-
1. 冬の到来です。貧しい農民のあなたはどのようにして暖をとりますか?
暖房をつける木を切ってたきぎにするリネン、ウール、革を何層にも着込み、1つのベッドを6人で使う服をたくさん着て、体を寄せ合って温まりましょう!
掘っ立て小屋のわずかな火では温まることはできません。過酷な冬の間あなたを確実に守ってくれるのは、何層にも着込んだ服だけです。リネンの下着の上にウールの服を着込み、さらに雨や雪から守ってくれる革の上着をはおります。それでも濡れてしまった場合、 服を脱ぐよりは着たままの方がまだ温かいですよ。掘っ立て小屋はかなり狭く、ベッドは親戚全員と一緒に使わなくてはなりません。でもそのおかげで温かくいられます。 木は切り倒せばいいというものではありません。あなたのご主人さまである貴族の所有物にあたりますから。運がよければ、祝祭の時期には地主が慈悲深くなり、たきぎがもらえるかもしれません。
-
2. 住んでいる村でペストが発生しました。どのようにして自分の身を守りますか?
Via commons.wikimedia.org 危険な菌から守ってくれる花を詰めたこのマスクをつける。Via upload.wikimedia.org 危険が去るまで家族と一緒に家の中の狭い一室に閉じこもる。Via en.wikipedia.org 医者から治療薬をもらう。Via books.google.co.uk 占星術師に相談する。ペストを生き残る唯一の方法は、感染しないことです。
中世期、世界中でペスト(黒死病)が大流行しました。ベルリンでは1348年から1350年にかけて大流行し、全人口の30%から45%が死に追いやられました(中には人口の90%を失った村もあります)。偽医者、占星術師、魔術師によって様々な「治療法」が広められましたが、実際に効果を発揮したものはありませんでした。生き残る唯一の方法は感染しないことであり、もっとも良い選択肢は家族を隔離することでした。
-
3. 今年は不作でした。生き残るためには何を食べますか?
近くの林にはえていた赤くて美味しいベリーを食べる。村に大発生しているネズミを食べる。地主の荘園から食べ物を盗む。ネズミを食べるしかありません。
世界的な不作により1315年から1317年にかけて発生した大飢饉で、何百万人もの人が亡くなりました。飢饉が発生すると、中世の農民は食べられるものを何でも食べるしかありませんでした。犬、猫、ネズミ、根っこ、そして人肉までも。飢饉の時は、毒のある植物をあやまって食べてしまう人もいました。また、盗みを働いているのが地主に見つかれば処罰をくだされ、死刑になる人もいました。
-
4. 足の傷がひどい感染症を起こし、壊疽を引き起こしました。どうしますか?
小川で洗う。医者に切断してもらい、細菌を死滅させるために焼灼してもらう。「大丈夫、布きれを噛んで我慢しますから」無視していつも通り生活する。自然に治るでしょう。魔女に治療薬をもらう。壊疽を起こした足は切断しなくてはいけません。
中世では、傷がひどく悪化すると、短期間の内に致命傷になることもありました。抗生物質による治療で細菌を死滅させないと、感染症は広がり、生きている組織も破壊されます。この時点で傷を洗浄したり、ホワイト・ブリオニー といった当時の薬草療法を施したりしても治りません。 生きのびるには、おそらく足を切断するしかないでしょう。医者はのこぎりを使い、手術中は目が覚めています。少なくとも痛みで気を失うまでは。
-
5. あなたは魔女であると訴えられています。どうしますか?
他の誰かを魔女に仕立て上げて自分から注意をそらす。否定する!告発者に呪いをかける。おそらく死ぬことになるとは思いますが、試しに他の誰かに罪をなすりつけてみてもいいかもしれません。
中世ヨーロッパでは、様々なキリスト教宗派が覇権を争った1580年から1630年にかけて魔女狩りがもっとも盛んに行われました。魔女であると訴えられたら、あまり選択肢は残されていません。私は無実だ、などと叫んだら、魔女狩り人に「突き針」で刺されるかもしれません。ただし、針は先端が引っ込むように造られていましたから、痛くはありません。続いて、溺死させられるか、焼かれるか、首をくくられるのです。 もっとも確実な方法は、他の誰かを魔女に仕立て上げ、魔女狩り人たちが代わりに彼らを追うよう祈ることかもしれません。ですが正直なところ、おそらく両方とも裁判にかけられるだけでしょう。
-
6. 町で大火災が猛威をふるっています! どのように対処しますか?
Via commons.wikimedia.org バケツ1杯の水があるから、これで何とかなるだろう。Via en.wikipedia.org 火が広がるのを防ぐため、火薬、おの、火かき棒を使って防火帯をつくる。水だと限度があります。火薬・おの・火かき棒が必要です。
町中の人を集めて川から火災現場までを人でつなぎ、バケツで水を運びます。ですがそれだけではだめです。中世の町を火災が襲った場合にもっとも効果的な対処法は、火薬・おの・火かき棒を使い、火の通り道にある木造の家を破壊し、火災の燃料をなくすことです。
-
7. 新鮮な飲み水はどこから手に入れますか?
小川から井戸から水道から井戸から新鮮な水をくみます。
川や小川は、死んだ動物、製革、下水、その他公害で汚染されている可能性があります。水道が発明されるのは19世紀になってからです。深い井戸から水を得られる限り大丈夫でしょう。
-
8. 酒場で酔っぱらった男が陰険な目つきでこちらを睨んでいます。どうしますか?
こっそり出ていく彼と対決する彼に飲み物をおごる急いで逃げてください!
中世期はしょっちゅう酒場で喧嘩が起こっていました。残虐で野蛮で、そこにいる全員が巻き込まれました。お金が不足していたとか目つきが悪いなどといった理由で酒屋の主人にけしかけられることもあります。あるいは酔っぱらった客が暴れ出すこともあります。もっとも確かなのは、誰か(あなたかもしれませんよ)が殺される前にすばやくこっそり逃げ出すことです。
-
9. 子供は何人もうけますか?
1人か2人3人か4人5人から8人
【クイズ】中世に生きていたら、あなたはどのくらい生きのびるでしょう?
残念ですが、あなたは中世ではあまり長生きできないでしょう。厳しい時代でしたから。悪く思わないでくださいね。

セックスを経験し、結婚もし、子供ももうけて……。人生がちょうど上向いてきたところです! ところがそんな時にペストに感染。そうなったらもうおしまいです。

中世ヨーロッパの農民の平均寿命は、28歳から35歳くらいでした。ですから30歳まで生きられれば、たいしたものです。あなたは多くの正しい決断をしたのです!よくやりました!

この記事は英語から翻訳・編集されました。