推理小説の代表的な舞台といえば?
そう、お馴染みの「館」ですね。
鬱蒼とした森の奥にある洋館であったり…孤島に佇むお城であったり…。
古今東西、「館」では数え切れないほどの事件が起こってきました。
今回はそんな「館」を舞台とした作品から、5作紹介です。
館系推理小説5選①
「グリーン家殺人事件」 ヴァン ダイン
まずは古典(1928年)から。
「ヴァン ダインの二十則」でも有名な作家。色々と古臭い部分もありますが、時代を考えれば止むを得ないでしょう。当時としては画期的で、館モノの元祖と言われているこの作品。
抑えておいた方が良いですよ。
「ある閉ざされた雪の山荘で」 東野 圭吾
演出家によって集められた7人の劇団員。山荘での舞台稽古が始まるが…。
大どんでん返し編②辺りに入れようか迷った位、二転三転の驚きを味わえます!
この内容は劇団員ならでは…しかも更なる展開の凄さたるや。。未読の人からすると何言ってるか分からないですね(苦笑)
良い作品の多い作家ですけど、その中でもかなり上位に入るお気に入りの1作です。
「殺しの双曲線」 西村 京太郎
誰もが知っている、トラベルミステリーの第一人者。
その作者がアガサ クリスティの「そして誰もいなくなった」を書いたら…という作品。冒頭で「双子トリック」と明記しているにも関わらず、あの真相にはビックリさせられます。
さすが大御所!
「十角館の殺人」 綾辻 行人
はい、「館」と言えばこの人。
館シリーズだけで9作刊行している他、当然ほかの作品でも洋館などが舞台の作品が多々あります。館編なのにこの人を紹介しない訳にはいきませんね(笑)
新本格ブームの鏑矢となった本作品、必ず読むべきと言えるでしょう。程度の差はありますが、館シリーズはどれも面白いです。
「絶叫城殺人事件」 有栖川 有栖
最後はこの人。私の中では綾辻 行人氏の相棒です。
何故相棒なのかは、今度記事にする予定(知る人ぞ知る、大好きなドラマがあるんです)
本作は短編集になっていて、6作中5作が館モノという館マニア垂涎の作品です(笑)
タイトルになっている絶叫城はゲームであり、この作品のみ建物は出てきませんが、出来は一番良いですね。
さて、今回はここまで。
いずれ、②や③を書きたいと思います。