Payment Request API
- ブラウザに保存しているクレジットカード番号を JS を使って引っ張ってこれるブラウザの API
- 各ブラウザで決済ダイアログのようなものが表示される
- Chrome for Android ではすでに使える。Chrome for Desktop は 61 から
- 上のブラウザ全てで実装されたとしても古いOS、ブラウザが残っている限りクライアント側で何らかの fallback が必要
- 使用の可不可は
window.PaymentRequest
で判断 - fallback 用に自前でフォームを用意してもいいが、可不可の判断も JS で行うため PSP 各社が提供している Checkout と呼ばれるライブラリを使うことが、Payment Request API を使った時の UX 的にも似せられるため現実的
- PSP が提供している Checkout 側で、Payment Request API が使える場合はそちらを優先して処理させることは技術的には問題ないが、Payment Request API では住所や商品名など Checkout 側では想定していないデータも取得が可能
- Payment Request API のオプションで上記の Checkout では取れないデータを最初から表示させない選択肢もあるみたいだが、取得できるものを全員が制限したいとは限らないため、ECサイトの運営者など、組み込む側が要件に応じて使いこなせると柔軟に対応できる
- 使用の可不可は
Pay with Google
- Google Payment Solutions
- W3C で策定されている Payment Request API に対して、こちらは Google Payment API と呼ぶ
- まだ未公開(たぶん)
- Payment Request API はブラウザに保存されているクレジットカード情報を取り出すだけの機能であるのに対し、Google Payment API はクレジットカード以外での決済も可能
- 組み込み先はWebとAndroidアプリ
- Payment Request API と同じくブラウザや payments.google.com に保存されいてるクレジットカード情報や、Android Pay、サードパーティーの決済アプリを決済手段に選択できる
- OS やブラウザ側がネイティブの UI を表示してくれるため、UI の作成を行う必要がなく、決済方法もクレジットカード以外の選択肢がある
- ただし EC サイト側で各決済手段ごとの merchant になっていないと決済されたお金を受け取れないため、たとえば Alipay アプリと Pay with Google ボタンさえあればどこでも使えるというわけではない…はず…。
- サードパーティー乱立の混沌期がありそうな気がするけど体力のあるところ1,2社以外はそのうち消え去りそう
Apple
- macOS, iOS 共に Safari では Payment Request API を実装中らしい
- Apple Pay on the Web の実装は Payment Request API と比べると信じられないぐらいめんどくさいため、Payment Request API に対応し、Apple Pay に登録したカードも選択肢として使用できるようになることを願ってる
- しかし、もし Apple Pay のカードを Payment Request API で使用できるようになってしまうと、現状日本ではブランドを通したクレジットカードとして Visa は使用できないため、Visa が使えない最悪な状態がやってくる
- がんばってください
間違ってるところがあったらおしえてください