米国株ブログには、金融知識や投資理論豊富な方や、チャート分析にひいでた方、企業分析にひいでた方や、職業を活かしたIT業界に詳しい方などブログを拝見していて感心させられ、とても勉強になります。
自分はというと、投資経験が長いだけで、専門知識などはとぼしい限りです。
しかし本ブログをご覧の方のなかには、投資をはじめたばかりで、まだ企業分析などに精通していない方もいらっしゃると思いますので、金融リテラシー弱者の自分の投資法(投資法と呼べるのかどうか?)を紹介したいと思います。
企業分析はほどほどに
「売上高」・「純利益」・「ESP」・「キャッシュフロー」の企業業績の基本情報で売買の判断をしています。
細かい業績内容も見ることはみますが、基本的には細部情報を売買の材料にはしないようにしています。
イチ注力分野の伸びなどで、その企業の将来性を判断し、売買判断をしないということです。
全体的には不調だが、ある重点分野が成長している、その企業の将来性を信じて銘柄を保有している場合は、それだけでその企業の成長や復活に託したくなりますが、それは自分の過度の期待や都合のいい解釈である恐れがあります。
自分は個々の業界に精通しているわけではないので、企業分析の細部に自分の期待を盛り込まない、冷静に主要4要素の結果のみで判断することを心掛けています。
チャート予想はしない
チャートは昔から売買のときにはあまり見ないです。
チャートで判断するのは、現在までの株価の推移と、現状が高値や安値かということのみ。
チャートから、今後の上昇・下落を予想し、売買の材料にすることはしないようにしています。
今から1ヶ月後に株価が下がるとしても、上がるとしても、長い目でみれば、ドルコスト平均法と同様で、大きな影響ではありません。
それよりも、数年先に株価が上昇しているのか、低迷しているのかの方が、はるかに重要です。
では何を見て投資するのか
細かい分析ができない金融リテラシーが低い弱者としては、大きな流れをとらえることのみに注力しています。
まず1番に、ニュースから景気の状況と金融政策を把握することを重要視しています。
それによって、現在が景気循環のどの局面にあるのか、また金融政策でどの地域が恩恵を受け、どの地域が減速していきそうかなどを確認します。
2番目に、ニュースから政治状況と経済政策を確認します。
政治が安定しているか不安定か、経済政策によってどのセクターが恩恵を受け、どのセクターが不利益をこうむりそうかなどを確認します。
最後に企業の状況をおおざっぱに確認します。
ニュースやネット情報から、どの業界のニュースが多く取り上げられているのか、どの企業が多くニュースになっているのかをチェックします。
それによって、セクターや企業の動きや注目度を確認します。
また、取り上げられているニュースはポジティブなニュースなのか、ネガティブなニュースなのかで、そのセクターや企業の将来性などを判断します。
まあ、つまりは、たくさん情報を集めて投資の材料になりそうなものを選んで、市場の雰囲気を感じながら投資しているとその程度です。
そして、売買に迷ったら思い切って動いてみる。
自分が金融リテラシーが低いことを自覚していることの強味は、行動が裏目にでても、素直に修正できることです。
これが、自分の判断に自信がある場合は、判断ミスを認めたくなくて、被害が大きくなりがちです。
このような投資法では、テンバーガーなど1銘柄で大儲けしたりというのは難しいです。
自分が大きく儲けるのは、金融政策や政治の変わり目で、投資先はその恩恵を広く受けるインデックスETFがメインでした。
しかし、この程度の投資法でも、完済した住宅ローンと現在の資産をあわせて1億円を超える金融資産を築くことが十分に可能です。
企業分析などはとても重要で、金融リテラシーの高い方にとっては大きな武器になり、常に能力を高めようと努力することは必要です。
しかしできないものにとっては逆効果となることもあり、自分にできること、できないことをしっかりと見極めて、できない企業分析などで売買を判断しないようにしています。
身の丈にあった投資が一番だと思います。