさそうです。

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パーゴワークスフォーカスにもフード装着状態ですっぽり収まりますし…

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マインドシフトギアのウルトラライトDSLRカバー10もピッタリでした。

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PaaGo WORKS CB03 フォーカス ブラック

PaaGo WORKS CB03 フォーカス ブラック

実写編はまた改めて

早速、実写編と行きたい所なのですが、16mmからの超広角レンズは屋内で撮っていてもちっとも面白くありませんし、今日は天気もイマイチで自宅作業もあったため、まだろくに使えていません。ちゃんと屋外で使ってからまた記事にできればと思います。

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メインはワイド側の超広角16mmではありますが、望遠側は35mmと標準域に入ります(35mmが標準かどうかはひとまず)。開放値はF4なので、MFT換算するとF2ぐらいのボケ量を持つ17mmレンズといった感じ(あまりこの換算はしないですね)。
広角での風景はもちろんですが、食レポからストリートスナップまで幅広いシーンで活躍する万能レンズになってくれることを期待しています。

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