10年以上前の話だ。
友だちからある女の子に会ってほしいと言われた。出会いを求めている女の子で名前はめぐみと言うことだった。快諾した。出会おうじゃないか。
LINEがない時代。メールのやり取りの中で、お互いの顔写真を送るということになった。めぐみちゃんのメールは、出会いを求めていると言う割には素っ気なかった。
おれは免許証の写真部分だけを撮って送った。めぐみちゃんからはプリクラのデータが送られて来た。写真を送る前と後でめぐみちゃんの反応は一変した。
めぐみちゃん「ねえ!いつ会う?」
携帯の画面で見るめぐみちゃんはかわいかった。目が大きくて、顎のラインはシャープで、茶色い髪はつやつやで、頬は程よく赤かった。
13時にめぐみちゃんと吉祥寺の駅で待ち合わせをした。13時を過ぎていたが、一向にめぐみちゃんは現れない。その代わり知らない女の子がおれの肩を叩いていた。おれはその女の子を必死に無視しようとしたのだが、彼女の圧に負けて、受け答えてしまった。よく聞いたら「めぐみです」と言っていた。
めぐみちゃんは、目が細くて、顎にはパラレルラインが走っていて、茶色い髪はパサパサで、頬は程よく赤かった。
あ、頬は本当に赤いんだ。と思った。
でも嫌味じゃなくて、めぐみちゃんはかわいかった。おれのタイプだった。
でも送ってくれた画像とは丸で別人だった。でもそれはめぐみちゃんのせいじゃない。当時はプリクラの加工機能が急激な成長を遂げている過渡期だった。
でも、おかげでおれの中でもある能力が急激に発達することになった。
顔写真逆加工能力。だ。
写真を見る
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目を小さくする(だいたいタニシくらいの大きさに)
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まつげを取り去る
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鼻を潰す(鼻筋もろとも、潰す)
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唇の厚さを2分の1にする(特に下唇)
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顎のラインを膨張させる(あわよくば2ラインにする)
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肌の色を2トーン分、茶色くする
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髪から水分を50%抜く
これでさほどの驚きなく実際の相手と対峙できる。こう言う機会にこの後2度ほど恵まれたのだが、プリクラの加工機能とおれの逆加工能力はいたちごっこをしていた。でもそんなことは実は不毛で、実際に会ってみると写真とは違うけど、とても素敵な女の子たちだった。
ただ単におれの”いわゆる”ストライクゾーンが広いだけではないのか?その通りだと思う。それで良いじゃないか。いや、その方が良いじゃないか。
奇跡の1枚。とよく言うが、実際には奇跡でもなんでもない。ただ少し、目が大きくなってたり、顎のラインがシャープに写っているだけだ。そんなことよりも、おれにとってはその女の子たちと出会えたことの方がよほど奇跡だ。
ちなみに、めぐみちゃんは昨日のブログに登場しためぐみちゃんだ。
8月28日月曜日 曇り。
玄関先でひっくり帰っていたカブトムシ(多分、雌)を拾い上げて、土のあるところまで投げ飛ばしてあげた。息絶えているかと思いきや、触ったら少しだけ動いた。一日一善。第68善。ごちそうさまでした。素手じゃ少し抵抗があったので、開いた牛乳パックで拾い上げた。
今朝の体重75.2kg
朝 すき家で鮭朝食と牛小鉢
昼 若鶏の唐揚げマヨパスタサラダ(2枚目は天地返ししている)
夜 なし
一日三膳。ごちそうさまでした。おーみ (id:omidesu)から言われて野菜中心の一日にしてみた。随分健康になった気がする。
(執筆時間53分)