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2017-08-31

物語の中でグループを作って関係性を描くとき、何人が適切か…たぶん9~7人は多く、「6」か「5」か「4」か…Add Star

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ちょっとわたくし平野耕太師匠をしくじっており、ブロックされてるので普段は読めないのだが、(笑)今回引用されたので知った。




この人数の考察は、かつて「漫棚通信」を紹介したことがある。

かつて有名ブログ漫棚通信」が「ガッチャマン」を軸に面白い考察をしていました。

■ヒーロー・チームは何人?(1~3)

http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/post_3.html

http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/post_4.html

http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/11/post_5.html

「その1」から実におもしろいので、ちょっと長めになるけど引用抜粋

過去わたしがもっとも好きだったTVアニメは「ガンバの冒険」でした。1975年作品で……原作斎藤淳夫の児童文学冒険者たち ガンバと十五匹の仲間」で……アニメはヒーロー・チームを16匹から7匹に整理しました…

元ネタ映画七人の侍」で……

 「ガンバの冒険」のキャラクター書き込みは、連続TVアニメだからこそ可能でした。元祖七人の侍」よりよくできてます。「七人の侍」では三船敏郎乱暴者・菊千代木村功の若い勝四郎、宮口精二の剣の達人・久蔵、リーダーの勘兵衛はいいとして、残りの地味な3人は整理してひとりにすることも可能

(略)

 石森章太郎「サイボーグ009」(1964年)も…このヒーロー・チームも人数多すぎ……すべて2人ずつキャラかぶってますから、もっと少なくてよかった。…「レインボー戦隊ロビン」(1966年)は…少し整理されてきました。博士役でかつお笑い担当というふうに兼務も始めてます。

 「ウルトラマン」(1966年)の科学特捜隊も・・・

そして(その2)では

ガッチャマンの5人は(1)熱血主人公・健(2)クールライバルジョー(3)ヒロイン・ジュン(4)力持ち・竜(5)少年甚平で構成されています。

 ヒロインはチーム外でなくチーム内にいます。お笑い担当は力持ちと少年のふたり……今回、他のメンバーより若い甚平が参加しています。若いということは、未熟であり、トラブルメイカー、コメディリリーフ、けなげな行動、守られる対象など、いろんなシチュエーションを設定する事が可能です。これはオトクなキャラクターでした。そして決定的なのはジョー存在・・・(後略)

さあ、このようなチーム・キャラクターの整理編纂の末に何が待っているのか?

そして元祖水滸伝か?仮名手本忠臣蔵か??

これはあれだな、博物学のかつての王道で、天皇家学者としてかかわる「分類学」になっていくかも、かもだな。

「3!(階乗)に比べ、4!の関係性の多種さはケタ違いになる」という数学的な考察も出ているわけだが、これは結局のところ経験則によってしか割り出せないものだろう。


天才石ノ森章太郎が、「9人」でやってみた(サイボーグ009。野球チームの数から、これでやってみたらしい)。ちょっとキャラに被りや埋没したのが現れた。

鬼才黒澤明が「7人」(七人の侍)でやってみた。あいつとあいつがちょっとやっぱり被った。

施耐庵(あるいは羅貫中)が、「108人」(水滸伝)でやってみた。論外(笑)

石ノ森がもういちど「5人」(戦隊シリーズ)にしてみた・・・・・・・・お茶の間に愛され続けて40年!!


こんな感じで「グループのキャラ分けは5人が上限!」「あるいは6人!」とかの説があるってことなんでしょうかねえ。

9人の野球チームの時、時々途中でめんどくさくなって「3兄弟」みたいなのを入れてごまかす作品もあるとかないとか(笑)

甲子園の空に笑え! (白泉社文庫)

甲子園の空に笑え! (白泉社文庫)


しかし、とんでもない超悪魔天才なら、本当に108人とかのキャラ分けとか、そこでの関係性を描いて壮大な物語が生まれるのかもしれない。



結論としては、物語の中のグループ作り、キャラづくりのような「物語ルール」において、、過去作品からの法則性を探るのもたのし、それを疑うのもまた楽しってことです。

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