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♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘 今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、 蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
ツイッギー人気とともに沸き起こったミニスカートブームは単に女性のスカートの丈の問題を超えて自由という名の風をいろんなところに吹かせています。
長生きするもんだね~。
そして ここ 日本橋の安部米店にも その風は…。
(三男)わっ びっくりした!(さおり)お帰りぃ!
あっ そう? 似合ってる?ありがとう。
あっ いや似合うとは言ってませんが。
結構 勇気出したんだ! アハハハハ!(三男)アハハハハ!
実は今 この米屋に向かっている人物がいます。
それは 誰でしょう?
ちょっと この日の朝まで時間を戻しますね。
(時子)よし!
(みね子)行ぐの?うん。
今日は 何か 化粧品の新しいのを宣伝するためにこうやってどうぞって 町で配るアルバイト。
へぇ そんな仕事もあんだね。
ね~。
とっても似合うね そのスカート。
本当?うん かっこいいよ。
ありがとう。
あっ そうだ!ん?
場所がさ 日本橋なんだ。
だから 三男のお米屋さんのぞいてやっかなと思って。
喜ぶよ きっと 三男。んでさ…。
「あれ 時子 何だ 俺の嫁さんなる決心ついだのが?」って。
言いそう。で…。
「は? バガじゃねえの。あんたの嫁になるくらいなら死んだ方が ましだわ!」。
言いそう… ん?えっ? それ 私?
ヘヘヘ!ちょっと!
おや ヤスハル。
何か 困ってますね ヤスハル。
それは なぜかというと…。
(柏木)何だよ お願いって。
何でも言ってみろ。俺に任せろって。
(ヤスハル)聞く前に任せろとか言うなって 由香だぞ。
(由香)何よ それ ヤスハル。
(柏木)どういう意味だ? ヤスハル。それは いいから。
あと いちいちヤスハルとか言わなくていいから。
…で 何なんだよ?
あっ 言う前にね鈴子さんや お父さんには内緒だからね 絶対だよ。
分かった? ヤスハル。
え~?
よし 分かった。だから 何で 聞く前に「よし 分かった」とか言うんだよ!由香だぞ!
だから どういう意味よ ヤスハル!(柏木)そうだよ ヤスハル。
はい この先はまだ取っておきましょうね。
あ~ ヤスハル~。
普通に呼び捨てかよ。
そんな親しくなってねえだろまだ…。
あ? 何?声が小さくて分かんないんだけど。
何でもないよ。
腹から出せ もっと 腹から!うっ!
痛ぇな! 何なんだよ!
あっ!ねえ ちょっと あれやって あれ。
あれって何だよ?あれ! ほら!
「恋のハレルヤ」 黛ジュンの!
流しじゃねえぞ 俺は。あ? 何だって?
分かったよ。
何で この辺の女はみんな 怖いんだよ…。
♪~(ギター)
あっ! 時間ないんだった!(ヤスハル)どうすんだよ このイントロ!
代わりに歌っていいよ。そういうことじゃねえだろ…。
というわけで 米屋に いつ 時子が現れるか分からないというサスペンス風味を味わいながら安部米店をもう一度 最初から どうぞ。
♪~
三男く~ん!
(三男)♪「踊りに行こうよ青い海のもとへ」 ゴー ゴー!
♪「二人で唄おう 明るい恋のリズム」ゴー ゴー!
♪「でっかい太陽が恋の女神なのさ」 ゴー ゴー!
♪「シーサイド・バウンド ゴー バウンド」
わっ びっくりした!お帰りぃ!
あっ そう? 似合ってる?ありがとう。
あっ いや似合うとは言ってませんが。
結構 勇気出したんだ! アハハハハ!アハハハハ!
あっ 旦那さんは?出かけた。
あっ そうですか。
今夜は帰らないって。はぁ。
えっ!?
三男君。はい。
謝らなきゃいけないことがあって私。
実は 私 ひどいことしてしまって。ひどいこど? 何ですか?
言えない。えっ?
言ったら 嫌われるからだから 言わない。
え…?それに 何だ この女おかしいんじゃないかって思われるし。
あっ!えっ?
もう十分おかしいと思ってるわって顔した。
恐らく 米子あっ じゃなかったさおりちゃんが謝りたいのはこのこと。
回想 頑張って下さい。立派な女優に 必ず なって下さい。
心の底から 応援しています。
うまくいかなくても絶対に諦めないで下さい。
諦めて結婚とか考えちゃダメです!
あなたはなれる 女優になれる。必ず なれる!
いや なれ! なるんだ!
というわけで 中身は言わない。
ごめんなさい。許して下さい このとおりです。
OK?OKって 許しようがないじゃないですか。
そんなことないと思う。
「悪い 理由は言えない。理由は聞かずに1万円 貸してくれ」。
「分かった」。「ありがとう!」。
「何 言ってんだ俺と お前の仲じゃないか」。
あるでしょ? そういうのって。
ありますけど ちょっと例えが違うんじゃないですかね。
だって しょうがないでしょ!三男君のことが好きなんだから。
はい 皆さん ここです。
ここしかないって時に来ましたね時子。
では 続きを どうぞ。
(三男)あの さおりさん。(さおり)はい。
一体この俺のどごが好きなんですか?
(さおり)そっ そんなひと言じゃ言えないよ。だって 全部だもん。
(三男)はぁ。(さおり)何?
今の 普通 喜ぶとこだよ。
かわいいな うれしいなって思うとこだよ。何 その不服そうな顔。(三男)いや そんなこどは…。
じゃ 何? 聞くけど三男君の ほら 好きな時子ちゃんだったっけぇ?その時子ちゃんの好きなとこ具体的に言えって言われたらすぐに言える?好きっていうのはそういうんじゃない…。
言えますよ いぐらでも。例えば…。
言えるんだ? 言うんだ?(三男)言いますか?
(さおり)いい。
でも さおりさん。
俺のは 片思いですよ。
えっ?
(三男)片思いです。まぁ そんじょそごらの片思いとはわげが違う。
自分の人生 ほとんど ずっと時子に片思いです。
それでいいんです。分がってんです。
そして 片思いなのと同じぐらい親友でもあるんです。だがら心の底がら 一点の曇りもなぐ俺はあいづの夢を応援してんです。あっ そんでね分がってもらえっかどうが分がんねえけど俺に惚れられでるってこどはあいづにとって 力になんです。必要なんです。
(三男)だがらね俺は 時子が夢をかなえるまで片思いしてなきゃいげないんです。
そう決めてんです。そういう恋なんです。
(三男)自分のこどを考えんのはそのあどでいいんです。
(さおり)それって…。
めちゃくちゃ好きじゃん…。
(三男)はい。「はい」って…。
(三男)すみません。
♪~
お互い 片思いだね。
はぁ。
♪~
お願いがあるの。(三男)あっ はい。
聞いてくれる? お願い。
はい。
晩ごはん 2人で食べに行きたい。
行ってみたいお店が銀座にあるの。ダメ…?
分がりました。
本当に?
うれしい! 店 閉める?もう閉めよう!
早いですよ まだ! ねっ?早いです。
じゃ 歌うね!いえいえ いいですよ。
♪「ハレルヤ」本当に歌った…。
俺は 時子が夢をかなえるまで片思いしてなきゃいげないんです。
そう決めてんです。そういう恋なんです。
♪~
(早苗)はい あんころ餅。
うわ~ おいしそう!
(愛子)早苗ちゃんお餅 好きだもんね。
(早苗)はい 一関の人間の体は餅で出来てるんですよ。
そうなんですか?そうよ。
餅を どうやって食べるのが好きかの好みの違いで離婚した夫婦を知っている。
それくらい大事なんだ 餅は一関の人間にとって。
(富)でも 大事よ食べ物の好みは大事。
そうなんですか?そうよ。
だって 人間 最後の楽しみは食べるってことしか残ってないんだから。それしか残らないのよ。はぁ。
(愛子)私は 好きな人の作る料理おいしいから大丈夫だな。
うん プロだもの。
(省吾)いい表情だ。
でも 愛子さんが作るものがシェフが好きかどうかはまだ分がんないですよね。
えっ? やだ 大変!
それって 何て言うか大変じゃない。
あら? どうしたの? 時子。
皆さん… 私…。
これに応募します!
ツイッギー!
「そっくりコンテスト」?
えっ? 時子 これに応募すんの?
うん… する。へえ~!
来週の「ひよっこ」は時子の挑戦を みんなが応援。
お母さんも。
さおりさんまで。
え~! この人も?
(島谷)何か 合わす顔が なかった。
嫌いじゃないよ。
夏の赤坂 桜を散らす 新しい風。
桜は散ったわ。