それは私が会社を清算させた方が、先月で会社の借金を完済したというのです!
私はこれまでにいくつかの会社を清算させています。
多くの人は清算することを嫌いますが、傷を深くして人に迷惑をかけるくらいなら、清算するほうがよほど責任のある選択だと私は思うのです。
多くの人は「経営の勉強」というとマーケティングや決算書の読み方などを思いつくようですが、会社はシステムや戦略によって作られるのではなく、社長の人となりでできているのです。
もっと言うと、社長の価値観やコミュニケーションによってできていると言って過言ではないと思うのです。
戦略が気に入らなくて辞めた人がいるでしょうか?
どんなによいシステムを導入しても、どんなによい戦略を立てても、社員がついて来てくれなければ絵に描いた餅に過ぎません。
そのため私が主宰している静岡経営塾では「人の話をキチンと聴くこと(理解できること)」や「自分の考えを相手に納得してもらえるように伝えること」に力を入れているのですが、決してアカデミックな内容ではないので、その重要性に気付く人は少ないかもしれません。
しかし、私がいろいろな会社に行って思うことは「やはり社長通りの会社になっている」ということなのです!
ということは、「会社を変える」ということは、「社長(の価値観やコミュニケーション)を変える」ことに他なりません。
だから私は社長さん達にCL(建設的な生き方)を勧めているのですが、ほとんどの人は問題を外に見ているので、自分を変えようとするのではなく社員やシステムを変えようとするのです。
私はシステムや戦略を変えることを無駄だというつもりはありませんが、社長の価値感やコミュニケーションが同じだと、単に味噌煮の具材を変えただけに過ぎないと思います。
どんなに具材を変えても、味噌で煮込めば味噌煮なのです!
これは社長以外の人にも言えることだと思います。
いろいろな会社に行くと、いいことを言っているのに、その言い方で反発を買っている人を見かけます。
それなのに多くの人が自分の話し方や聴き方を上達させようとしないのはなぜなのでしょう?
それは昨日「アル・カポネか!」で書いたように、「自分はおかしくない(正しい)」と思っているからだと思うのです。
自分の意見を相手に納得してもらえるように伝えることができますか?
多くの場合、料理のうまいまずいは、具材(言いたいこと)のせいではなく、味付け(伝え方)の問題なのです。
明日からの静岡経営塾では、D・カーネギーの「人を動かす」をもとに、相手にわかってもらえる伝え方を勉強しますので、興味のある方は奮って参加してください。
それができたら、女の子にもモテるし、もっと業績も上がると思いませんか?(笑)
P.S. 先日の「かかわり方の違い」での対応も参考にして、みなさん自身の対応を確認してみてください。
今日のひとこと
「あなたの言葉が、あなたの世界を作っているのです!」