椎野 孝弘 プロフィール - Wantedly
株式会社FOLIO CTO 小学生の時にSHARPのX1turboを買ってもらい、Basicでプログラムの楽しさをしり、それ以来プログラマーとして日々精進しています。 [職歴概要] アメリカの大学院を卒業して帰国後、株式会社E-Business Consulting設立に参画し、各種ERP系システム、人事管理システム、 ...
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はじめまして。
FOLIO人事の井上です。
遂に始動いたしました「FOLIO Creators Interview」プロジェクト!
本日より、弊社のクリエイターをインタビュー形式でご紹介してまいります。
記念すべき第1弾はiOS編。
これまでにない証券アプリ開発への挑戦について、CTOの椎野、フリーランスiOSエンジニアの杉上、デザイナーの貴島が語ってくれました。
-椎野さんはどうしてFOLIOに?
椎野:ひとつはFinTechという領域への純粋な興味ですね。最新のテクノロジーと金融が絡んで新しいサービスを生み出す。追い風になっているタイミングなので大きなチャンスだと感じました。特に証券には専門知識が必要で、IT系以外の人も加わって初めて出来上がるサービスなので、簡単には真似できないだろうなと。
椎野:二つ目は、このステージでこれだけの優秀なメンバーが相当数集まっているんだから、何か起こり得るんじゃないかと感じたんです。そして何より、甲斐社長のカリスマ性ですね。
-大事ですね。
椎野:はい。甲斐社長の、「世の中を変えていきたい」という熱い気持ちにやられました。広野君(弊社CDO)から誘われるまま飲みに行ったら、そこに甲斐社長がいたっていう(笑)。 もともと広野君とはヤフー時代に上司と部下の関係だったんですけど、以前FinTechに興味があるんだよねって話したことを覚えていたらしく、甲斐社長と引き合わせてくれたんです。
-杉上さんはなぜFOLIOを手伝おうと決められたんですか?
杉上:もともと学生の頃から金融に興味があったんですよ。金融システムを作りたくて新卒ではSIerに就職し、証券会社をクライアントに仕事をしていました。ただ、開発の大変さはさることながら、スピード感や慣例という部分で、エンジニアリングでなかなか輝けない部分があったんですよね。
-技術力の高さだけでは難しかったということでしょうか?
杉上:ええ、スーパーエンジニアで作るというよりは「大規模のシステムを大人数で、かつ品質もセキュリティも高く作る」という世界なので、技術力があれば全て解決、というようなものでもなかったんです。その後さまざまなスタートアップも経験してきましたが、だからこそ、証券会社をスタートアップで作るってすごいな、と思いましたね。それに、甲斐社長のお話を聞いたら「エンジニアドリブンで新しい形の証券会社を作る」と仰るじゃないですか。優秀なエンジニアが集まっていて、かつ彼ら主体で証券サービスを作るというところに非常に興味を持ったので、お手伝いしたいと思いました。
-貴島さんはどんなきっかけで入社されたんですか?
貴島:この流れで言いづらいんですが、僕は最初まったくFOLIOに興味がなくて(笑)。去年の夏、オフィス遊びに行った際に甲斐社長をはじめとした創業メンバーと話したんですが、当時はDeNAに新卒で入ったばかりで全く転職する気がなかったんですよね。
でも、ちょっと時間が経ってから、「本当に自分のやりたい仕事をやれているのか」って疑問が生まれ始めたんです。そんな中でFOLIOの将来的な構想を聞けば聞くほど、「これが実現したら投資に対する価値観が変わる」「価値観が変われば世の中が豊かになる」と感じました。そして、そんなサービスづくりにデザイナーとして携われる機会は凄く貴重だなと思ったのがジョインのきっかけですね。
あと、珍しいことに、FOLIOは現在本リリース前にもかかわらず、デザイナーが3人いるんです。デザインという要素を重視しているというのも、刺さったポイントですね。
-これまで携わってきたサービスとのギャップを感じることってありますか?
椎野:お客様の資産を扱うセンシティブなサービスなので、開発だけでなく全ての面において、いわゆる「金融のルール」に則って進めていく必要があります。証券システムならではの複雑さやコンプライアンスの問題など、想像以上に考えるべきことが多いというところにギャップを感じますね。
スタートアップならではのスピード感を持った開発をしつつも、誤認を招くようなデザインや、バグが発生しやすい実装をしないように細心の注意を払わなければなりません。ただ、せっかくこれだけの優秀なメンバーが集まっているんですから、ルールや自己統制を意識しすぎて柔軟さがなくなり、チャレンジしなくなることは避けたいですね。議論を重ねながら革新的なものを生み出すことで、ユーザーの利便性を高める。そうやって差別化をはかっていきたいですね。
-差別化を図るという点で、どんなことを重要視していますか?
杉上:株や証券って一般の方々からすると難しい話なので、いかにして共感とわかりやすさを伝えるかということですね。なので文言や画面のデザインひとつについてもユーザー体験をディスカッションしながら作り込んでいるんです。その「ユーザーファーストな視点」を持っているというところが、今までにない証券会社かなと思います。
-そう考えるとやはりデザイナーが重要になりますよね。
貴島:FOLIOには既存の日本の証券サービスにはない機能や画面が多いので、他社サービスを参考にできることが少ないんです。そういう時に、しっかりとデザイナーがユーザーの体験を考え、最適な文言を書き、サービスの設計をしていかないといけない。そうして出来上がったデザインデータは膨大になるので、それをエンジニアとどのように管理していくのかというところまで、気をつけてやっていかないといけません。
椎野:デザインの面で特徴的なのは、iOSアプリとAndroidアプリを完全に別々のデザインにしているところですね。通常はiOSアプリを起点にして、そこからAndroidアプリを作っていくことが多いんですけど、FOLIOは完全に分離している。サービスの根幹のユーザー体験はしっかり共有して守りつつ、細かいところは各OSの設計思想やユーザーが慣れ親しんでいるインタラクションに寄せていくというような作り方をしています。
貴島:AndroidアプリにiOSアプリの残り香を感じるサービスって多いんです。結果的に直すんだったら、最初から両方のOSに最適なデザインを一緒に作っていくほうが早い。それに、2人のデザイナーがそれぞれを別々に作ると、お互いのイイところをマージしてより質の高いアウトプットができるのが良いと思いますね。
-うちにデザイナーが多い理由はOSを分けて作っているからなのでしょうか?
杉上:そういうわけではないです。デザインを大事にしているので、しっかり作り込むためにリソースをかけてやっているということですね。
貴島:社長から「ユーザーエクスペリエンス」っていう言葉が出てきたときは驚きましたよ(笑)。
椎野:社長が自社のサービスを好きっていうのは成功の最も重要な要素だと思っています。甲斐社長のサービスに対するツッコミは非常に鋭いですよ。
貴島:会社のトップがデザインも含めて口を出してくれる環境って大事だと思いますね。
杉上:あとは、特徴的なところでいうと、エンジニアリングの凄さ。モバイルの開発もアーキテクチャや設計など新しい要素を取り入れているんです。
椎野:はい、けっこうトンガってますね(笑)。
-具体的にはどういうことでしょうか?
杉上:様々な課題に対するソリューションの提案ですね。例えば、APIのインターフェースをSwaggerで定義し、API側とモバイル側とでひとつにできるようにする。そしてコードをジェネレートすることで品質と工数を削減できるのですが、モバイル開発でそこまで利用されているところは少ないんですね。FOLIOのサービスは品質要件が高いので、出来る限りコード元のテストが出来れば定義が担保できる、ということで採用した方なんです。
-当然、新しい技術だと知見がないこともあるわけですよね?
杉上:そうですね。もちろんそういう時は、やるやらないの方針付けはしつつも我々の実用に耐えうるかどうかはしっかり検証します。
椎野:数年後のトレンドや運用も見据えて、いま使用するミドルウェアやフレームワークを選定しています。単純に目の前のサービスを作り上げるだけではダメだと思っていますね。具体的には、iOSのプロジェクトでは、全体のストラクチャをどうシームレスに、安全に、かつ運用しやすくするかをみんなで話しているんですが、あまり実例があるわけではないのでドキドキです。GraphQLもそうですが、現状のRESTful APIも「保守運用を考えた場合に使いやすいかどうか」という部分を検証しつつ進めている感じです。
杉上:そういった意味で、FOLIOのエンジニアリングは非常にエッジが効いているんですよ。
-なるほど。攻める開発が出来るのは、互いに尊重し合える関係があるからこそだと思います。例えば椎野さんから見て、杉上さんのどんなところが凄いと思いますか?
椎野:ベーシックな技術知識が厚く、そのうえにiOSの知識が上乗せされているイメージで、幅と深みが全然違うと感じます。あとはテクニック一本に偏りすぎていないというところ。チームマネジメント含めて、人を重要視して作業をすすめてらっしゃるんですね。SIerにもいらっしゃったので、そういう部分の知識やスキルなんでしょうね。
-それでは、杉上さんから貴島さんに対してはいかがでしょう?
杉上:ユーザーに対していいものを作ろうという熱い気持ちを持っていることですね。そして、なぜそういうデザインにしたかという理由をしっかり説明してくれるので納得感がある。常に考えていて、妥協がないところが非常に素晴らしい。
-貴島さんは、椎野さんに対していかがですか?
貴島:椎野さんが会社に入ってからエンジニアの一体感が増しましたね。全体のスケジュールやタスクをマネジメントし、それぞれが自分の仕事に集中できる環境を整えてくれるのがありがたいですね。椎野さんには足を向けて寝られないです(笑)。
-お三方、照れながらも答えていただきありがとうございました(笑)。では最後になりますが、今後の展望を聞かせてください。
貴島:App StoreのApp of the Yearを取ることですね!
椎野:やっぱりインパクトのあるものを出したいと思っています。勇気のあるディシジョンをしていかに投資に対する敷居を下げ、ユーザーに受け入れてもらうか。
貴島:固定概念に対して、果たして本当にそうなのか?と疑問を投げかけるのが大事ですよね。
椎野:僕たち自身を含めて、まだ多くの人が既存の金融業界のイメージから抜け出せずに、どこかで勝手に自分にルールを課してしまってるんですよ。どこかにより良い方法がないかという議論は積極的にしていきたいですね。