jQuery のような既存の JavaScript ライブラリを TypeScript で利用するためには、 そのライブラリの型情報が記述された宣言ソースファイルを用意する必要があります。 jQuery の宣言ソースファイル jquery.d.ts は以下の URL からダウンロードします。
ダウンロードした宣言ソースファイルは、/// <reference path="宣言ソースファイルパス" /> 形式のコメントで参照します。 以下に示すのは、TypeScript で jQuery を利用する例です。
/// <reference path="jquery.d.ts" /> class Greeter { private greeting: string; constructor(message: string) { this.greeting = message; } public greet(): string { return "Hello, " + this.greeting; } } var greeter: Greeter = new Greeter("TypeScript"); $("div").html(greeter.greet());
今回の例では、上記ソースコードを main.ts というファイル名で保存し、 以下のコマンドで JavaScript ファイルにコンパイルします。
tsc main.ts
コンパイルが成功すると JavaScript ファイル main.js が作成されているので、HTML ファイルから読み込むことができます。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"> <title>TypeScript</title> </head> <body> <div></div> <script src="http://code.jquery.com/jquery-1.10.2.min.js"></script> <script src="main.js"></script> </body> </html>