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子宮頸がんワクチン接種後の痛み、認知行動療法が有効か…7割超が症状改善

 子宮 けい がんワクチン接種後の女性に体の痛みなど重い副作用が疑われる例が相次いだ問題で、厚生労働省研究班は28日、できるだけ体を動かし、考え方の癖を修正するよう指導する治療法を行った結果、7割超で痛みが改善したと同省の有識者検討会で報告した。

 研究班には、痛みの治療を専門とする全国の整形外科医や麻酔科医らが参加。リハビリや薬物と合わせて、生活リズムを整え、痛みがあってもできる限り少しずつ体を動かすよう指導。さらに、症状改善に好ましくない考え方を少しずつ修正していく認知行動療法的な治療を行った。

 244人が受診し、脱落せずに治療を継続できた156人のうち、「痛みが消えたり軽くなったりした」のは115人(73・7%)で、「変わらない」が32人(20・5%)、「悪化した」が9人(5・8%)だった。

 班長の愛知医科大学学際的痛みセンター長の牛田 享宏たかひろ さんは「心と体の問題は分けられない。医師と患者、家族が信頼関係を築き、一緒になって治療を行うことが必要」と話している。

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