少女誘拐判決 被告大声あげ休廷

3年前、埼玉県朝霞市で下校途中の女子中学生を誘拐し、2年間、自宅マンションに監禁した罪などに問われている寺内樺風被告(25)の判決公判が、29日午前10時半にさいたま地方裁判所で始まりましたが、寺内被告が大きな声を上げるなどしたため、裁判はいったん休廷となりました。
この中で寺内被告は笑みを浮かべて「キェー」と大きな声を上げながら法廷に入り、その後、証言台の前に立ちました。
裁判長が開廷を宣言し、寺内被告に名前や住所を尋ねましたが、事実と異なる内容を返答し、裁判長が「日本語が分かりますか」、「あなたは誰ですか」などと尋ねると、「分かりません」、「私は私です」と答えました。
その後も大きな声で叫ぶなどしたため、裁判長から「静かにしなさい」と注意を受けました。
さらに裁判長が「ここはどこですか」と尋ねると、「トイレです」、「私はおなかがすいています」などと答えました。
このあと裁判長が弁護士に「ずっとこのような状態なのか」と尋ねると、弁護士は「けさからです」と答え、裁判はいったん休廷となりました。
裁判は午前11時から再開する見通しです。