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    印刷2010/01/26 10:30

    連載

    【島国大和】ゲーム企画職を目指す若者へ,4つの近道と1つの本道

    島国大和 / 不景気の波にもがく,正体はそっとしておいて欲しいゲーム開発者

    島国大和のド畜生 出張所

    ブログ:http://dochikushow.blog3.fc2.com/




     どうも皆様。またお会い出来ました。島国大和でございます。ゲホゲホ(吐血)。
     もう年寄りですからね。ゲームの仕事のきつい事きつい事。
     それでもゲーム業界を目指そうって人は後を絶たないようで,なぜか知りませんが「どうすれば業界で働けるの」といったことを良く聞かれます。こんだけゲーム屋キツイよーって言ってるのに。やっぱ傍から見てると遊んでるようにしか見えないのかもしれません。

     今回はそんなわけで,「これであなたも絶対ゲーム業界で企画屋になれる」という方法をいくつか紹介したいと思います。絶対ですよ,絶対。ゲーム業界の企画屋が言ってるんだからもう100%確実。なんちて。


    【方法 その一】完成品のゲームを持ってく


     これは効きます。私はこのパターンでした。
     自分でプログラム書いて,絵描いて,適当な音つけたゲーム作って,某大手に持っていったら通りました。

    面接のエライ人:「なんで企画志望?」
    オイラ:「プログラムも絵も自分より上手い人はいくらでもいるでしょうから」

     なんという駄目な企画志望者だ!企画ナメてんのか!
     ただ,プログラムや3Dの知識を持つことは,企画屋にとって,物凄く強い武器になります。
     例えどんなクソゲーでも1本まるごと自分で作れるってのはポイント高いんですよね。

     完成品を持って行って合格は,プログラマでは良くあるパターンです。
     企画職を目指すにしても,企画書持って行くより効果的ですね。
     即戦力を欲してたりするとこならなおさらです。


    【方法 その二】もの凄ーい大学を卒業する


     「東大の理科Iで物理やってました」とか言えば,面接でハクがつくでしょう。ぶっちゃけ,頭の良い奴は何やらせてもそつなくこなすのは事実ですから,普通に余裕で通過でしょう。ただ,そんな奴はもっといい仕事しろとも思いますが。

     頭の良い奴ウェルカム!なのはどこの業界でも一緒です。
     凄い大学卒というのは,それだけで「こいつは知識とスキルを身につけた頭のいい奴ですよ」という保証になると考えられるので,リスクを嫌う人事の受けは超良いでしょう。
     どっちかと言うと,即戦力よりも会社の今後の発展を考えるような,大手の会社向けかもしれませんね。

     国立トップじゃなくても,例えばゲーム専門学校ならゲーム系の求人が来るので(当たり前),そこは有利かもしれません。もちろん入学だけでは駄目で,知識とスキルを身につけて,さらにそれをアピールできるくらいには頭がいい奴になる必要があります。


    【方法 その三】デバッガーで潜りこむ


     ゲームの仕事の中で一番選考が緩いのはデバッガーです。ここになら,もぐり込むことは比較的容易です。
     え,デバッガーって何? そりゃ,ゲームにバグが無いかチェックする仕事ですよ。一見誰にも出来そうですが,結構大変な仕事だったりします。某レースゲームのデバッグの時には,最新のROMが焼けるたびに,各種の車で全てのコースの壁に,ヌケが無いかを確かめるためにゴンゴンぶつかっていました。気が遠くなります。
     自分は企画でしたが,関わったゲームのマスター直前デバッグで,某RPGを10周以上プレイしたことがあります。自分の担当箇所のバグ見つけるとかなり泣けます。ゲームを嫌いになれますね,あの仕事は。

     といった具合に大変だけど,なりやすいことはなりやすい職種です。
     なりやすいということは,逆に言うと続かない仕事だということの裏返しですから,ちゃんと続けていれば目立ちます。
     デバッグリーダーとかになると開発とのやりとりも多くなります。ここでちゃんとアピールしていけば,開発への編入も有り得るでしょう。「前の会社ではデバッグリーダーやってました,今度は開発がしたいです。」つって転職するのもありです。ただの人より現場の仕事をわかっていそうです。
     もちろん,デバッグリーダーの方が仕事としてやりがいがある,ってのもままある話です。


    【方法 その四】自分で会社を作る/フリーの企画屋になる


     会社を作る。実際知り合いに何人も居ますが,すげぇなぁと思います。
     自分で何もかもが出来るので,小さく立ち上げて上手く行ったので大きくして,結果的に会社になっちゃったって人もいます。同人サークルで始めて「結果的に会社になりました」って人もいます。
     ただ,大手じゃないかぎり資金繰りは厳しいし,大手からの受注仕事だと無茶苦茶な仕事の振り方を平気でされたりしまするので,なかなか大変なようです。

     でも,これ出来るなら他に何だって出来そうです。

     フリーの企画屋ってのも,そんなの居るのかよと思てったら居るんですねぇ。この業界入ってから初めて実物を見ました。大手から定期的に仕事が入る,優秀な下請け開発会社と仲がいいなど,いろいろと別のアングルの力が要るようです。
     もと開発会社勤務で辞めてフリーと言う人が多いですが,最初からフリー企画という人もいました。スーパーコネクションだそうです。同業種飲み会に参加しまくって名刺配りまくったとか,凄いバイタリティ。

     何もわかっちゃいない人事とか,今更なゲーム作り続けてる開発とかに値踏みされるより,能力のある奴は自分でどうにかしちゃう方が手っ取り早い,と考えられる人向けの道でしょうか。

     ……近道って感じではないですが。


    【一つの本道】たぎる情熱とモチベーション


     やる気だけの人はどこからも必要とされませんが,やる気すらない人も不要です。
     言っちゃなんですが,最近の若者はギラギラしてません。ギラギラしててもそれを隠してたりします。
     プランナーが10人居たとして。「企画書提出するから,ネタあったら書いて」つった時,渾身の企画書を書いてくる奴なんてほとんど居ません。

     びっくりだ。なんでゲーム業界選んだのだろう?

     自分がゲーム業界入った頃は周りも含めて皆ギラギラしまくっていたので,自分が理想とするゲームを作る為にはどんな苦労も厭わない,って奴がゾロゾロ居ました。当然ブラックな環境でしたし,そんな状態なので,上手い奴と手の早い奴以外はポロポロ脱落しました。死屍累々。 

     ここまで色々大変な事を書きましたが,本当にやる気があれば,何だってできます。資格も時期も関係ない。やっぱり基本は情熱です。ゲームで食っていくという決意。まぁ,基礎的な「能力」は関係ありますが。
     例えば。いちばん最初の「完成品のゲームを持ってく」なんて,その気になれば学業をやりつつ,コツコツと積み上げていくこともできるでしょう。自分でゲームを作ること自体は,たいした難度じゃありません。商品作ろうってわけじゃないんですから。
     もしそれが無理でも,3Dツールに習熟しておくとか,プログラムに強くなっておくとか,いくらでも自分の武器を作ることは出来ます。武器は持っているに越したことはないですよ。もちろん,剣や槍を装備しなくても素手で戦える武闘家のように,そんなスキルなくてもやっていける企画の人は沢山います。いますけど,自分がそうかどうかは解らないじゃないですか。だったら武器は多い方がいい。剣を持ってない剣士は役に立たないんですよ。

     会社に入ってから覚える?
     現場仕事で忙殺される中でできますか? もしできる人がいたとしても,その人は間違いなく,それ以前に別の形でやってますよね。
     ゲームで食っていきたい。そう思うなら,そうするための力をつけましょう。自分に不向きであればあるほど,必要な情熱は多くなっちゃいますけど。好きこそもののなんとやらですよ。

     あら,最後は年寄りの説教になっちゃった。


    まとめ


     ゲーム会社もやっぱり普通の会社です。
     即戦力であるとか,能力が有る奴,一芸に秀でた奴が欲しいのは当たり前ってことで。じゃあその能力見せつけてやろうぜ!って話ですね。

     今のご時世,会社にもよりますが,冷暖房完備の座り仕事で,業務中ヘッドホン許可,おやつ許可の職場ってそうはないでしょう。その上,クリエイティブなわけですよ(棒読み)。そしてスーパーフレックス(罠あり)。

     いまは右肩あがりに急成長……というような業界ではないかもしれませんが,それだけ落ち着いたとも言えます。それに,最近はどんな業種だってゲホゲホです。
     
     だからこれからゲーム屋を目指す人は,「ゲーム業界はオレが救う!」ぐらいの気概で頑張ってください。自分の人生,責任を取るのは自分しか居ませんから。後悔しないように。

     ともあれ,いつになく暑苦しい感じになりましたが,今回はこの辺で。ご静聴どうもありがとうございました。


    ■■島国大和■■
    有名ゲーム系Blog「島国大和のド畜生」の管理人で,不景気の波にもがく,正体はそっとしておいてほしいゲーム開発者。「ゲーム業界に入るとき,これでもう結婚できないかと思った」という島国氏だが,そんな氏にも,昨年,お子さんが生まれたそうで。おめでとうございます。まぁゲーム会社といっても,結局は普通の会社ですからね。ゲーム業界に入っても結婚の一つや二つくらい……。え,担当編集者は既婚かどうかですか? 世の中には触れちゃいけないことってあると思うんですよね。

     
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