兵庫県姫路市は31日、駅前市役所(同市南町)で勤務していた女性臨時職員(42)が、住民基本台帳システムの端末から市内の20代男性の個人情報を不正に閲覧、悪用していたと発表した。窓口に来た男性に好意を持ち、自宅を訪れて手紙を渡したという。女性職員は7月18日付で辞職した。
同市によると、女性職員は6月、2カ月間の臨時職員として採用され、証明書の発行業務などを担当。システムにアクセスできる立場にあった。
窓口に来た男性に好意を持ち、同22日の勤務中に個人情報を閲覧。7月16日に男性宅を訪れ「一目ぼれしました。友達になってほしい」と書いた手紙を手渡したという。
2日後に男性の婚約者から市に連絡があり、不正が発覚。市の調べに対し、女性職員は「記憶がない」とあいまいな説明をしていたが、自ら辞職したという。
市は処分をしていないが、8月7日、市の個人情報保護条例に違反する疑いがあるとして、姫路署に刑事告発した。(三島大一郎)