米ＦＤＡ、がん治療に初の遺伝子療法を承認
2017.08.31 Thu posted at 13:45 JST
（ＣＮＮ） 米食品医薬品局（ＦＤＡ）は３０日、新しい白血病の遺伝子療法「キムリア」を承認した。遺伝子療法が米国で承認されたのはこれが初めてだという。
キムリアは最初に投与された第１選択薬が効かない患者向けの治療法で、患者本人の免疫細胞を用いる。研究所に送られた免疫細胞はウイルスを使って遺伝子操作され、がんの源を識別し殺す力が付与されるという。この方法はキメラ抗原受容体Ｔ細胞（ＣＡＲ―Ｔ）療法として知られている。
ＦＤＡのゴットリーブ局長は声明で「致死性のがんを攻撃できるよう、患者自身の細胞を再プログラムする能力を手に、われわれは医療の技術革新の新たなフロンティアに足を踏み入れた」と述べた。
ADVERTISING
ＦＤＡの諮問委員会は７月に、Ｂ細胞急性リンパ芽球性白血病（ＡＬＬ）の再発患者向けの治療薬として承認するよう勧告していた。
データによれば、この治療薬を投与された患者の６カ月生存率は８９％で、１年生存率は７９％。この時点で患者の半数超は再発していないという。
米疾病対策センター（ＣＤＣ）によれば、２０１４年に米国でＡＬＬと診断された患者の数は約５０００人。半数以上が子どもや１０代の若者で、米がん研究所によれば子どもがかかるがんのうち最も多いという。
多くの患者は放射線療法や化学療法、幹細胞治療といった治療法で回復するが、再発した場合の予後は悪い。
ADVERTISING
こんな話題も
-
看護師が患者９０人殺害か、蘇生試す目的で薬品投与 ドイツ 08/29
-
カエルの粘液、インフルエンザの特効薬に？ 米研究 04/20
-
「悪夢の耐性菌」に米当局が警告、最も強い抗生剤も効かず 03/07
-
人体を内側からむしばむ薬物「クロコダイル」 米国に流入か 10/17
-
ふん便が薬に、新治療「ふん便移植」が脚光 ９割で症状改善 10/12
今、あなたにオススメ [PR]
-
知らないと損？自動車保険の節約の話 (おとなの自動車保険 by セゾン自動車火災保険)
-
世界最小のステレオカメラがクルマとあなたの安全を守ります (ダイハツ工業)
-
NHKで「女性の育毛」特集！出演の毛髪診断士が裏ワザを公開 (Ladies Haircare Magazine by マイナチュレ)
-
ディープラーニングで、思考するコンピューターが作れる可能性も？ (コムウェアプラス by NTTコムウェア)
注目ニュース
-
現代、中国での生産を１週間停止 ミサイル配備で販売減 08/31
-
まるで「大海原」、米ハリケーンで高速道路が冠水 08/31
-
アフガン駐留米軍、実際は１万１千人 公表より数千人増 08/31
-
故ダイアナ元妃しのぶ庭園、ウィリアム王子らが訪問 08/31
-
ウーバー新ＣＥＯ、集会で社員に発言 「変化」の必要性訴え 08/31
-
米、ハワイ沖で弾道ミサイル迎撃実験に成功 08/31
PR注目情報
メールマガジン会員募集中CNN.co.jpのメールマガジンの
お申し込みはこちらから
Promoted
「素敵な日本人へ」ユダヤ人とJTB職員の心の交流とは
(交流文化通信colors by JTB)
Promoted
実は落としやすいおなかの脂肪、その方法
(LION)
Promoted
「ボルボは僕の移動試聴室」 ピーター・バラカン
(THE VOLVO LIFE JOURNAL by VOLVO)
Promoted
「素敵な日本人へ」ユダヤ人とJTB職員の心の交流とは
(交流文化通信colors by JTB)
Promoted
実は落としやすいおなかの脂肪、その方法
(LION)
Promoted
「ボルボは僕の移動試聴室」 ピーター・バラカン
(THE VOLVO LIFE JOURNAL by VOLVO)
