北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受けて、２９日の国債市場では北朝鮮情勢への警戒感が強まり、リスクを避けようと比較的安全な資産とされる日本国債を買う動きが進みました。

国債は価格が上昇すると利回りが低下する関係にあり、長期金利の代表的な指標である満期までの期間が１０年の国債の利回りは、ことし４月以来およそ４か月ぶりに０％まで低下しました。

市場関係者は「このところ、アメリカのトランプ大統領の政権運営に対する懸念などから比較的安全な資産とされる日本国債を買う動きが続いていたが、２９日の北朝鮮の弾道ミサイル発射でリスクを避けようとする動きが一段と進んだ」と話しています。