パワーポイントを作っているとき、気付いたら同じようなデザインを作っている・・・ということはありませんか?
一人で作っていたら、スライドのデザインがいつのまにか似てしまうこと、ありますよね。
そんなときはスライドのレイアウト(配置)を変えてみましょう。いつものスライドが見違えますよ!
こちらの記事ではスライドの実例と一緒に、すぐに使える4つのレイアウトをご紹介します。
スライドで伝えたい内容に合わせて活用してみてください。
①解決策を提案したいとき
プレゼンにおいて、問題点に対して解決策を提示したいときに使えるレイアウトを紹介します。構成は以下の通りです。
- スライドの上に「問題点もしくは解決策」を書く。
- 真ん中に「解決するための方法」を書く。
- 下に「メッセージ」を並べる。
このような構成にすることで、ストーリーを相手にすんなりと伝えることが出来ます。
例として・・・カップルの喧嘩、という問題に対して喧嘩を減らす方法の提案スライドを作ってみました。
スライドの上に書く文章は、問題点(カップルの喧嘩)でも良いですし、解決策(会って話をすることの重要性)でも構いません。
人はスライドを見るときに、無意識に上から下に目線が動くようになっています。この目線の動きに沿って順番に内容を伝えることがポイントです。
関連記事:センス不要!劇的にパワーポイントを美しく見せる11の方法。
ぱっと見て内容を理解してもらえますので、非常におすすめです。
②従来の方法からの変化を伝えたいとき。
続いては従来の方法からの変化を伝えるレイアウトです。
既存の方法に対して、新しい方法ではこんなに変化がありました!と伝えたいときにおすすめです。
- スライド左側に「従来の方法」を書く。
- スライド右側に「これからの方法」を書く。
- 矢印でつなぐ。
- 下にメッセージを書く。
例として、恋人が連絡を取り合う方法の変化をスライドにしてみました。
昔は手紙や直接会うことが多かったようですが、現在はLINEが主流ですね。
先ほど、人の目線は上から下へ動く・・・と書きましたが、実は左から右へも無意識で動いています。その流れにのっとって、従来 ⇒ これからという配置にすることで、相手にとって分かりやすくなります。
更に一番下にメッセージを書くことで、スライド全体の言いたいことも伝えることが出来ます。このスライドでは「現在、あえて手紙を書く」ことを主張していますね。
また、従来は灰色、現在をピンク色で示すことで現在の方が素晴らしいという印象を植え付けることができます。
このように、色の持つイメージと伝えたい文章をリンクさせると、より説得力を増したスライドになります。
関連記事:【超簡単】スライドの配色を5分で決めて、得意先に褒められるプレゼン資料を作ろう!
③並列で伝えたい情報があるとき。
伝えたい情報に優劣がなく、並列で情報を伝えたいときはこちらのレイアウトを使用します。
並列な情報というのは、例えば部活動です。ラグビー部、テニス部、サッカー部、吹奏楽部・・・など。いずれも情報に優劣はありません。こういったものが並列の情報になります。
これらを伝えるときのレイアウトは以下の通りです。
- 並列の情報を複数個、横に並べて書く。
- 下にメッセージを書く。
例として、恋人と見つけたい共通の趣味についてスライドにしてみました。
この場合、共通の趣味として「料理」「食べ歩き」「映画鑑賞」を挙げていますが、どれを選んでも良い並列の情報です。
むしろ大切なのはこのような共通の趣味を見つけることですね。
下にはメッセージとして、共通の趣味を見つけることでどうなるのか?何が言いたいのか?を書きました。
よく見る並列の情報のスライドとして、下にメッセージがないものがあります。
これではスライドにただ情報が書いてあるだけで、何を伝えたいのか全然分かりません。
メッセージを書くことを忘れずにしましょう。
④並列の情報をテキストで伝えたいとき。
③と少し似ています。
伝えたい並列の情報が「料理」「映画鑑賞」のように情報量が少なければ、③の方法で良いのですが、情報量が多い場合はテキストにしましょう。
- 並列の情報をテキストで箇条書きにする(このとき、文章は短く簡潔に)。
- 下にメッセージを書く。
例として、恋人と長続きするための3つの方法についてスライドを作ってみました。
このように、3つの方法のそれぞれの情報量が多い場合は箇条書きがおすすめです。
特にプレゼンの最後で話す、まとめスライドはこのレイアウトで作ると良いでしょう。
関連記事:プレゼン資料に「目次スライド」と「まとめスライド」が必要な理由とは?簡単な作り方を紹介。
最後に、スライドの下にメッセージを入れることを忘れずに!
最後に
スライドのレイアウトをイチから考えるのはとても大変です。一人で考えていたら、いくら時間があっても足りません。
こちらの記事で紹介した4つのレイアウトを目的に合わせて使用することで、資料作成にかかる時間の短縮にもなるでしょう。
スライドのデザインに行き詰ったときに、ぜひ活用してみてください。