リアルなデスノート
僕が勝手にそう捉えているだけですが…。
時代が変わって、デスノートからデスレットに変わっていた。今だから言えるのかもしれない。
[出典:集英社コミック文庫]
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ホスピスとデスノートに因んだお話。
簡潔に言うと末期患者さんの家族と葬儀屋の話。
頭の片隅にちょっとインプットして貰えれば、いいかなぁと思っています。
当時は、腹立たしい気持ちも沢山ありましたが、結局、全てが大事なことでしたね。
そういう話ですからスキップOKです。m(_ _)m
ホスピスって知っていますか
末期癌の患者さんが尊厳死を受け入れ、患者さんの精神的な苦痛や痛み、あるいは、ご家族が抱える様々な苦痛を和らげ、QOL(生活の質)を高めることを目的とした緩和ケア病棟のこと。
- 一般病棟:治療に専念するために入院する病棟。
- 緩和ケア:治療が行えず苦痛を和らげる病棟。
患者さんが自ら尊厳死を受け入れ、家族が申し込みを行うことで入院できるようになります。
順番待ちで待機している患者さんが非常に多いのですが、皮肉にも回転率の速さに特徴があります。悲しいですが、そういう病棟なのです。私の両親も共に、ホスピスで余生を全うしました。
ホスピスで思い出した。過去記事ちょっと掲載しておきます。少年の生きた証を残してあげたいから。
世界一の『いいね』を 『生きたい』と綴った少年からもらった大切な出会いを語ろう 下級てき住みやかに.com
ホスピスへの営業とデスノート
ホスピスへの営業といえば葬儀屋になります。
看護師に情報を収集するため、ホスピスの病棟に出入りしています。病院と葬儀屋は大切な繋がり。生と死で事実上の作業上の線引きがあります。
最初の頃は、同じ心情を持った患者の家族さんだと思って会釈していました。後で、葬儀屋だと聞いた時に何故か腹を立てていましたね。
当時は「DEATH NOTE」の連載も始まっていませんでしたが、「死神ノート」だと揶揄してました。
人の不幸に付き纏うハイエナ野郎ってね。若かったのかも知れない。ごめんなさい。
営業で得た情報を元にノートに記録される。逃れようのない死へのカウントダウン。DEATH NOTE
営業が、そろそろ感を意識して、病室と名前を書き留めていく。需要と供給だから後から冷静に捉えれば理解できますが、精神的にも追い詰められる時期だと嫌でしたね。
「何を勝手に書き込んでいるんだ」心の中で叫ぶ。
治療出来ないから緩和病棟にいることも理解はしている。でも、心中は穏やかじゃなかった。
葬儀屋も他社と競合しながら利益を出す会社。慈善事業でも無償奉仕でもないです。なくてはならない大切な仕事なのです。
生と死との作業の線引き
生きている間は、医師と看護師が患者を診る。亡くなると葬儀屋が後を引き継ぐ。
ここは、とってもスピーディーだから頭にいれておく必要があります。
看護師の配慮で、お化粧ぐらいはしてくれますが、スナッチャーに乗せた時点で、病院側は遺体に触れることはしません。葬儀屋に引き継ぎます。しっかりとした線引きがあります。
病院と葬儀屋は相反する職業ですが、持ちつ持たれつの関係にあります。
患者さんが亡くなった時点で、早急にご遺体の受け取りを病院側より要望されます。
病院側は絶対に預かることはしません。他の患者さんもいらっしゃるので、即時、引き取る手筈が必要になります。
辛いことですが、事前に情報収集しておく必要があります。どの業者に事前連絡するかなど、優先順位を立てながら候補を立てておく必要があります。
葬儀屋の値段はピンキリです。病院側もツテがあるので紹介はしてくれますが、直ぐに動ける業者をアサインします。当たり前のことです。
葬儀屋さんはお金がかかるから、自分で遺体を担いで運ぶと豪語する家族を一度だけ見たことがあります。これは常識からみても論外です。無謀な話です。
日本には法律があります。基本的に火葬しなければならない…。自分で運んでどうするつもりだったのかと疑問に思った。
まとめ
タイトルに触れていなかった。先日、体調が優れず大きな病院に行ってきました。
時間があったから、ホスピスのロビーに立ち寄って見たけど、営業が慌ただしくタブレットを持って走って行った。今だから冷静に見れる。
時代は、デスノートからデスレットに変わったんだと思い、ふと記事に至っています。タイトルに深い意味はないです。ごめん。
自分が何か好きな商品を買う場合は、いろいろ見定めて時間をかけて、購入したり契約したりしていくと思います。
葬儀だけは即時の決断になります。葬儀終了と共に一括清算が基本にあります。予定していたところが混雑していた場合、次を考えていかなければいけない。病院側は待ってくれません。
生前中にと異論もあるかと思いますが、数百万の契約を即決していかなければならないのが葬儀です。
全てお任せしますでは、ものすごい金額になりますから、沈着冷静に対応していく必要があることだけを伝えておきたい。
喪主って悲しみとか辛さとか、一旦、忘れる必要がある。終わってからね、ゆっくり泣くんだよ。
喪主を3回している経験から、一つの体験談として伝わればと思い記事を残します。
現在、ホスピスでご家族さんを看取られていらっしゃる方へ。不本意な文章で、お気を悪くされた方が入らっしゃいましたら、ごめんなさい。
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