副業で始めるFX自動売買(システムトレード)

FX自動売買(システムトレード)で始める副業と資産運用

IMF発表の「世界経済見通し」から世界経済の拡大ペースがわかる

企業短期経済観測調査や米国雇用統計、米FOMC政策金利発表など毎月、毎四半期ごとに発表される経済数値は数多くあります。

この発表される経済数値によって、為替や株式が大きく変動します。

f:id:fxrepo:20170829125459j:plain

世界は経済数値によって変動する

日本でも経済数値が一般公表される前に、株などを売買することで利益を得るなどのニュースを耳にします。

米国の証券会社の社員が経済数値を外部へリークしたり、ブルームバーグも特別料金の契約先に数秒経済数値を流したりと、過去にも様々な事件が起こっています。

  • インサイダオー取引とは、会社関係者(元会社関係者を含む)が、上場会社等の業務等に関する重要事実を、その者の職務等に関し知りながら、その「重要事実」が公表される前に、当該上場会社等の特定有価証券等の売買を行うこと。

「世界経済見通し」は必ずチェックしよう

経済数値のなかでも重要な、IMF(International Monetary Fund、国際通貨基金)が四半期ごとに発表している「世界経済見通し」は非常に重要なレポートなので必ずチェックしておきましょう。

この経済数値をみれば世界がどの方向に動いているのか一目瞭然なので、経済紙や有力日刊紙は必ずこの数字を掲載しています(1月、4月、7月、10月に発表)。

IMF以外にも、経済協力開発機構(OECD)、国際復興開発銀行(世界銀行)、国際連合(国連)などの国際的な機関が、中長期的な経済見通しを定期的に発表している。

世界経済がどの程度の速度で拡大しているか

車を運転しているときに、時速何キロでているかは常に気にしていると思います。

高速道路でもない一般道路で100キロで走行していれば、カーブで曲がりきれません。

同様に、世界経済がどの程度の速度で拡大しているかは「世界経済見通し」で把握することができます。

2017年は3.5%と予測され、2016年は3.1%でした。

世界経済では3%以下だと危険とされ、3.5%であれば悪くない数字とされています。

IMFのレポートでは、前回調査との変化率も発表されているので、変化率も考慮して今後を予測する材料としましょう。

数字だけでなく変化も確認する

外国為替証拠金取引(FX)を行うにあたり、「世界経済見通し」を隅から隅まで読み解く必要はありませんが、その経済数値が世界中で注目されている事、そして前回の発表からの変化も注目されていることを知っておきましょう。

世界全体と先進国、新興国のそれぞれ主要国の実質経済成長率を表した形で、新聞などに掲載されます。

1月、4月、7月、10月は数字が発表されタイミングを意識して取引を行いましょう。

世界経済見通し予測

世界経済見通し予測(2017年7月WEO改訂見通し)
年間
2017年4月との差
第4 四半期期間
推計
予想
WEO 予想
推計
予測
2015
2016
2017
2018
2017
2018
2016
2017
2018
世界
3.4
3.2
3.5
3.6
0.0
0.0
3.2
3.5
3.7
先進国・地域
2.1
1.7
2.0
1.9
0.0
-0.1
2.0
1.9
1.9
アメリカ
2.6
1.6
2.1
2.1
-0.2
-0.4
2.0
2.0
2.3
ユーロ圏
2.0
1.8
1.9
1.7
0.2
0.1
1.8
1.9
1.7
日本
1.1
1.0
1.3
0.6
0.1
0.0
1.6
1.2
0.5
イギリス
2.2
1.8
1.7
1.5
-0.3
0.0
1.9
1.4
1.4
カナダ
0.9
1.5
2.5
1.9
0.6
-0.1
2.0
2.3
2.0
他の先進国・地域
2.0
2.2
2.3
2.4
0.0
0.0
2.5
2.1
2.7
新興国・地域及び途上国
4.3
4.3
4.6
4.8
0.1
0.0
4.2
4.9
5.2
ロシア
-2.8
-0.2
1.4
1.4
0.0
0.0
0.3
1.5
1.8
中国
6.9
6.7
6.7
6.4
0.1
0.2
6.8
6.4
6.4
インド
8.0
7.1
7.2
7.7
0.0
0.0
6.0
8.0
7.6

新興国・及び途上国にも注目

いま世界第2位の経済大国である、中国の経済成長の勢いが弱まりつつあるといわれている。

それに代わると注目されているのが、アジア新興国の中で中国に次いで経済規模が大きいインド。中国に代わる高成長国になるかが世界の関心が集まっている。

中国は年々減少傾向にあるなか、インドは2018年度の予想からみても引き続き上昇傾向にあり期待が大きい。

先進国だけではなく、新興国・及び途上国の「世界経済見通し」をみることで世界の動向がみえてくる。