平均寿命が過去最高の男性80.98歳・女性87.14歳に更新

厚生労働省の「平成28年簡易生命表の概況 」にて平均寿命が過去最高を更新したことが分かりました。男性が80.98歳、女性が87.14歳になります。今回はこの平均寿命と平均余命の推移に加えて、いつまで健康でいられるのか示す健康寿命の推移も合わせて確認をしてみたいと思います。

平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳に更新

冒頭もお伝えしましたが、平均寿命が男性80.98%、女性が87.14%と過去最高を記録しました。平均寿命が伸びた大きな要因としては、悪性新生物(癌)、心疾患、脳血管疾患などの死亡原因として上位にランクインする病いが減少したのが大きなポイントです。亡くなった方の推移を見てみましょう。

悪性新生物、心疾患及び脳血管疾患
によって死亡した割合
男性 女性
平成24年 平成28年 減少率 平成24年 平成28年 減少率
65歳 52.94% 50.89% 2.05% 48.49% 45.47% 3.02%
75歳 50.27% 48.12% 2.15% 47.07% 43.93% 3.14%
90歳 41.41% 39.30% 2.11% 41.45% 38.00% 3.45%
世帯主が亡くなったら遺族年金の手続きを

寿命が伸びると言っても、それは人によって大きく変わります。世帯主の方は早死にしてしまい、配偶者の方は長生きするということもあります。そのような時のために遺族年金についてしっかりと理解をしておきましょう。詳しくは、「遺族年金の仕組み|受給金額はいつまでいくら貰えるのか?」をご参照ください。

平均寿命の推移

平成2年の段階と比較すると男性が5.06歳、女性が5.24歳も平均寿命が伸びていることになります。最先端医療の発達や予防医療の浸透が平均寿命を押し上げている要因になりますが、今後もこの平均寿命は伸び続けると想定できるでしょう。

和暦 男性 女性
平成2年 75.92歳 81.90歳
平成7年 76.38歳 82.85歳
平成12年 77.72歳 84.60歳
平成17年 78.56歳 85.52歳
平成22年 79.55歳 86.30歳
平成27年 80.75歳 86.99歳
平成28年 80.98歳 87.14歳

平均余命の推移と伸び率

平均余命とは、特定の年齢から平均してあと何年生きるのかを示したものになります。こちらも65歳時点の男女共に+0.14歳増加しています。そのため、65歳男性は84.55歳、女性が89.38歳になっていますので、人生100年時代と言われる日も遠くないと言えるでしょう。

年齢 男性 女性
平成28年 平成27年 前年との差 平成28年 平成27年 前年との差
65歳 19.55歳 19.41歳 0.14歳 24.38歳 24.24歳 0.14歳
70歳 15.72歳 15.59歳 0.13歳 19.98歳 19.85歳 0.13歳
75歳 12.14歳 12.03歳 0.11歳 15.76歳 15.64歳 0.12歳
80歳 8.92歳 8.83歳 0.09歳 11.82歳 11.71歳 0.11歳
85歳 6.27歳 6.22歳 0.05歳 8.39歳 8.3歳 0.09歳
90歳 4.28歳 4.27歳 0.01歳 5.62歳 5.56歳 0.06歳

平均寿命は伸びたが実は世界2位

平均寿命が伸びたことは喜ばしいニュースでもありますが、実は世界的に見ると2位なのです。

どの国が1位かを確認してみると、男女共に香港が1位という結果になりました。男性の平均寿命が81.32歳、女性が87.34歳という結果です。平均寿命が高いということは医療や保険の水準が高いと言われており上位になれるように頑張っている国が多かったりします。その他の順位は以下の一覧表を確認してみましょう。

健康寿命の平均は男性71.19歳、女性74.21歳

健康寿命とは健康上問題なく日常生活を送れる期間の平均を指しています。そのため、平均寿命や平均余命が伸びただけでは喜べないという問題があります。

内閣府男女共同参画局の「平均寿命と健康寿命の推移(男女別)」を確認すると男性が71.19歳、女性が74.21歳になります。この差がひらくということは、不健康の状態で長生きしているということです。要は延命治療によって長生きしていることや介護生活の期間が長引くという問題がありますので乖離を確認してみましょう。

性別 平均寿命 健康寿命 乖離
男性 80.98歳 71.19歳 9.79歳
女性 87.14歳 74.21歳 12.93歳

健康寿命も緩やかに伸長している

平均寿命と健康寿命の乖離は男性で9.79歳、女性で12.93歳とひらきが大きい状態です。

それでも健康寿命自体も緩やかに上昇しており、平成22年と平成26年を比較すると男性が0.59歳、女性が0.77歳伸びている状況です。それでも10年近くは病気や介護に悩むことは変わらないのは事実ですので健康でいるための努力は必要になるでしょう。

平成26年 平成22年 健康寿命の伸長
74.21歳 73.62歳 0.59歳
71.19歳 70.42歳 0.77歳

老後に健康でいるために出来る事

老後に健康でいるためには、やはり規則正しい生活と適度な運動は欠かせないでしょう。

定年退職後にぽっかりと空いた時間を上手く活用するには「老後の趣味」を持つことがおすすめです。インドア、アウトドア双方の趣味を持つことで時間を有意義に使えます。老後の趣味探しは「老後の楽しみ方を見つけよう!老後におすすめな趣味26選」を参照頂ければと思います。

老後資金の問題も忘れていけない

また、平均寿命が伸びるということはその分多くの老後資金が必要になります。そのため、老後資金が枯渇するような場合は65歳以降も仕事を続けるなど対策が必要になるでしょう。老後資金の計画は老後資金の全て|老後破産を回避するために身に付けたいお金の知識を参照いただき計画を立てられるようにしましょう。

その際、受け取れる年金によって老後の生活の大部分が決まってきますので、平均的な年金支給額を「2017年最新|年金支給額の平均は国民年金5.5万円・厚生年金14.7万円」を参照しご確認頂ければと思います。

国民年金が未納という方は「年金(国民年金)未納は危険|延滞金・強制徴収などデメリットを解説」でもご紹介したように様々なデメリットが起こります。そのため平成30年9月まで「後納」ができますので至急支払いを行うようにしましょう。

まとめ

平均寿命、平均余命の最新情報をお伝えしました。

毎年伸び続ける寿命は喜ばしいことですが、高齢者本人からすれば健康でなければ意味の無いことでもあります。そのため、日常生活の改善を含めていつまでも元気でいられるように努力しましょう。

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