「スクメロ」の特別企画“はじめての会社訪問!”を4Gamerが密着取材。アプリコット・レグルスの5名が,スクエニの松田社長にはじめてを要求?
同社はこれを記念し,スクメロに登場する主役アイドルチーム“アプリコット・レグルス”(以下:レグルス)の担当声優陣が,スクエニ社内の各部署を訪問するという特別企画“はじめての会社訪問!”を,8月某日に密かに実施していた。
そして,本企画の密着取材をしてきた4Gamerは,未知に包まれていたレグルスの声優陣の姿や人となりに加え,彼女達が同社のさまざまなスタッフの元へ,はじめてを要求しに,“謎の箱”を片手に突撃するという不思議空間の一場面を捉えていた。
正直に言って,見るも聞くも謎企画! しかし,その全貌を見聞きしていたのは我々4Gamerだけ! というわけで今回は,リアルで台風直撃待ったなしだった当日,長時間にわたって繰り広げられた嵐のような企画の内容をレポートしていく。レグルスの中の人が気になっている人も,これからゲームをプレイしてみるという人も,ぜひともご覧あれ。
スクメロとは
スクメロは同社が配信中のスマホゲーム「スクールガールストライカーズ」(以下:スクスト)を原作とした,“アイドルリズムアクションゲーム”だ。いわゆる音ゲーの本作では,スクストのシリアスな世界観とは打って変わって,青春真っ盛りのアイドルサクセスストーリーが描かれていく。
これについては,ゲーム開始時のモノローグで表示される“これは平和で幸せな夢を見ることが許された 可能性の1ページ”という語句が,すべてを物語っていると言ってもいい。要するに,かわいいたっぷりである。なお,実際のゲーム内容については,こちらのCBT版プレイレビューを参照してほしい。
「スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~」公式サイト
「スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~」ダウンロードページ
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彼女達こそ「レグルスですっ!」
強烈な日差しの夏日和。ときどき吹き荒れる強風。筆者はそんな日に,東京・東新宿にある,スクウェア・エニックスの本社へと足を運んだ。
すると,同社の看板の前で,周囲の雰囲気とは明らかに一線を画した,謎の制服集団を目にする。パーティーピープルとはあまりお近づきになれないのだけれど,見て見ぬふりはできそうにない。
間違いなく,あれがレグルスだ。
皆でわずか10分ほど前に生み出したという,出来立てホヤホヤの決めポーズを披露してくれたのは,件のレグルスのメンバーであった。
キャラ順で紹介していくと,篠宮明佳里(CV:富永美杜),藤代 渚(CV:秋田知里),桐原香澄(CV:宮崎珠子),上月真央(CV:鷲見友美ジェナ),水沢 薫(CV:馬場なつみ)の5名である。
なお,彼女達のスクメロにおける活動方針は“キャスト名ではなく,キャラクター名で活動”となるようなので,本稿でもそれに習って,個々人をキャラ名で表記していくことをお断りしておきたい。
レグルスのメンバー+それぞれの挨拶を紹介
一応,各々の挨拶の口上も,今後のイベント参加者のために記載しておいた。だが,これらもあくまで当日に声優陣がワッキャワッキャと考えだしたプロトバージョンのため,本格始動にあわせて細部に変更があった場合はご容赦を。むしろ“こっちが原点”という情報を残すためだけのメモなので,知っておくと以降のファン活動が捗るかもしれない。
※並び順はキャラと同順 |
篠宮明佳里(CV:富永美杜)
「君の心に,明かりを灯すよ!」
「ま,まぶしーい!(周囲の人がコール)」
「篠宮明佳里だよ!」
藤代 渚(CV:秋田知里)
「夜空に輝く……」
「“青い星”(みんなで一緒に)」
「藤代 渚です」
桐原香澄(CV:宮崎珠子)
「ホッと一息“ティータイム”(みんなで一緒に)」
「3時のおとも」
「桐原香澄です」
上月真央(CV:鷲見友美ジェナ)
「ラブパワー“ちゅーにゅー”(みんなで一緒に)」
「あなたのハートを打ち抜いちゃうぞ!」
「上月真央です!」
水沢 薫(CV:馬場なつみ)
「レグルスのまっしろ担当,水沢 薫」
「せんぱーい(周囲の人がコール)」
最初のターゲットは会議室にあり
「ああー,強く当たって,あとは流れで」と言わんばかりの関係者打ち合わせもそぞろに,さっそく企画が始まった。彼女達の本日のミッションは,スクエニやスクストの関係者に挨拶を兼ねて,“はじめての〇〇を要求する”ことだ。いろいろな意味で全編とおして健全な内容であるのは確かだが,もしかしたらそういうのもあるのかもしれない。
最初のターゲットは,「会議室で絶賛仕事中です」と同僚からリーク情報を流されてしまった,本家スクストのプロデューサーである,赤塩裕之氏に決まった。重厚なドアへのささやかなノックもつかの間,会議室で首を捻っていた赤塩氏にレグルスが詰め寄る!
フレッシュな新人の強烈なアプローチを受けた赤塩氏。同時に,同行者達もすぐさま企画の深淵を悟った。現場で見ていると分かる。“よく分からない状況で制服姿のアイドル風の女の子5名が小粋な挨拶をかまして詰め寄ってくる”のは羨ましいこと半分,ゾッとすること半分である(※大体の成人男性は照れる姿を周囲に晒してしまうことから)。
それぞれがキュートな挨拶と名刺交換を済ませたところで,対象にはじめての〇〇をもらってもらうための秘密アイテム「レグルス・BOX」が取り出された。忌憚のない説明をしておくと,箱の中にはレグルスが何をするのか,あるいはレグルスに何をしてもらうのかを書いた紙が入っている。
そして,赤塩氏が箱から引いたのは――「コール」であった。
あらためて説明をしておくと,“まだライブをやったことのないレグルスにとっては,初めて誰かにしてもらうコール”という意味である。つまり,赤塩氏はこの場でいきなりコールをしなければならなくなったわけだ。
レグルスのメンバーはライブなどのイベントに積極的に参加していく予定であるらしい。今後はゲーム内のレグルスのダンスと同様の振り付けを,彼女達がハンドマイク片手に全身で踊るのだという。
やり手の営業マンのようなチョイスで,最初に本家におうかがいを立てたレグルス一同。「いつか本家のアルタイル・トルテと並んでみたい!」との野望を口にしながら,記念撮影を済ませた後,風のように会議室を去っていった。
次のターゲットはラウンジにあり
続いて彼女達は,多くのスクエニ社員が食事や休憩を取る「ラウンジ」へと乗り込むことに。ここでは,スクストのアートディレクターである岡村 礁氏と,アート担当の松下絢音氏を狙い撃ちするのだとか。しかし,お昼時ともあって人が多く,撮影をしやすそうな場所がうまいこと見当たらない。
というわけで,レグルスは岡村氏と松下氏を気持ちよく迎えるべく,ちょうど撮影がやりやすそうなラウンジの角っこに陣取っていた若手社員達の憩い場に突撃し,例の挨拶を敢行した。つまり,どかしに行った。自分達の顔を売り込みつつ,必要な場所を確保する。一般人には真似できない,アイドル女子の特権である。
そして,ほどなく見つけられてしまった岡村氏と松下氏が,衆人環視の中,さきほどの若手集団(岡村氏の部下だった)に指をさされつつ,レグルス式の挨拶を受けることに。岡村氏にとっては不可抗力の辱めのように見えたが,その一方で松下氏はとにかくよく笑っていた。楽しそう。
お約束のレグルス・BOXから岡村氏が引いたのは――「視線があってウィンク」。テーブル越しに,真央のラブリーなウィンクを真正面から受けた岡村氏は,嬉しそうな反面,公共の場でこんなことをされたらどうしようもないだろうと言わんばかりに,ものすごく照れていた。
続いてのターゲットはサウンドブースにあり
本企画は実状として,誰も彼もが“突撃後の成り行きをすべてレグルスにお任せ”で進行している。筆者は密着取材の話を受けたとき,「おっ,スクエニの社内見学ができるのか」くらいの軽い気持ちで返答したものだが,レグルスのまったく物怖じしない姿に,早くも並々ならぬポテンシャルを感じてきた。
なお,彼女達のこれまでの経歴はさまざまで,歌や踊りを主とするガールズユニットに所属していたり,その傍らで作曲を手掛けていたり,そもそも演技専攻の声優であったり,小学校の先生になるつもりが声優デビューしちゃったりと,バラエティ豊かな人材が集まっている。
本稿ではこれ以上は言及しないものの,間違いなく「どういうことなの?」と気になる人がたくさんいると思うので,後はぜひ各々で調べてほしい。
次なるターゲットは,開発フロアのサウンドブースの一角にいる,砂押知宏氏であった。砂押氏はレグルスのボイス収録をサポートしているダイアログディレクターで,レグルスのメンバーもこれまでにたくさん助けてもらってきたという。けれども,今回は“はじめての会社訪問”なので,はじめての挨拶なのだ。そういうものなのだ。
本日3度めのはじめてを捧げるレグルス・BOXから引かれたのは――「アンコール」。レグルスと発案者以外,何を言っているのかまったく分からない。しかし,周囲の混乱をよそに,レグルスは砂押氏に「私たちがブースから出て行ったら,アンコールしてください」と求める。
1人ブースに残った砂押氏が,手拍子を混ぜながら,虚空に向かってひたすら「アンコール,アンコール」と叫んでいると――「アンコールありがとうー!!」の声とともに,レグルスがブース内にまさかの再登場! 砂押氏のためだけに,アイドル達が再び姿を見せてくれたのだ! ありがとう,レグルス!
さらなるターゲットはグッズショップにあり
立てばキャピキャピ,座ればかしましい,歩く姿はハリケーン。衰えを知らぬバイタリティを見せつける彼女達の次なるターゲットは,同社がオフィスを構える新宿イーストサイドスクエアに併設されている,スクエニのオフィシャルショップ「ARTNIA」(アルトニア)にいるという。
というわけで目的地へ向かうと,いた。おそらくあの人だ。スクエニスタッフの中でも“見た目だけでインパクトが残せる人材”というのは,そう多くはいない。スクメロが制作されている,スクウェア・エニックス 第4ビジネス・ディビジョンのディビジョン・エグゼクティブこと,間 一朗氏だ。
間氏はレグルスという強烈な非日常と相対しても,飄々とラフに接していた。レグルスの過激な挨拶の数々を,ほどよく受け流しているところが実に巧者だ。ただし,偶然後ろを通りがかった後輩の女性陣に,「間さんがなんかやってる(笑)」と言われながら,スマホでパシャパシャと写真を撮られるのは恥ずかしかったようだ。そのむず痒さは,男には耐えられない。
名刺交換の儀式も済んだところで,お馴染みのレグルス・BOXが登場した。そこで間氏が引いたのは――「握手会」。おお,なんか,普通にアイドルっぽい。
ちなみに,ARTNIAに寄ったときの彼女達のテンションはいっそう上がっていた。どうやら5人とも,多彩なジャンルのゲームを嗜んでいるようで,会話の端々から「うわ,これガチっぽい」と思わせる空気を漂わせていた。
いかにスクエニの領内と言えども今のご時世,20代前半の女の子の口から「ダージュ オブ ケルベロス超好き!」なんてコメントを聞く機会は滅多にないだろう。同行者達が一丸となってツッコんでしまった。
最後のターゲットは応接間にあり
さまざまなスタッフ陣との交流を果たしてきたレグルス一同。だが,レグルスがこの日最後に会うことになったのは,スクウェア・エニックス 代表取締役社長の松田洋祐氏であった。松田氏の大人物ぶりを思うと,ここが本企画における,本当の意味での“はじめての緊張”といえるが――。
一見,レグルスはスクエニ社内においてはアウェイな立場に見えるだろう。しかし,今回参加してくれたターゲットは全員内容も知らず,無防備な状態でリアルアイドルの前に立たされていた。むしろターゲットのほうが,逆境に立たされていたのだ。仕込みはあるけども,約束以外に仕込んでいるものがない。それが本企画の全貌である。
それを踏まえて思い返してみると,レグルスもすごいが,なるほど,さすがはエンターテイメント業界を牽引する,スクウェア・エニックスの社員というところか。新卒採用を目指している人は,彼らのこういうところを見習うといいだろう。どういうところかは説明できないけれど。
しめやかとは言えぬ松田氏との会合を終え,アプリコット・レグルスの本日の活動が終了した。いろいろありすぎた1日であったが,とにもかくにも彼女達自身のエネルギッシュさには目を見張るものがあった。
また本企画では本来,4Gamerによるミニインタビューを予定していたのだが……待ち時間中に軽い気持ちでコメントをもらったところ,分量が膨大になったため,後日“単独のインタビュー記事”として掲載することになった。
これもまた,レグルスのパワーに押し込まれた結果である。なお,次に掲載するインタビューでは,彼女達のキャストとしての素顔に迫っているので,興味を持った人は引き続きチェックしていただけると幸いだ。
それでは,レグルスの“はじめての会社訪問!”はこれにてお開き。本日配信が開始された「スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~」とあわせて,アプリコット・レグルスの今後の活動にも注目しよう。
9月1日20:00から
第1回『スクメロ』公式生放送が放送予定!
「スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~」公式サイト
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