この調査は、人材サービス関連会社の「リクルートキャリア」が、来年春に卒業を予定している大学生を対象に行い、１４００人余りから回答を得ました。

それによりますと、経団連の指針に基づいて、大手企業の採用面接が解禁されてから２か月となる今月１日の時点で内定を得たという学生は８４．２％でした。

これは、大手企業の面接の解禁日がことしと同じだった去年の同じ時期を４．９ポイント上回り、大学生の就職活動は売手市場の色合いが一段と強まっていることがうかがえます。

また、複数の企業から内定を得た学生が、６４．２％に上った一方、これらの学生が入社を断らずに、内定を得た状態を維持している企業の数は平均で１．１１社にとどまり、多くの学生がすでに就職先を絞り込む段階に入ったことがうかがえます。

調査を行った会社は、「去年、計画どおりに人材を確保できなかった企業が採用を増やしていることもあって、内定率が高い状況が続いている」と話しています。