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(宗男)兄貴。何か 話あんだっぺ?
♪~
(実)みね子のこどなんだ。
♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘 今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、 蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
みね子のこどなんだけど…。
このままじゃいげねえと思うんだ。
あの子は 俺が その…。
行方が分がんなぐなってしまって人生 変わってしまった。
(滋子)んだな。
(宗男)んだな… うん…。
だから元に戻してやりてえんだ。なんとがして。
(茂)んだな…。
解放してやんねえとな みね子を。
まっ 少なくとも働いだ分のほどんどを仕送りするようなこどからは解放してやりてえんだなんとがして。
じゃねえと…。(宗男)うん。
終わんねえよな 谷田部家に起きだ悲しい出来事がよ。
(美代子)んだよね。
好きに生ぎさせてあげたいよね。
ただ その…現実的なこどを考えっと今は ただ俺が帰ってきたっていうだげで経済的には何も変わっちゃいねえ。
畑での働き手が一人 増えだっていうだげだ。普通に考えだら まだ俺が東京や水戸か どっか行って働ぐのが一番 金になるしいいんだろうけど…。
美代子にもう心配かげたぐねえし…。
…となっと 収入を増やす手だてを考えねばなんねえと思うんだ。
でねえと みね子にずっと頼るこどんなってしまう。
何か できるこどがあんじゃねえかって思うんだ。
米だけではこれからは厳しい状況だ。そごに頼っていても しゃんめえ。
おめえ まさか…。
あ… いや あの…。
米やめようなんて思ってねえよ父ちゃん。
父ちゃんの命みてえなもんだっぺ 米は。
父ちゃんだげじゃねえ。
この家のこどを ず~っと支えできてくれたんだ 米は。
んだっぺ?うん。
ただ米以外で成功してる人もいる。
んだよな 宗男。
ああ んだな まぁ メロンやったりイチゴやったりしてな。
(実)うん… でも それは危険だ。
危険だし今度また 米に戻すっつっても田んぼは戻らねえ そう簡単には。んだよな 父ちゃん。
んだな。(実)うん。
でも何か あんじゃねえのかなって。
米 頑張って つくりながらでも何か でぎるこどあんじゃねえのかなって。
それで 宗男…。
(実)滋子。
相談に乗ってくれねえかなおまえら。
おう!
♪~
勝手なこど言って すみません。
何 言ってんだ。
よし! 俺も一緒に調べっからよ。なっ!
(笑い声)
ありがとう。
あれだなぁ。ん?
こうして しゃべってっと実さん 昔と全然変わんねえなぁ。
そうげ?
変わんねえよ。
しゃべるこどが 何つうがす~っとしてで かっこいいよ。
弟と全然違う。
んだな。 ハハハハハ!(滋子)ハハハハハ!
あ? どういう意味だ おめえ!
♪~
(秀俊)みね子 お願いします。(みね子)ありがとうございます。
♪~
(宗男)俺 思うんだげどよ。
悲しいこどはよ降ってくるみだいにいぎなり起ぎんだ。どんなにきちんと 誠実に生きてでもよ悲しいこどや やなこどはいぎなり起ぎる。
(宗男)どうしようもなぐ起ぎんだ。
でもよ 悲しいこどから救ってくれんのは人だよ 人間だ。
(宗男)立ぢ直らせでくれんのも 人だよ。
んだからよ誰がに助けでもらったら誰がを助ければいい。
それでいいんだよ。
人を救うのは 人だよ。
みんなが そうすりゃ世界は きれいに回ってぐよ。
んだっぺ?
うん。
こういう すぐ話がでっがぐなってわげが分がんなぐなっとごが実さんと違あとごだな。(実)そうが。
しっかり者の長男と夢みる次男だがんな。
(笑い声)
♪~
(鈴子)みね子 ヒデ 悪いね。気を付けてね。
(秀俊)はい。(鈴子)じゃ 行ってらっしゃい。
では 出前に行ってまいります!行ってきます!
(鈴子)はい 行ってらっしゃい。(元治)途中でサボんなよ ヒデ。
先輩とは違うんで 大丈夫です。だよな~。
(省吾)だよなじゃないだろ 元治。すみません。
(鈴子)じゃ 行ってらっしゃい。(2人)行ってきます。
♪~
ミニスカートの流行で いろんなところに新しい風が吹いています。
ここ すずふり亭にも。
回想 親から 何かしてもらうこどを期待してる。
それは 子どもの証拠です。
自分から 親のこどを考えて 動く。親を許す。
それが大人だと 私は思います。
♪~
(由香)まだ無理…。
いきなりは無理…。
ごちそうさまでした。(柏木)ありがとうございました。
♪~
こんにちは~。
(柏木)おぉ 由香ちゃん。
どうも。
(ヤスハル)由香! どうしたんだよ?
頼みがあるんだけど…。
あぁ 何だよ 何でも言ってみな。
うれしいからよ 由香ちゃんから頼まれごとなんて。あぁ 俺に任せろ。いやいや 聞いてからにしろって。
本当~? ありがとう~!
じゃあ 座って座って。
何なんでしょうね由香ちゃんの頼みごと。
新しい風が吹いてますね。
じゃ ちょっと待ってて。お金 取ってくるから。
(2人)はい。
思い出しちゃう?川本世津子さんのこと。
(世津子)じゃ その好きなお父さんに言うつもりで言ってごらん。
はい…。
でも 何か不思議ですよね。
あんとぎ 急に コマーシャル出るこどになんなかったらひょっとしたら お父ちゃんにまだ会えてなかったかもしんないなって。
そっか… そうだよな。
はい。
(セミの声と風鈴の音)
さっきは ありがとう。
うれしかった…。
最近 思うんだ。
思い出せなくてもいいって。
こごで生きてるこどが 好きだ。
美代子のこども 好きだ。
♪~
あの…。
似合ってだよ さっき。
ミニスカート。
はいだら どうだ?やだ 恥ずかしい!
や~だ~。
こっからだ。
♪~
取り戻すんだ… 絶対に。
はい。
♪~
川本さん 失礼します。(世津子)は~い。
すみませんあと20分ほど お待ち下さい。
(世津子)分かりました。失礼します。
♪~