アニメ制作の「製作委員会方式」の是非 85
ストーリー by hylom
原因は一つではない 部門より
原因は一つではない 部門より
昨今ではアニメ制作企業の経営や、アニメ制作に携わるスタッフの労働環境などが悪い意味で注目されている。帝国データバンクが発表した「アニメ制作企業の経営実態調査(2017年)」によると、昨今では1年の間に制作されるアニメの本数が増え、ヒット作も多数生まれているとのことで、アニメ産業市場は成長を続けているという。しかし、アニメ制作企業の一社当たりの平均収入は10年間で約4割の減収という状況で、昨今では収入高・収益ともに伸び悩んでいるという。
この状況について、製作委員会方式が問題という声も出ている。複数の関係者が共同で出資する「製作委員会」方式では、もし作品がヒットしても出資していない制作会社にその収益は分配されないというのがその理由だ。そのため、この記事ではアニメ制作企業が自ら資金調達し、直接配信を行って利益を直接取るべきだとの意見が掲載されている。
ただ、帝国データバンクの調査結果にも記されているとおり、直接制作を受託・完成させる能力を持つ「元請・グロス請」の制作会社では製作委員会に参加して出資する企業もあり、そういった企業の平均収入高は上向いているという。また、昨今ではアニメ制作企業が増えていることや、中国・韓国の制作企業の「台頭」がアニメ制作企業の収益の伸び悩みの原因ではないかとも指摘されている。
製作委員会方式への批判についても、反論が出ている『製作委員会「悪玉論」ではアニメの未来は拓けない』では、アニメ制作に必要な予算は高額であり、その費用を1社の企業だけで負担することは難しいとされており、またリスク回避のためにも製作委員会方式は必要だと説明されている。
部門名 (スコア:2)
原因はひとつ!じゃない!!
の方が良かったかなって。
Re: (スコア:0)
原因は一つ。
○○と××
原因は二つ
○○と××と△△
原因は三つ
…
と延々と繰り返す。
つまり、コレですね(オフトピ-100) (スコア:3)
まさかの時のスペイン宗教裁判!!
我らの武器は1つ!!『驚愕』!!『恐怖』!!
いや2つか……我らの武器は2つ!!『驚愕』!!『恐怖』!!『冷酷』!!
(以下、延々と繰り返す)
Re:部門名 (スコア:1)
原因をポケットなんかに入れて置くからだ!!
ほら、叩けば叩くほど増えちまったぢゃないか!
自転車操業の仕組み (スコア:2)
最近こんなまとめがあった。
アニメーターの単価が上がらない理由 [togetter.com]
タレコミの方は製作委員会方式やビジネスモデルの問題という論調ですが、
こちらは制作側が十分に準備してないことがそもそもの問題という論調ですね。
uxi
そりゃそうだ (スコア:1)
昨今では1年の間に制作されるアニメの本数が増え、ヒット作も多数生まれている
下手な鉄砲も数撃てば当たる
が、実際に撃つ銃身からしたら楽になるわけじゃないし、弾薬費すら従来と変わらないから、外れた分は持ち出し
みたいな話じゃないの?
# 異世界スマホとか見てそういう気がしてる
Re:そりゃそうだ (スコア:1)
円盤商法の限界だよ。
累計20万越えなんて、10年に一度ぐらい。それを低予算で達成したけものフレンズはサンドスター。
売れなければ、まなびライン以下は最近日常茶飯事。
ギャンブルだから、製作委員会方式になるよね。
アニオタの可処分所得を超えて作りすぎでもある。
はなから円盤では無く、原作の売り上げ増を目的とした版元の出資もあるし、
原作はともかく、自社企画、自社請け出来る大手さん、
作品では無く制作会社で見てもらえる評価の高い所、以外は報われないよね。
でも淘汰は、経済原理だから仕方がない。
Re: (スコア:0)
でも淘汰は、経済原理だから仕方がない。
それは思考を放棄して諦めているだけだと思いますよ。
Re:そりゃそうだ (スコア:1)
いや、単に不適応の企業を生きながらえさせるのを前提ってのも間違いだ。
制作数なんぞ減っても、先ずは現状で採算が見込める企業以外はバッサリってのは業界的にも有効だ。
余裕が有れば金銭交渉も出来るが、余裕が無い企業はダンピングで自転車操業して業界自体の収益構造を壊すからな。
アニメ屋はその実績はそりゃもう文句の付け所なしに積み重ねて居るだろうに。
Re: (スコア:0)
過度の保護策は産業を衰退させるだけなので、ダメな企業を延命する価値がないのは当然の話
でも今の状況では、何かをしないと残るべき企業すらも消えてしまいそうに思えるんですよねえ
Re: (スコア:0)
>でも今の状況では、何かをしないと残るべき企業すらも消えてしまいそうに思えるんですよねえ
狭い範囲でしか見ていないからでないかな。
ディズニーとか見ると別にそれほど問題も無さそうにも見える。
Re: (スコア:0)
最初からBox売りも増えたし、円盤商法に期待してるところはかなり減ったんじゃね?
Boxが売れたとしてもたかが知れてるし
Re: (スコア:0)
まあアニメの場合各巻あたり5000~10000枚ぐらいDVD・BDが売れれば
ヒットらしいから数打てば当たるのかもしれない。
ガンダムクラスですら最近はそんなオーダーなんでそ?
だからこそ数打てる商売の仕方が必要だと。
アニメーターの労働環境と政策委員会方式は関係ない (スコア:1)
製作委員会方式が本格的にテレビアニメーションに登場するのは1990年代になってからで、アニメーションの歴史からするとけっこう新しい話だったりします。
一方で、アニメーターの職場環境が劣悪で薄給なのは、調べてみた限りだと物価に応じた値上げが行われなかったことが大きいようですね。
細かい背景を追いかけていくと、手塚治虫プロダクション(虫プロ)の時代までさかのぼっていくようです。
すごく乱暴にまとめると
・虫プロがリミテッドアニメーションなどの手法でアニメーション制作費を極端に安くすることに成功し、価格破壊で業界全体で制作費が削られる。
・制作費が削られた結果、制作会社がアニメーターを社員として抱えられなくなり、日雇い形式に移行
・アニメーターがすべてフリーであるため、労働者団体を通じた賃上げ要求などが行われず、物価の上昇に伴い相対的に薄給化して行く
この辺の事情から、最初に制作費安売りのチキンレースを仕掛けた手塚治虫が元凶だ、とする説がけっこう根強いです。
なので、製作委員会方式がなくなってもアニメーターの処遇は改善されないと思われます。
心の豊かさをHDDの中に求めれば、部屋なんて狭くても良い [srad.jp]
Re: (スコア:0)
またいつものデマか
Re: (スコア:0)
「説」 ⇒「思われます」
・・・
契約がすべてでしょこんなの。
業界慣例でそうなっているが、これが問題だ、
というなら現場の声として聞いてみたいものです
いや、いろいろそれは漏れ伝わってきますが
一旦、いっせーのせ、で業界ストライキでもしてみては
Re:アニメーターの労働環境と政策委員会方式は関係ない (スコア:2)
ストライキうってブサヨ呼ばわりされてるのなんて見たことないですケド
どこで見かけたんですかね?
Re:アニメーターの労働環境と政策委員会方式は関係ない (スコア:2)
これの事ですか?
引用元はウィキペディア [wikipedia.org]ですが、ラジオ深夜便のナイトエッセイで永井一郎さんが商取引契約を無視して慣例に従った行為への待ったが掛かった様な事を仰っていたのを、私も聞いた事があります。
Netflixに期待 (スコア:1)
製作委員会方式とはまったくお金の流れが違う Netflix 等のネット配信サイトに期待してます。
Netflixのオリジナルドラマは1回に4億円も掛けてるらしい
http://blogos.com/article/134002/ [blogos.com]
Netflix がお金出して作ったアニメ
https://www.netflix.com/jp/title/80115466 [netflix.com]
https://www.netflix.com/jp/title/80095241 [netflix.com]
自社の予算でオリジナル映像を作成→自社サイトで配信。広告代理店や円盤屋さんを介さないので効率がいい。
好きなことを仕事ですることの弊害 (スコア:0)
労働条件や環境が悪くても、自分が好きだと思っている仕事をやってしまう人は一定数いる
アニメ業界はそういう人が他業種よりも多く、仕事単価が安くなり苛烈な価格競争になるのだろう
必要なものは
・能力のなさを価格で勝負している人間を排除する仕組み
・安価な海外発注を邪魔するような仕組み
あたりか
Re:好きなことを仕事ですることの弊害 (スコア:1)
低価格受注はともかく、海外発注は広く見ればコストとはいえ実際には国内のみで大量生産するのが厳しいからでは?
だいたい、中韓のアニメ制作会社はだいぶ前から安くは無いですよ。
そもそもテレビアニメ番組の数が多すぎるのが問題。リスク回避のために1クールで様子見して2クール以降を判断する
パターンが増えた結果、一昔前と比べて、30分番組だけに絞っても1クールあたりの番組数が倍増している。
結果、視聴者側の時間や購買力を奪い合うことになって、共倒れすることになるし、
粗製乱造に最適化してしまい技術力の向上が難しくなる。
Re: (スコア:0)
必要なものといえばCG作画でしょ?
FAガール(アニメの)とか低予算で上手く作ってんなぁと思いながら見てたら
ヒットして予算がついたのか急にOPも本編も手描きばかりに
なお製作委員会とは名ばかりでコトブキヤが大体出した模様
Re: (スコア:0)
1クールものアニメだと、ヒットを確認できるころには大体放送終了してると思いますが…。
ヒットの雰囲気を感じるぐらいなら、放送終盤ぐらいには間に合うかもしれない。
Re: (スコア:0)
その手のギルドみたいなの作っても、別に品質が改善するわけじゃない不思議
Re: (スコア:0)
まったく目線がずれてると思いますよ
制作委員会方式でも「出資していれば」利益はきちんと配分される訳です
出資もしていないのに利益だけは欲しいなんていうのは虫のいい話だと思いますけどね
Re: (スコア:0)
制作費用を抑えて、品質を担保しろ、というのも虫の良い話ですね。
Re: (スコア:0)
低コスト高品質は、虫のいい話というか目指すべき理想論だね。
アニメ業界にかかわらずみんな知恵を絞ってるところ。
残業でがんばれとか不当価格にしろってのは品質下がるのでNGなので健全な方向。
政策委員会に参加してない制作会社が「結果として売れたから利益が欲しい」ってのは
ビットコイン買っとけばよかった的な話。
気持ちは分かるけどそういう契約にしたのだし、失敗した時はリスク取らないんだから妥当じゃない?
Re:好きなことを仕事ですることの弊害 (スコア:1)
製作委員会に小口で参加できる仕組みと、事務処理を効率的にできる仕組みが必要ですよね。
参加したら事務手数料で分配利益が吹き飛ぶというのも本末転倒ですし。
Re: (スコア:0)
その条件で品質を担保できる会社に仕事が行くだけ。
担保できないのに仕事はくれというのこそ虫が良い話と気づけ。
内部で解決できる問題ではないということなんだよ。
Re: (スコア:0)
>その条件で品質を担保できる会社に仕事が行くだけ。
で営業競争でダンピングが頻出し、業界的に低収益構造になる訳だ。
まあ、成るべくしての低収益構造だって事だな。
コンテンツって基本、全部自前で作りさえすれば、売れる売れない関係無く価格は言い値が付けられる
が、制作と出資が判れている状況では、出資者がプロジェクトのスポンサーとして発言権が増えるのは仕方ない。
しかし古今東西出資者の興味なんて、コストパフォーマンスにしかないからなあ。
Re: (スコア:0)
元記事の
> もし作品がヒットしても出資していない制作会社にその収益は分配されない
ここでいう制作会社って大抵は下請だろうから、そりゃ基本的に報酬なんてその時の作業した分くらいだとは思うなぁ。
アニメ製作に限らず、下請けにそういう収益が分配される業界ってあるのかしら。
Re: (スコア:0)
>安価な海外発注を邪魔するような仕組み
それで作品が完成すればね・・・
まあ駄作量産をやめるきっかけになるならそれはそれでも悪くはないが。
Re: (スコア:0)
>・能力のなさを価格で勝負している人間を排除する仕組み
>・安価な海外発注を邪魔するような仕組み
ははっ。まずIT系でそれやろうぜ!
関係無いんじゃね? (スコア:0)
ヒットして得られた利益を末端の作業者に配分するルートってあるのか?
例えば請負でシステム開発した会社が、そのシステムで大きな利益を得た納入先企業から追加で金貰えるのかって話。
Re: (スコア:0)
運用という名の仕事だったりサブスクリプションというライセンス形態だったり。
Re: (スコア:0)
アニメだと版権絵描いたりとかなんですかねえ…
Re: (スコア:0)
昔に超ヒットした「およげ!たいやきくん」も買取契約だったので歌っていた人に入ったお金は5万円だったとか
# クリエーターのことを考えるなら、契約方式に完全買取という契約はなくしてしまったほうがいいのかもしれない
Re: (スコア:0)
藤田咲さんも初音ミクの音声、買い取りで5万だっけ。
Re: (スコア:0)
買取契約無くすと「権利関係がややこしくて再販(再放送)できません」みたいな問題も出てくるんすよねえ…
Re: (スコア:0)
それはクリアするべき問題だけど、別の問題でしょう
現在でも権利者に連絡が~とかいう話はありますし
Re: (スコア:0)
たいていのケースにおいては買取のほうが手取りは大きくなるから買取契約が存在するわけで。
たまたまヒットを当てた一部以外はかえって貧しくなる可能性が高い。
Re:関係無いんじゃね? (スコア:1)
収益構造の問題でしょ (スコア:0)
委員会方式は単なる共同出資なんだからごく一般の話
放映権ではなく、円盤が収益の大半を占める前提でアニメ作っているのが問題。
今の深夜帯のテレビ放送は、金払ってアニメ流してるんだから単なる宣伝。
少なくとも出資の数十%程度は放映や配信で売り上げられる前提でなければビジネス
というより博打の要素が強い。
ある意味劇場上映がその流れともいえる。(興行の50%程度が委員会収入となる)
因みに手塚治の問題は
スポンサー料でアニメを作った結果、一部権利をテレビ局にも発生させた点じゃないかな。
その後の広告代理店が版権を持つという流れの根源だと思うし。
オフトピ (スコア:0)
「セントールの悩み」はPVでは人外(あの世界では人外ではないが)女子高生日常ものの面しか出ていなくて少々不安だったが
制作委員会の名前が「彼方市思想教育委員会」だったので希望を持っていたら本編ではきちんとブラック面も入れてくれていたな。
Re: (スコア:0)
セントールは製作委員会の筆頭が絵梦(中国資本)なのが意外だった。
(二番手がクランチロール)
ハオライナーズ(絵梦)のアニメは
中国の原作を日本で放送してその実績を売りに本国で展開していたんだけど
日本の原作を日本の制作会社が実制作してる作品に出資したるのは驚いたよ。
しかも今期の中で一番政治的にギリギリのネタが入ってる作品と言うのに。
原因はひとつ (スコア:0)
クリエイターが経営者を兼任することがそもそも無理なんだよ。
虫プロだって放漫経営でどうしょうもなかったし
ジブリだって宮崎駿が経営の主導権握ってたら日テレと組むなんて発想もなく
とっくに消滅してたでしょ。
非クリエイターが作品に影響力を持つことを嫌うオタクは多いけど
自分たちの好きな非現実作品を維持するためには現実を見ることも大事なんだよ。
Re: (スコア:0)
サンライズは虫プロを教訓として経営にはクリエイターをかかわらせていないね。
Re: (スコア:0)
需要と供給の問題。
市場の飽和。
マニアの財布は有限なだけ。
Re: (スコア:0)
だが現実には「○○を飛び出した○○○○」のつくった零細制作会社が増える一方だったり
クリエーターってのは人間関係に難のある人多いのかね?
そういう人がトップになると「金のことより良い作品を作ることに喜びを見いだすべき」とか言い出しそうだが…
独立してもいいけど会社を作るからには従業員を食べさせていくことをまず第一に考えて欲しいよね、経営者なんだからさ
本文おんりい (スコア:0)
いっちょーいったん