私たちが持つ「年収1,000万プレーヤー」のイメージ
みなさんは、「年収1,000万円プレーヤーは幸せ」だと思いますか?
「お金をいっぱいもらっている超高給取り」
「毎日美味しいものをたくさん食べている」
「家賃の高い家で快適な暮らしをしている」
「幸せに決まってるじゃないか!」と、多くの人がそう答えるだろう。
そう、私たちは「年収1,000万円プレーヤーは幸せだ」というイメージを持っている。
結婚相談所の話
大手結婚相談所では、女性から最も人気のある男性の条件は、収入額カテゴリーの最高ランクである「年収700万円以上」。
別の結婚相談所でも、最もモテるのは「30歳過ぎて年収1,000万円、安定した職業」の男性たちだそうだ。
というのも、世の中の女性からしたら「年収1,000万円はワンランク上の生活ができる額のイメージ」だとか。
そう、私たちは「年収1,000万円プレーヤーと結婚したら幸せだ」というイメージも持っている。
年収1,000万円プレーヤーの実態
しかし、現実はどうやら全く違うらしい。
実際の年収1,000万円プレーヤーは、
「この仕事内容で、この給料は割に合わない」
「身体的にも精神的にもしんどい」
「残業続きで休みがない、もうやめたい」
と嘆いており、激務で心身を壊してしまう人もいるほどだ。
このギャップはどこからくるのだろうか?
労働環境の悪化
1つは、企業間競争の激化によって、高給取りの労働環境が悪化の一途をたどっていることが要因だ。
日本では、ほぼ全ての業界が成熟市場にあり、利益を得るために身を削る必要がある。
人件費削減・経費削減・原価削減など、緊縮する方向へと進んでいる。
また、政府が進めている働き方改革により、社員は生産性向上を余儀なくされている。
言葉を変えれば、年収1,000万円プレーヤーはその高い給料をいいことに"搾り取られている"という表現が正しいのだろう。
税金や社会保障の負担増
2つ目は、国が税金や社会保障の負担対象を年収1,000万円に設定していることが要因だ。
年収1,000万円のサラリーマンが手にする実質可処分所得は、
税制改革(給与所得控除の上限)や手当(児童手当、高校無償化)の見直しにより
年々減り続けており、2010年から60万円以上は減少している。
年収1,000万円プレーヤーはその高い給料をいいことに国からも"搾り取られている"。
(参考)年収1,000万円プレーヤーの7タイプ
年収1,000万円プレーヤーには7つのタイプがある。
参考にして欲しい。
①商社・メディア関連
高収入だが、労働時間外の付き合いに際限がない。
家庭との両立が困難のため、離婚率も高い。
②医者・弁護士
資格のある安定したステータスだが、資格保持者が急増。
競争激化で落ちこぼれも急増。
③都心共働き
夫婦の力を合わせて、高収入を実現する近年急増中のタイプ。
私もこのタイプ。
④地方公務員
若者たちの間で人気沸騰中。
夫婦で公務員は、9時-17時で働けて収入も安定。
⑤新興IT系
若いうちから高収入を得られることで人気。
しかし、ビジネスの賞味期限が非常に短い。
⑥地方企業経営者
東京よりもテナント料や人件費などのコストがかからない。
地方経済の担い手にして地元の雄。
⑦企業役員
会社の最高到達点だが、任期中のリスクを避ける責任回避姿勢が目立つ。