ベネチア国際映画祭は、フランスのカンヌ、ドイツのベルリンと並ぶ世界三大映画祭の１つで、ことしで７４回目を迎えます。

映画祭は３０日、イタリアで開幕し、最優秀賞の「金獅子賞」を競うコンペティション部門の２１の作品のうち、日本からは是枝裕和監督の「三度目の殺人」がノミネートされています。

この作品は、強盗殺人などの罪に問われた男の担当となった弁護士が調査を進めていく中で、隠された真実を明らかにしていくサスペンスドラマで、主演の弁護士役を俳優の福山雅治さんが演じます。

是枝監督の作品がベネチア国際映画祭でノミネートされたのは、映画監督としてのデビュー作「幻の光」で「金のオゼッラ賞」を受賞して以来、２２年ぶり２回目で、今回の作品も受賞するかどうかが注目されます。

また北野武監督の最新作「アウトレイジ最終章」が映画祭の締めくくりとして上映されるクロージング作品に選ばれ、高い関心を集めています。

ことしのベネチア国際映画祭は、最終日の来月９日に金獅子賞などの受賞作品が発表されます。