要領の悪いクソ指導はいい加減やめにしないか
先日、こんな記事がtwitterで話題になっていましたね。
野球部員「100m走100本」で熱中症 コーチの指示
また、ちょうどタイムリーに、こんな動画も拡散されていました。
これって絶対体罰だよね!このコーチ達やめた方がいいと思う! pic.twitter.com/9NJyFbleAr
— meron めろん (@meron58052) 2017年8月26日
皆さんは、こういった指導方針と、その結果を見て、率直にどう思いますか?
僕は、いい加減、こんなクソ要領の悪い指導はやめてしまえ、…と言いたくなる。
お前ら指導者失格だよ、と。
世の中に蔓延っているクソコーチに物申したい
たとえ、自身が高い野球の技能を持っていたとしても、それが上手に野球を教えることができるということの証明にはならない。
コーチングというのは、それだけで1つの専門分野だと思うんです。
そして、コーチングの最も大事な基本というのは、「クライアント(教え子)のセルフイメージを上げる」ことです。
セルフイメージを上げることさえできれば、クライアントは自然と自分から技能を吸収していきます。
それなのに、世の中で行われている指導というのは、これとは真逆のことをしてしまっている。
僕が小学生のとき、地域の野球チームに所属していたんですが、そのときコーチだった大人の人はいつもこんなふうに言っていました。「相手チームはあんなに上手いのに、お前らはなんでこんなに下手なんや、と。」それで、試合終わりは自分のチームの練習場に帰って、どやされながらノックされるわけです。
僕は自然と信じていました。「ああ、俺ら(自分)って、めちゃくちゃ野球下手なんだな…。」って。
でも、大人になった今だから分かるんですよ。あれは、僕らが下手だったから野球が下手だというセルフイメージができたんじゃなくて、心ない大人の言葉にセルフイメージを下げられていたんだと。野球が下手だと思い込まされていたから、結果が出なかったんです。
順序が逆なんですよ。
これだけ科学的に色んなことが分かってきた環境の中で、いまだに根性論みたいなものに基づいて指導をしているなんて、正直、指導者失格だと思いますよ。彼らは、「ダメなやつはただやみくもに叱っとけばいい」ぐらいにしか思っていないんじゃないですか?むしろ、日頃のストレスを教え子にぶつけてるぐらいなんじゃないですかね。
できないなら、なんでできないのか、論理的に教えてあげればいい。教え子のいる場所まで戻って、ステップバイステップで教えてあげればいいじゃないですか。それだけのことですよね?
どうして、教え子を叱って、「俺はダメなんだな」って自覚させるまで追い込む必要があるんでしょうか。非効率な量の、非効率で辛いだけの練習方法をさせる必要があるんでしょうか。
本当に辛いのは、クソコーチに指導されてきた子供たち
子供というのはとても繊細な生き物ですし、一人一人性格も違います。
なんとか根性論に基づいたクソ指導についていって、それでプロレベルの技能を身につける子も、もしかしたらいるのかもしれない。だけど、ほとんどの人はそんなに強くないと思いますよ。
子供は、幼い頃に、周りの人から言われた言葉やその接し方を、大人になるにつれて内面化していくものです。
スポーツなどを通じて周りの無責任なコーチに叱られながら育ってしまうと、大人になったときに自分で自分を責めてしまうような心の習慣ができてしまうものなんです。
非効率だと思っても、自分の感情をコントロールできなくなってしまったりする。それはなぜか。クソコーチたちに非効率な指導をされてきたからです。論理的に、科学的にアプローチをしてくれればいいところを、彼らの感情論をぶつけられてきたからですよ。
だから、大人になっても自身の感情に揺さぶられてしまう。論理的に何が正しいか分かっていても、感情がそれをジャマするような心の習慣ができてしまうんです。
僕も、中学・高校とバスケットボールを経験してきましたが、小学生のときにできた心の習慣に引きずられてずっと辛かった。「自分は周りよりスポーツができないやつなんだ。下手なんだ。だから周りに迷惑をかけてしまう。」と、いつもビクビクしながらプレーしていました。
スポーツだけじゃない、人間関係や、他の専門分野を極めていくときにだって、全部昔のクソコーチに作られてきた心の習慣が自分を制御してしまうんです。
もちろん、今は大人になって、ある程度心理学なども勉強したりして、客観的に自分の育ってきた環境が今の自分に与えてきた影響というものを把握できていますから、以前よりは楽になってきたと思います。
それでも、こんな努力って必要ですか?スポーツでここまで辛い思いをする必要があると思いますか?なんで、スポーツを通して自分の自信を失ってしまわなければいけないんですか?
今、子供たちを指導しているコーチの方々には、このことをよーく考えてもらいたいと思います。
クソコーチは今すぐコーチングを学ぶか、足を洗え
…ということで、世の中に蔓延るクソコーチ様たちは、今すぐすべての責任を取って足を洗うか、しっかりとコーチングを専門的に学んでほしい。
じゃないと、子供たちにも世の中にも迷惑なんです。
クソコーチは、自分の教え子に対しては厳しくトレーニングを積ませますが、自身はもっといいコーチになるために何か努力をしているんですか?と問いたい。
そして、教え子もコーチを甘やかしすぎなんです。
こいつは理不尽だと思ったら、できればすぐにそこから離れましょう。これは体罰だと思ったら、すぐに身近の誰か、どこかに相談しましょう。
そうして、市場の目が肥えてくれば、クソコーチたちも生きてはいられなくなります。それが普通ですよ。甘くないですから、コーチングの世界っていうのは。
すべてのコーチに、自分たちのやっていることをもう一度冷静に考えてほしいと思います。
まとめると…
・世の中に蔓延るクソコーチたちにいい加減、要領の悪い指導をやめてほしい。
・下手な指導をされてきた子供たちは、大人になっても辛い思いをしている。
・クソコーチは今すぐ自分を見直してコーチングを学ぶか、さっさと足を洗ってくれ。
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