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(みね子)ん?
♪~
何だ これ…。
♪~
♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘 今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、 蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
知ってたんですか?
(時子)えっ?
(早苗)う~ん まぁな…。
は? 何それ!? 何で?
何でって… なぁ?
何で? 分がんない!何で教えでくんないの!?
知らない方がいいんじゃないかと思って。
何で?
私が知ったのは みね子の恋が終わった時なんだけどさ…。
回想 この2人 漫画 描いてんのよ。
みね子と島谷青年の恋をモデルにした少女漫画。
えっ?
これですちゃ。
へぇ そうだったんだ。
富さんは 知ってたんですか?
(富)知らない。
愛子さんは知ってましたよね~。(愛子)えっ? えっ?
しかも これ明らかにかわいぐ描かせでますよね。
ですよね? 愛子さん!あ~!
(愛子)はい すみません。もう…。
ずるい!これよ…。
でも 何でなんでしょうね?結構楽しそうにやってたのに。
何でね 放り出していなくなっちゃったんですかね?
私のせいですかね。
(時子)何で?
何か…。
私が つまんないからうまくいかないとかだったら責任を感じてしまうな。
それは考え過ぎだろ。
何かあったのかな…。
・♪「若さゆえ 苦しみ」
(2人)♪「若さゆえ」(啓輔)あっ どうも。
(祐二)こんばんは。♪「悩み」
ん?
あららら無事だったんですね 2人とも。
でも 知りませんよ。
そんな状態で帰ったら怒られますよ。
(祐二)いっつももろうとるばっかりやがんなぁ。たまにはなぁ!
(啓輔)驚くちゃ あかね荘のみんな絶対。
(祐二)やよなぁ。(啓輔)うん。
あっ ヤスハルさん。
(啓輔)どうも!あっ ワンちゃんも。
(ヤスハル)よっ!
何か 伴奏して下はれま歌いますけぇ。
えっ? あぁ いいよ。何がいい?
僕らの最近のお気に入りはジャガーズですちゃ! なっ?
(祐二)はい 「君に会いたい」。
ワン ツー スリー フォー!
♪~
♪「若さゆえ 苦しみ」
・♪「若さゆえ 悩み」ん?
あの声…。
♪「今宵も二人泣くぅ」
♪「忘られぬ あの日」
♪「思い出の あの時」
♪「はじめての! 口付けに!」
♪「知った 恋の喜びよ」
♪「帰れ 僕のこの胸に」
♪「マイベイビー ウォンチューウォンチュー シーユーアゲイン!」
♪~(ギター)
♪「若さゆえ」
(早苗)おい!
あっ!あっ!
あ… あのぉ…?
どこ行ってたの? 3日間も。みんなで心配してたんだよ。
えっ?僕らをですけ?
(愛子)そうだよ。
それが何だ? 今のは。
何が「ウォンチュー シーユーアゲイン」だ バカ者。
(祐二)あ… すんません。(啓輔)すんません。
大丈夫だったんですか?
はい。工事現場のアルバイトをしとりました。
泊まりで 3日で 一人6,000円で!はい。 なっ!
だな。
だったらそう言って 行きなさい!
心配するでしょうが…。
えっ?
あ…。あ…。
(すすり泣き)
♪~
泣くな。
(祐二)やって…。
やって…。
おらっちゃのこと心配してくれる人がおるなんちゃ。
なっ?
思っとらんかったもんですけぇ…。
うれしいて… なっ?
あぁ うれしいちゃ。
(啓輔)うれしい。
♪~
(すすり泣き)うれしいちゃ…。
(早苗)もう分かったから。離れろよ。気持ち悪い 気持ち悪いから。ねえ。
(祐二)すんません。すんません…。すんません。ありがとうございます。
あっ あの…。
これ…。
いつも頂くばっかりやったがで…。
みんなで食べようっちゃ思うて。
あら たこ焼きね。
(時子)おいしい。どうぞ どうぞ!
(祐二)どんどん食べて下はれ!遠慮しられんと みね子さんも!
もういいですか?
いい話の雰囲気はもう終わりましたか?
いいんじゃないかな。
これについで 話しましょうか。(2人)あ~!
(せきばらい)
(2人)すんませんでした!
いいんですけど。
(祐二)あ… いかったちゃ。
(啓輔)いいんなら よかった。はぁ?
あ… すんません…。
いいんですか? 私で…。
私の話なんかで いいんですか?
どういう意味だ?
(祐二)編集者の人も なかなか面白いっちゃ言うてくれとります。
本当ですか?(啓輔)はい 笑うてました。
笑うてました?あっ いや…。
なら いいんですけど。
(祐二)あっ ただ…。
ただ?
どうも ここんとこちょっこす 中だるみっちゅうか。
中だるみ? 何ですか? それ。
ちょっこ 地味っちゅうか。は?
(啓輔)盛り上がりに欠けっとも…。ん?
そろそろ 新しい恋をした方がいいがんないかとか。
は? 余計なお世話です!(祐二)あ~ いやいや あの…。そう 編集者の方が言っとりましたはい。
人の人生に中だるみとは随分と失礼な話だな。
ですよね~!(早苗)なぁ。
(祐二)すんませんそう言っとりました はい。
地味で すみません!
フフ…。
ヘヘヘ…。フフフ…。
(笑い声)
あっ さっきの歌な歌詞の「わ」を「バ」に変えて歌ってみな。君たちの歌になる。
ん? 「わ」を…。「バ」に?
♪~(ギター)
♪「若さゆえ」
♪「若さゆえ」
♪「バカさゆえ」
(2人)♪「苦しみ」
♪「若さゆえ」
♪「バカさゆえ 悩み」
(祐二)ハハハハ! ほんまやちゃ。
認めた。
♪「バカさゆえ 苦しみ」
♪「バカさゆえ 悩み」
♪~
私って盛り上がりに欠けるんですかね。
地味なんですかねえ…。
(秀俊)ん?
あっ いえ…。どうしたの?
いや…。
何か…。
「何にもないんだな」って。
「どうすんのがな 私は」って思っちゃって…。
フフフ… すみません。
そうなんだ。
お父さん 見つかっただろ?みね子。
はい。
よく分かんないけど そうしたらいつか 茨城 帰るの?
いや…。
帰りたいの?
いや…。
よぐ分がんないです。
やめるなよ すずふり亭。
えっ?
やめるな。