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へその緒の細胞で!? 医師に聞いた「話題の臍帯血美容」最新事情

2016.07.06 19:30

コラーゲンやヒアルロン酸と並び、プラセンタはここ数年で誰もが知っているアンチエイジング成分となりました。かくいう筆者も、プラセンタを飲んだり塗ったりするだけでは飽き足らず、プラセンタ注射をたまにしています。 しかし最近は、プラセンタを超える

コラーゲンやヒアルロン酸と並び、プラセンタはここ数年で誰もが知っているアンチエイジング成分となりました。かくいう筆者も、プラセンタを飲んだり塗ったりするだけでは飽き足らず、プラセンタ注射をたまにしています。

しかし最近は、プラセンタを超えると言われる新しい治療、“臍帯血美容”が海外セレブを筆頭に話題となっています。

あのキム・カーダシアンやヴィクトリア・ベッカムも受けていると噂されている“臍帯血美容”について、今回は、関東で初めて臍帯血幹細胞培養上清液(さいたいけつかんさいぼうばいようじょうせいえき)治療を取り入れている『湘南美容外科クリニック』に勤務する皮膚科医の西川礼華医師にお話を伺いました!

 
■臍帯血(さいたいけつ)とは?
「お腹のなかで赤ちゃんとママと結ぶ“へその緒(臍帯)”には、赤ちゃんのための血液が存在し、人を再生させる能力のある細胞が含まれています。

この細胞は皮膚や心臓といった身体の組織・細胞・器官など人体を形成する能力を持った多能な細胞であり、“臍帯血幹細胞(さいたいけつかんさいぼう)”と言います」と説明する西川医師。

臍帯血は胎児の血液であり、血を作る造血幹細胞を含んでいるので、臍帯血を移植すると白血病などの血液疾患の治療に役立つことがあります。いまや、再生治療・細胞治療の最先端医療として、臍帯血の研究や臨床試験は年々増加しており、様々な難病への応用が期待されています。

しかも臍帯血は、出産時にしか得られない貴重な血液。この未来を担う新医療が最近では美容にも活用されているのです!

 
■臍帯血幹細胞培養上清液(さいたいけつかんさいぼうばいようじょうせいえき)
日本の美容クリニックで行われている一般的な美容治療は、難治性疾患の治療のために行われる“臍帯血移植”ではなく、“臍帯血幹細胞培養上清液”を使用したものだとか。

「臍帯から採取した臍帯血幹細胞を培養し、そこから放出される多量の再生因子を薬剤にしたのが“臍帯血幹細胞培養上清液”で、これは臍帯血そのものを使った治療ではありません」と説明する西川医師。

“臍帯血幹細胞培養上清液”の治療法は、大きくわけて2つあります。

(1)注射

皮内もしくは皮下に注射器や専用器具を使い、少量ずつ薬剤を肌に入れる。

(2)レーザー+薬剤塗布

レーザーをあてた後、薬剤を塗布する。

クリニックによって注射やレーザーの種類は異なり、お肌の状態によっても治療法が変わってきますが、注射には『ダーマペン』や『水光注射』、レーザーには『CO2 フラクショナルレーザー』を使っているクリニックもあるようです。

では、臍帯血幹細胞培養上清液には、どのような美容効果があるのでしょうか?

 
■皮膚を甦らせる150種類以上の再生因子!?
「皮膚再生、創傷治癒、ストレッチマーク、美白、毛髪再生、アトピー性皮膚炎など、様々な効果があります。シミ・シワ・たるみ・にきび痕など、特に複合的な肌の症状がある方に最適ですよ」と言う西川医師。

なんだかミラクルな万能治療のようですが、先生が実際に手がけた症例のなかで最も効果が顕著に表れたケースはあったのでしょうか?

 
■特にオススメなのが、“にきび痕”と“加齢”の複合的な悩み!
「にきび痕で肌に凹凸があり、色素沈着をしてシミになっている方にとてもオススメです。

どんな治療にも個人差があるので一概には言えませんが、レーザー治療で肌のデコボコが改善したけれど、色素沈着は期待通り改善しなかった患者さんが、臍帯血幹細胞培養上清液で、劇的ににきび痕とシミの両方がよくなった例もありました。

また、小ジワとにきび痕、シミ・たるみ・シワ、など複合的な肌のお悩みがある方に有効です」とのこと。

それではアンチエイジング効果が高いと言われているプラセンタと、一体どう違うのでしょうか?

 
■プラセンタを超えるアンチエイジング!?
「プラセンタ=胎盤で、胎盤はお母さんの血液です。“へその緒”は赤ちゃんの血液なので、皮膚再生能力はプラセンタよりも高いでしょう。

また、プラセンタは胎盤から採取したものなので主成分はアミノ酸ですが、臍帯血再生因子は成長因子そのもの。臍帯血幹細胞培養上清液は、“お肌の時計の針を自然に戻す”ような効果があります」と先生。

プラセンタよりも、肌細胞の生まれ変わりという観点では、よりアンチエイジング効果が勝るということなのですね。

このようなメリットの一方で、デメリットはあるのでしょうか?

 
■臍帯血幹細胞培養上清液治療のデメリット3つ
(1)ダウンタイムがある

注射にもレーザーにもダウンタイムがあります。注射は1週間程度赤みや内出血が出ることがあり、メイクは24時間後から可能。レーザーは赤みやザラつきが1週間出ることもあり、メイクは注射と同じように24時間以降に可能です。

(2)最新治療なので症例数が少ない

(3)高額

クリニックによって異なりますが、一回の治療に10万円以上かかり、1クール(月1×3回)を完了するのに数十万円かかります。個人差がありますが、1クールで2年ほど効果が持続するそうです。

貴重な臍帯血幹細胞培養上清液を使った治療はさすがに高価ですね。また、全ての方が治療に適しているわけでもないのだとか。

 
■臍帯血幹細胞培養上清液治療を受ける際に要注意の方
・アレルギー体質

・ケロイド体質(注射やレーザーで肌がケロイド状になってしまう方)

・心臓病や糖尿病などなんらかの持病がある

・投薬中

・症状が落ち着いていない皮膚疾患がある(アクティブなにきび・治療中のアトピーも含む)

・妊娠・授乳中

・乳幼児・子供

ただ、上記の要素を持つ方は必ずしも治療を受けられないというわけではないので、必ず医師と相談してくださいね。

高価だけれど、肌を自然に若返らせる臍帯血幹細胞培養上清液治療に興味がある方も多いハズ。でも、高価だし症例も少ないので、絶対に失敗したくないですよね。そこで、最後に西川医師によい美容クリニックの見極め方をお聞きしました!

 
■よい美容皮膚科クリニックの見分け方
「どんな治療にも当てはまるのですが、まず症例写真がたくさんあるかどうか確認して下さい。施術直後、数日後、数ヶ月後……など、よい経過も悪い経過もきちんと写真で見せてくれるクリニックがよいと思います。

また、治療のダウンタイムやリスクについて納得できるまでカウンセリングをしてくれる医師を選んで下さい」とのこと。

 

最近は美容と医療の境がわかりにくくなってきていますが、美容医療はエステとはやはり違います。特に最新の美容医療については、きちんとリスクを把握するのが大切。臍帯血幹細胞培養上清液治療にご興味がある方は、担当医とのカウンセリングに時間をかけて、リスクや効果についてじっくりと話し合って下さいね。

 

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【取材協力】

※ 西川礼華医師・・・横浜市立大学医学部医学科卒業。国立病院機構東京医療センターやウィーン医科大学皮膚科学教室を経て、『SBC 湘南美容外科クリニック』新宿院に勤務。美しくありたい、輝きたい、という想いをもつ、すべての方の力になれるような美容皮膚科医を目指しており、誠意のこもったカウンセリングや治療が評判である。

 

【画像】

※ Zhoozha / Shutterstock

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