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心臓手術の堀井さん、世界移植者大会で「銅」

榊原純夫市長(左)に大会結果を報告する堀井敬太さん=半田市役所で

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 二〇一五年五月に米国で心臓の移植手術を受け、同年十二月に帰国した半田市乙川中学校三年の堀井敬太さん(15)が、六月二十五日から七月二日にスペインで開かれた「第二十一回世界移植者スポーツ大会」の水泳競技で銅メダルに輝いた。

 十六日、市役所で榊原純夫市長に報告した堀井さんは「こんなに激しく動けたり、体調も良かったりするのはありがたい。僕を救ってくれた人たちのおかげ」と笑顔を見せた。

 大会は、臓器移植を受けた人たちがスポーツを通じて交流を深めたり、臓器提供者への感謝を示したりする目的で二年に一度各国で開催されている。

 堀井さんは水泳の五十メートル自由形で三位に入ったほか、陸上とボウリングにも出場した。

 堀井さんは大会を振り返り「世界中の人と交流できた。もっと鍛えて、他の種目でもメダルを狙いたい」と話した。榊原市長は「敬太君らしく楽しみながら、今後もいろいろなことに挑戦してほしい」と激励した。

 堀井さんは一四年七月、難病の「特発性拡張型心筋症」を発症、治療法は心臓移植のみとされた。同級生の保護者らで作る支援団体が募金を呼び掛け、手術などに必要な約二億円を集めた。

 (三宅千智)

 

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