働く人が「自社は『ブラック企業』かもしれない」と感じるポイントは、「募集時の説明と実際の雇用条件が違う」が46%でトップ――求人情報サイト「はたらこねっと」を運営するディップの調査でこうした結果が出た。
こうした状況を経験した人からは、「正社員として採用されたが、初出勤の前日に最初の雇用形態は正社員ではないと説明された。仕事が始まると、シフトは午前6時半~午後10時と激務。労働基準法違反で裁判沙汰になるケースもあった」との声が寄せられた。
このほか、ブラック企業と感じるポイントは「長時間労働が常態化している」「パワハラ・セクハラが行われている」「十分な研修がないまま仕事を任される」「残業代が支給されない」などの回答が多かった。
経験者からは「週に4日ほど12時間勤務のシフトが組まれていた。インフルエンザなどで休むと始末書を書くよう指示された」「ミスをした人がいると、終礼で30分以上かけて泣くまで叱りつける上司がいた」などのエピソードが集まった。
では、ブラック企業への入社を避けるために、求職者はどのような対策を取るべきなのか――。調査では「契約内容を細かく確認すべき」(31%)、「働いている人や雰囲気を見るべき」(23%)が上位を占めた。
回答者からは「働いている人が生き生きしているかを確認するために職場訪問をするとよい」「人事が丁寧に相談に乗ってくれない場合は、人材の扱いが雑なケースが多いため気を付けるべき」とのアドバイスが寄せられた。
ディップは、「ブラック企業に入らないためには、入社前の情報収集が大切。口コミ情報や契約内容を確認するほか、実際に働いている人に話を聞くとよい。入社後に困ったことがあれば、すぐに周囲に相談を。それでも解決しない場合は、きっぱりと辞めることも選択肢の1つ」と提言している。
調査は6月5日~7月9日にかけて、「はたらこねっと」ユーザー263人を対象にインターネット上で実施した。
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