このブログでも頻繁に登場する、元トリンプの
吉越浩一郎さんの言葉ですが、齢を重ねる度に
この教訓が活きてくるような気がしています。
公私において直面するのが、何か行動に移したいと
思っても、迷ったり考え直したり、周囲を見たりと
なかなか最初の一歩が踏み出せないケースです。
プライベートであれば、逡巡したとしても迷惑が
掛かるのは身内か友達に限られますが、仕事では
決断が遅いことで、多数の人に迷惑が掛かったり
大切な商機を失うことになります。
吉越さんは自身の著書やインタビューの中で、
拙速の大切さを以下のように説いています。
仕事というのは、計画段階で6割くらい正しい
と判断できたら実行段階に移り、あとは走り
ながら考えて、決めていけばいいのです。巧遅であるより拙速であった方がずっといい。
間違ったと思ったら、途中で修正して、精度を
高めていけばいいんです。
齢を重ねて、曲がりなりにも組織を束ねる長とも
なれば、その決定権は個人のものではありません。
組織の長が「あとでやろう」とか「ま、いいか」と
行動に移さないと、当然ながら部下はもっと行動が
遅れ、チーム全体が鈍重な組織となっていきます。
人間誰しも加齢と共に、新しいやり方や前例のない
対応に対して億劫になり、やがて面倒が勝っていく
ことで、現状維持に固執するようになります。
じつはこの教訓は、育児においても大変有効です。
買おう買おうと思って迷っているうちに、いざ本当
に必要な時に手元に無い、新しいことをやらせるか
迷っているうちに締切りを過ぎてしまった、とか…
こんなことは枚挙に暇がないと思います。
ですので、僕は妻に対しても「迷うならやろう」と
常に背中を押して、仮に失敗だったとしてもその時
やめればいいと思っています。
hidechichi
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