Social.coopというマストドンのインスタンスがある。簡単にいうと、「生協システム」賛同者が集まるインスタンスだ。
ほとんどのメジャーなSNSは企業が運営する、プラットフォーム資本主義とでも呼べるものになっており、無料で提供されているようでいても実はユーザー自身が商品になっている。まさにマストドンのaboutページに書かれているようなことを危惧し、それに依存しないシステムを人々の手でプラットフォーム化しようという動きがある。
それについて書かれたブログを読むと面白いことがわかる。
Social.coopは個人や企業が運営するのではなく、参加者が集団で運営するのだ。
月額1ドルから10ドルを参加者が支払うことで、運営費をまかなう。費用を支払ったコントリビューターはアイコンと金額が表示され、参加を認められる。ある意味、生協の会費みたいなものだ。
年間運営予算が明示されており、そのためのドネーションも受け付けている。
Enty、Patreonなどパトロネージシステムを利用しているインスタンスは多いが、最初から月額参加費の支払いが前提というのは初めて見た。
インスタンスのログインとメンバーシップを紐づけて実現しているシステムも興味深い。
「連合」「企業に依存しない」「脱中央集権」「自律」といった、マストドンの精神とも親和性が高い。日本の生協でマストドンやるところは出てこないかな?
Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「AIは万能だ」──間違った知識を身に付けていませんか? AIの現状をいち早く知ることで、他社に差を付けるチャンスを掴めるかも。ビジネス活用の今がここに。