慢性的な疲労感・めまい・耳鳴り・食欲不振・動悸・過呼吸・不眠・立ちくらみ・ノドの違和感・息苦しさ・やけにまぶしく感じる・イライラ・不安感・気分の落ち込み・やる気が出ないなど・・・
これらの症状で病院に行き、検査の結果に異常が無ければ『自律神経失調症』や『うつ』と診断されます。
なぜ、自律神経が乱れるとここまで多岐に渡る症状が出るのでしょうか?
そこで今回は『自律神経』について出来る限りわかりやすく説明していきたいと思います。
- 自律神経についてしっかり理解できます!
- 自律神経の特性を知る事で、どんな時に症状が出るのか?わかりやすくなります!
- 症状の正体がわかると、余計な不安が少なく済みます!
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自律神経とは一体どんな神経??
『自律神経』って身体のどこにあるかご存知でしょうか?
知らないですよね~・・・
実は、身体の中に『自律神経』という名前の神経はありません!
自律神経とは、平滑筋(内臓・血管やリンパ管・皮膚など)の運動と腺(唾液・汗・ホルモンなど)の分泌を支配する神経システムの事です。
詳しくは後述しますが、内臓の働きや心拍数、血圧・呼吸・体温・睡眠など生命活動をコントロールしています。
意識や意志の影響を受ける事が比較的少なく、自動的に働き続ける事から『自律神経』と呼ばれています。
例えば、いくら自分で
と、思っても早く動いてくれません。
しかし、運動したりすると身体の隅々に血液を送るのに勝手に心臓はドキドキ早く動いてくれます。
自分の意志とは関係なく、勝手に身体にとって一番ベストな状態になるようにコントロールしてくれるのが、自律神経の働きです!
でも、心臓って早くドキドキドキって動く時と、ゆっくりドックン・・・ドックン・・・ドックン・・・って動く時とありますよね?
自律神経の中には、心臓を早く動かす『交感神経』とゆっくり動かす『副交感神経』の2種類あります。
交感神経と副交感神経はよくアクセルとブレーキに例えられます。
交感神経と副交感神経は、シーソーのようにどちらか片方が働けば片方が休むようになっています。
次は『交感神経』と『副交感神経』について説明します。
興奮した時を担当する交感神経とは?
交感神経は、あなたが働いてる時や争ってる時など脳や身体を活発に動かす時に働きます。
またストレス時には交感神経が強制的に働かされます。
緊張感・恐怖・危機感・怒り・恨み・不安・興奮といった状態の時に交感神経が働きます。
ちょっと重要な話をします!
交感神経は『闘争か逃走』の神経と言われています。
動物が『闘争か逃走』を行う時とは一体どういう時でしょうか?
獲物を取りに行く時か、天敵に出会い命を守るために戦う、もしくは逃げる時です!
つまり動物社会では『生きるか死ぬか?』の時に交感神経がフルに働きます。
逆に言えば交感神経が働いている時は『生きるか死ぬか?』がかかってる時なんです。
なので、これだけは覚えておいて下さい
不安感や恐怖、危機感、怒りなどを感じる時は交感神経が働きますが、
交感神経が働いている時は、不安感や恐怖、危機感、怒りの感情が湧きやすいというのもまた身体のシステムなんです!
自律神経の乱れから交感神経が過剰に働かないようにするのには、4つのストレスをいかに減らせるか?が大切になります。
自律神経を乱す4つのストレスについては、コチラをご覧ください。→なんか妙にイライラする!!それって自律神経の乱れが原因かも?自律神経を乱す4つのストレスとその解消方法とは?
リラックスした時を担当する副交感神経とは?
副交感神経は、脳や体を休ませたり、内臓を働かせたり、傷や病気を治す時に働きます。
交感神経とは反対で夕方から夜にかけて副交感神経が優位になってきます。
他にもリラックスしてる時・安心してる時・睡眠時・愛情を感じてる時・懐かしみの感情の時にも働きます。
ん?ちょっと待って!!内臓を働かせる時ってどういう事??
交感神経の時に心臓が早く動くって話やったやん!
内臓を働かせるのって交感神経ちゃうの??って思いません?
実は横隔膜から上にある内臓・・・心臓と肺ですが、これは交感神経が働く事で活動が活発になります。
対して、横隔膜から下にある内臓・・・胃や腸などは副交感神経が働く事で活動が活発になります!
次は具体的に交感神経と副交感神経の働きの違いについて説明したいと思います。
交感神経と副交感神経の働きの違いとは?
特に主要なモノの違いを表にしてみました。
自律神経失調症は、交感神経が過剰に働き副交感神経の働きがダウンしてしまう事で起こっているのが一目瞭然でわかります。
瞳孔が開いてしまうので、光が入り過ぎてしまい『異様にまぶしく感じます。』
心臓が小さく早く動くので、『動悸』がします。
呼吸が浅く早くなるので、『過呼吸』になります。
血管が収縮するので、『血圧が高くなります。』
胃腸の働きが抑制されるので、『食欲不振』になります。
筋肉が緊張するので、『コリや痛みが出やすくなります。』
覚醒してしまうので、『不眠』になります。
涙が出にくくなるので、『ドライアイ』になります。
手足は冷えるのに汗をよくかくようになります。(冷えのぼせ)
イライラしたり、不安感が出やすくなります。
『自律神経について』まとめ
- 自律神経には『交感神経』と『副交感神経』という相反する働きをする神経がある事!
- 『交感神経』と『副交感神経』の働きの違い!
この2つがこの記事のポイントになります。
そして、この記事の1番重要なポイントは・・・
感情が自律神経に影響を与えるが、自律神経が感情を作りだす!!
という事です。
これを覚えておいていただければ、今後僕が自律神経失調症・更年期障害・うつに対してなぜ身体の施術が必要だと言っているのか?という事を理解しやすくなります。
その前段階として、今回は自律神経について説明しました。
最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m