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街の本屋さんがドンドンなくなっております ! アマゾンだけが本屋ではないのその後
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4/15にこの記事を投稿しましたが、その後もこの傾向はとどまる事がありません。
書店が地域に1店舗もない「書店ゼロ自治体」が増えている。出版取り次ぎ大手によると、香川を除く全国46都道府県で420の自治体・行政区にのぼり、全国の自治体・行政区(1896)の2割強を占める。「文化拠点の衰退」と危惧する声も強い。
私の生まれ故郷である香川県だけすべての自治体に書店があるという事で誇らしいし、喜ばしい事である。
私が住んでいた頃は香川県は長野県と共に教育県と呼ばれてきた。
香川県だけ書店のない自治体がないのは、もっとも狭い県であるうえ、市町村合併がよく進んでいるからだろう。
富山県の15の自治体に次いで、17で福井県と並んで全国で2番目に少ない県である。
私の生まれた善通寺市に隣接した三豊郡は消滅してしまい、三豊市と観音寺市だけになってしまった。
ただわが郷土香川県と共に教育県と呼ばれた長野県は北海道に次いで2番目である。
もっとも自治体の数そのものも179の北海道に次いで77で2番目なので、当然と言えば当然である。
ちなみに現住所である愛知県の自治体は54である。
トーハン(東京)の7月現在のまとめによると、ゼロ自治体が多いのは北海道(58)、長野(41)、福島(28)、沖縄(20)、奈良(19)、熊本(18)の順。
ほとんどは町村だが、北海道赤平市、同歌志内(うたしない)市、茨城県つくばみらい市、徳島県三好市、熊本県合志(こうし)市、
宮崎県串間市、鹿児島県垂水(たるみず)市など7市や、堺市美原区、広島市の東・安芸両区の3行政区もゼロだ。
日本は、何事も中心地に一極集中しがちですし、おそらく上記の自治体の中の過疎地に「書店が市町村の中にない」のも、そもそも、本を購入する層の人が少ない。
車でちょっと行くと隣の市町村の大きい書店があるということで用が足りている。
等も大きな理由の一つであろうが、古本屋としても非常に残念である。
ただこういった自治体ほど公共交通機関が充分ではない。
出版取り次ぎ大手・日本出版販売(東京)の別の統計では「書店ゼロ自治体」は4年前より1割増えた。
全国の書店数は1万2526店で、2000年の2万1654店から4割強も減った(書店調査会社アルメディア調べ、5月現在)。
人口減や活字離れがあるほか、書店の売り上げの6~7割を占める雑誌の市場規模は10年前の6割に縮小。
紙の本の市場の1割を握るアマゾンなど、ネット書店にも押される。
経営者の高齢化やコンビニの雑誌販売なども影響する。
日本出版インフラセンターの調査では、過去10年で299坪以下の中小書店は減少したものの、300坪以上の大型店は868店から1166店に増加。書店の大型化が進む。
街の小さな本屋さんがなくなり、チェーン店や大型店舗だけが生き残っているのが、現状である。
街の書店は、子どもが絵本や児童文学を通じて活字文化の魅力に接する場であり、ネットが苦手な老人に情報を提供する場でもある。
地方都市では地域の人が集い交流する場でもあった。
手にとって未知の本を読み、関心の領域を広げる機会も得られる。
問題の一つは配本のシステム。
今は本が乱発されまくってるから、小さい書店だとそもそも本が並ばない。
小さな書店で岩波文庫やちくま学芸文庫、講談社学術文庫の充実したところはない。
取り次ぎの配本は大型書店最優先。
そこで在庫が有り余っていても、地域の個人書店には配本ゼロ。
店頭にない書籍の取り寄せは、相変わらずで輸送体制の整った今でも酷い時には2週間ぐらいかかることもある。
アマゾンであれば早ければ当日、遅くとも大概は翌日、または翌々日には手に入る。
2017年5月時点において、全国の書店数は12,526店とされているが、2000年の21,654店から4割強も減っていることになる。
その理由には、
①人口減があるが、稀な例ではあるが、筑波研究学園都市に隣接する茨城県つくばみらい市が人口が増えても書店ゼロである。
市としては関東で唯一の、本屋のない自治体である。
つくばエクスプレスで最速四十分というアクセスの良さもあり、六年間で人口が一割以上増えて四万六千人余になった。
ところが近隣の市に大型書店ができた影響などから、チェーン書店が閉店。
五年ほど前から市内に書店がない状態だ。
②活字離れ
1ヶ月に1冊も本を読まない人の割合は文化庁の調査によれば
平成14年度37.6%
平成20年度46.1%
平成25年度47.5%
③書店の売上の6割~7割を占める雑誌の市場規模縮小(10年前と比べ約4割減)
原因の一つとして コンビニがある。
朝から夜中までジャンプや週刊誌が買えるコンビニに対して本屋は9時とか10時開店で、9時、10時閉店である。
ただコンビニでも書籍の売り上げは減少しており、コンビニ最大手のセブンイレブンの新しいレイアウトでは雑誌のスペースが、大幅に減少します。
④紙の本の市場の1割を握るアマゾンなど、ネット書店の隆盛などが挙げられる。
巨大な黒船に対抗するには、TSUTAYA/ツタヤ方式を始め個性ある店舗づくりが有効かと思われますが、立地条件、資金、人材等数々の問題が待ち受けております。
⑤後継者不足と万引き被害
これがある意味一番深刻な問題かもしれません。
書店の魅力はフラリと入った時に読もうと思ってもいなかった新しい本、話題の本との出会いですが、その機会が少なくなります。
チェーン店や大型店の進出により街の小さな本屋さんがなくなり、やがて大型店も撤退そして何もなくなったでは困ります。
これは古本屋にも当てはまります。
ブックオフが進出し街の小さな古本屋さんがなくなり、そしてブックオフも閉店。
健在なブックオフも、どんどん本コーナー小さくなり、衣料品、携帯で川、家電品を始めて以後だんだんそちらにシフトチェンジ。
当地にもリアル店舗の古本屋は1軒もありません。
お隣の豊橋市でさえ個人営業の店舗は1軒だけです。
街の小さな本屋さんでも学校に教科書や副読本納めてる本屋は生き残っております。
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