豊洲環境アセスやり直し「不要」

東京都の市場の移転問題をめぐり、豊洲市場の建物の地下になかった盛り土に代わる追加の安全対策工事について、環境アセスメント=環境影響評価をやり直す必要はないとする判断が都の審議会で報告されました。
これにより、都は、来年春から秋にかけての築地市場の豊洲への移転を目指すことにしています。
豊洲市場では、建物の地下に盛り土がなく、空間ができていたことが発覚し、市場の担当局は8月、盛り土に代わる安全対策として、地下空間の底をコンクリートで覆うこと、地下水をくみ上げて水位を一定に保つ「地下水管理システム」の機能を強化するなどの追加の工事を行うとする事業の変更届を、都の環境局に提出しました。
追加の工事について、環境局は審査の結果、「環境への著しい影響はない」として、環境アセスメントを新たにやり直す必要はないと判断し、28日開かれた都の審議会で報告されました。
アセスメントをやり直す場合は、手続きに1年以上、時間がかかりますが、その必要がないとする判断が示されたことを受けて、都としては、28日から始まる都議会の臨時議会で予算案を成立させた上で速やかに追加の工事を進め、来年春から秋にかけての築地市場の豊洲への移転を目指すことにしています。