こんにちは、そめです。
運営しているサイトの規模が少しづつ大きくなってきて、記事の評判も良くなってくると、大手ニュースサイトから記事を提供してくれませんか? という声がかかったりします。それは、Yahoo◯ュース、ニコニ◯ニュース、All ◯bout、GIG◯ZINEなんかだったりするかもしれません。
その代わりに、大手ニュースサイトに自社の記事が掲載されることにより、自社メディアやブログは、トラックバック(掲載先のリンクからの流入)を得るわけです。
一件、WINWINに見えるこの契約ですが、思わぬところに落とし穴があることが有ります。SEOのちょっとした知識を持っているだけで、この状態は回避できるかもしれませんので、是非知っておいてください。
- 大手ニュースサイトの甘い罠
- 下手すると自社のサイトの評価を下げることに
- 対処法.その1 canonicalは自社サイトに向けさせろ!!
- 対処法.その2 トラックバックリンクにはnofollowをつけさせよ!!
- 大手サイトが応じてくれない問題
- オリジナルコンテンツは何よりも価値がある
大手ニュースサイトの甘い罠
当然大手ニュースサイトには、毎日大勢のユーザーが閲覧に来るわけで、そこに記事が掲載されていれば、その記事を読んで自分のサイトに来てくれる数も膨大になります。特に運営初期に提携できればウハウハ状態で大喜びするわけです。記事内に関連リンクや元記事へなどの自社のサイトへのリンクを貼ってもらうわけですね。
実際に、これは記事の内容にもよりますが、かなりの流入増加が見込めます。
ところが、ここには甘い罠が…。
トラックバック目的で、記事を提供した場合、当然自社のサイト上にも「元記事」として、同じ記事が掲載されます。要するに同じ内容の記事が、2つネット上に存在するわけです。
Googleとしては、どっちの検索順位を上に表示すりゃいいのよ!! となるわけです。
で、その結果なんと、サイトパワーの強い、大手ニュースサイトの記事が検索上位に来ちゃったりするわけです…。
下手すると自社のサイトの評価を下げることに
苦労して作ったり、お金を払って書いてもらった記事が、大手ニュースサイトの手柄になるなんて、悲しすぎる話ですが、20000000歩譲って、それはいいとして、さらなる追い打ちを食らう可能性すらあります。
それは、大手ニュースサイトの記事がオリジナル記事だと判断された場合、自社のサイトの本当のオリジナル記事がコピーコンテンツだと判断される可能性があるわけです。
そうすると、それを繰り返しているうちに、オリジナル記事を頑張って作って、サイトパワーを貯めているはずが、いつの間にか、コピーコンテンツだらけの悪質サイトと評価されかねないのです。
こうなっては、一時のトラックバックの旨味だけでは、当然割に合わなくなってくるのです。
対処法.その1 canonicalは自社サイトに向けさせろ!!
こうならないための対処法として、canonicalを提供先に記述してもらい、そこに自社のオリジナル記事のURLを必ず貼ってもらいましょう。
canonicalとは?
canonicalとは、ページ内容が似ていたり、または全く同じだったりする際に、どのURLがオリジナルなのかを検索エンジンのbotに示し、ページの評価が分散しないようにするための記述のことです。よくURLの正規化なんて読んだりします。
記述方法は?
<link rel=”canonical” href=”オリジナル記事のURL” />
このような形で、header内に記述します。
こうすることで、検索エンジン上で評価が別れたり、オリジナル記事がコピーコンテンツ扱いを受けることを防ぐのです。
対処法.その2 トラックバックリンクにはnofollowをつけさせよ!!
正規化したので安心!! と思っていたら、思わぬところに落とし穴があったりします。それは、トラックバックする際のリンクです。
被リンクはSEO上かなり有効なファクターで、外部からのリンクが沢山付けば、その分ページの評価は上がります。しかし、その分Googleは不自然なリンクや、故意に大量につけられた人為的なリンクをすこぶる嫌います。この不自然リンクを大量に保有してしまうと、スパム扱いを受け、サイトやページの評価がダダ下がりしてしまいます。
そして、一度ついたスパム評価を覆すには、相当な時間がかかってしまうのです。
トラックバック目的で提供先の記事に大量のリンクが貼られている場合、同じサイトからの大量のリンクと判断され、スパム扱いを受けることが有ります。
このトラブルを回避するために、必ずリンクにnofollowを設置しなければなりません。
nofollowとは?
nofollowとは、検索エンジンに対して「リンクを無効化してください」と伝えるための記述です。無効化とは、SEOに影響を受ける被リンク効果を無効化させることです。
記述方法は?
<a href=”リンク先のURL” rel=”nofollow”>リンク先</a>
このような形で、リンク内に記述します。
こうすることで、不自然なリンクによる自社サイトのスパムサイト認定からサイトを守ることが出来るのです。
大手サイトが応じてくれない問題
Japanese Webmaster Office Hours(ウェブマスター オフィスアワー 2017 年 6 月 28 日)
問題は、大手ニュースサイトが、そんな個別の要求を受け入れてくれるか、という問題です。
上記の動画は、ウェブマスター オフィスアワーというGoogleの社員の方が、個別の質問に答えてくれる動画コンテンツです。
ここで、同じようなシチュエーションが質問に上げられていました。12:00あたりから御覧ください。
Q,Yaho◯ニュースに記事提供してるんですけど、大規模過ぎてcanonicalもnofollowもお願いできねーっす。どうすりゃいいか教えてGoogle先生!!!
てなわけで、相手のサイトパワーが大きすぎるがゆえに、お願いができないこともあるという悲しい話…。
これが、資本主義の現実です。
オリジナルコンテンツは何よりも価値がある
個人的な見解ですが、オリジナルコンテンツの価値はこれから更に上がってきます。
そしてコツコツとオリジナルコンテンツを積み上げていくことで、必ずサイトの評価は上がっていきます。(提携をする場合は、canonicalとnofollowだけは必須条件です)
一時のトラックバックの魅力に当てられて、不都合な提携を結ぶくらいなら、僕はオリジナルコンテンツの価値を信じて、大事にしてあげてほしいと思います。
そうすれば、トラックバックどころではない、検索流入(organic)が後からついてくるはずです。welq問題以降、オリジナルコンテンツの価値は上がっていますし、これは変わることはありませんから。
僕はそう信じています。
最後までお付き合い、ありがとうございました!!
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