2017-08-27 10:49:49

『童貞。をプロデュース』2017上映中止、舞台挨拶動画アップロードに強い違和感を覚える。

テーマ:ブログ

『童貞。をプロデュース』上映中止、先日8/25の舞台挨拶動画アップロードに強い違和感を覚えます。非常に我慢できないことなので。

 

疑問点がいくつかあります。

あのシネマ・ロサで最初から舞台挨拶を回していたカメラ、最初からかなり作為的で、はっきり言って、物凄く気持ち悪い。喧嘩を売る側の仕込みだとさえ思えた。

で、ないにしても、名前を名乗っているひとが、名前を名乗っているひとに暴行を振るわれている映像を、「名前も顔も明らかにしていない人間」が撮影し、ネットに上げているのは相当な問題だと思います。卑怯です。彼は、映画でも同様のシーンがある、と反論していますが、ネット動画を観る人間は「その映画」をここでは観ることができません。判断しようがない。気持ち悪い、というのはその判断できない、という点でもあります。

それよりもまず、第一に、映り手との「公開する」との同意を得ていない。

それが何より、双方言い分はあるにせよ、「公開する」の同意のもとに10年公開されてきた『童貞。をプロデュース』との決定的な違いでしょう。

即刻、取り下げるべきだと思います。

 

主な疑問点

1)『童貞。をプロデュース』の強制AV出演の件について。

これ真偽の判断が現時点でできません。果たして、8/25のシネマ・ロサでの暴行と、本当に同様の内容だったのか。撮り手と、映り手とのやりとりはなかったのか。加賀賢三さんは、「本来の自分が思っていない」台詞を渡され、言っているシーンもある、とblogで当時書いている。演出が随所にあったということです。というよりは、これがフィクション/ドキュメンタリーのはざかいにある作品、というのは当時から作品解説にあったことです。

というより、もう少し正直に言います。内実は、聴いた限りだが知っている。でもそれは言わない。制作陣が明らかにしない、と公開時に言っているから。

 

2)加賀賢三さんが、続編で親友の梅澤嘉朗さんを紹介し、その後、舞台挨拶に共に何度も出ていること。

撮影時に暴行され、作品の公表を望まなかった、と主張していますが、この活動との整合性が自分には分かりません。

 

 

 僕は正直、松江監督の「撮影時の自分と君の関係と、いまの自分と君の関係は違う」。  ここに尽きると思う。撮られる側が―撮影時。公開時。10年の上映の間、で自分の仕事への印象が揺れていくのはあり得べきことだし、そのとき目の前の人間にどう向き合うべきだったかが、年月と共に変っていくのはそうだと思う。それは撮る側だってそう。

 でもそれを「いじめられていた側は、10年間忘れられなかった」だの「撮影時に受けた暴力を、いまやっとやり返した」て誰もが食いつきたいような分かりやすい文脈にして、作品ごと抹消するのは全く違うよね。主演と監督が、仲が悪くなって付き合わなくなった、ていうんなら話はわかる。

 問題が生じて―そこに演出があったのか、同意があったのか、双方どういうやりとりをしたか、はもっと綿密に検証すべきであって、それをどういう場でやり、どう人に知らせていくかはせめて合意を取るのが、当たり前でしょ。どの場なら、それが正確に検証していけるか、ということも含めて。でもそれも、10年前に映画を上映した時点で、腹を決めている問題なのかもしれないけれど。

 

 現時点の自分の結論からいえば、10年間、主演2人をはじめ、様々な関係者が尽力して上映してきた経緯があって、そこはまず知ろうとしてから、考えるべきなんじゃないかと思います。

 それを、10年前の一本のブログと、先日の舞台挨拶の動画1本だけを拡散させて、分かりやすい「暴力と復讐、謝罪」の文脈に流し込もうとする。

その程度の想像力で満足するなら、映画なんか観なくていいでしょ。観るのも語るのももうやめた方がいい、と思います。

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コメント

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14 ■その程度の想像力で満足するなら、映画なんか観なくていいでしょ。

自分が受けた恐怖を怒りに置き換えるのは、それはそれでエネルギーのいることだから、一時的にしろいじめられた側が前ほど酷くはいじめて来なくなった相手に対して一見問題ないように振舞うのはよくあること。
それを勘違いして許されたとか、関係性が変わったとか解釈するのは余りに短絡的。

あの映画自体、すべての登場人物に同意を得て公開されているものではなく、傷ついているのは加賀さんだけではありません。

13 ■誰にとっての整合性なのか

舞台挨拶がどうとか、その後の行動の整合性が問題にされるのも、つくづくAV強要問題への批判と共通すると思いました。

いやいや出演させられたなら、なんでその後もAVに出てるんだとか、宣伝もしてるだろとか、どうして笑顔でSEXできるんだ、とか。
彼女たちの証言は自分を全否定したくなかったとか、全部が悪い人ばかりじゃなかったとか。

なんとか折り合いを付けようと生きてきた末に、10周年とかいって風呂敷を広げるようなことをされたら、自分以外の傷ついている出演者のためにも加賀さんはああするしかなかったんだと思います。
木村さんの知っている「内実」があるのだろうけど、他の方のコメントにもあるように、事実を受けて他の関係者が明らかにしている「内実」もあるので、情報を整理した上で判断して頂きたいです。

12 ■Re:加賀さんは同意していないと言ってるんですが...。

>chris_torysさん
ご丁寧にありがとうございます。ご意見、正しいところもあると思うんですが、私が少し引っかかってきたのは「それでも10年、加賀さんも舞台挨拶に出て、友達も巻き込んで、やってきた」という事実があることなんです。それが10年目で違う印象になった、ということなら、そういう主張の交わされ方があったんじゃないかな、と思うんです。chrisさんのご主張は分かるんですが、あの動画は印象操作として相当危険だと思います。

11 ■加賀さんは同意していないと言ってるんですが...。

『第一に、映り手との「公開する」との同意を得ていない。それが何より、双方言い分はあるにせよ、「公開する」の同意のもとに10年公開されてきた『童貞。をプロデュース』との決定的な違いでしょう。』
↑加賀さんはガンダーラ映画祭以外は同意していないと本人が言ってるんですが...。
それを「双方言い分はあるにせよ同意してる」ってされてしまったら、もう加賀さんがしゃべる意味はないですよね?

なんで松江監督もあなたも加賀さんの言い分はなかったことにしていいと思っているのだろう?

『問題が生じて―そこに演出があったのか、同意があったのか、双方どういうやりとりをしたか、はもっと綿密に検証すべきであって、それをどういう場でやり、どう人に知らせていくかはせめて合意を取るのが、当たり前でしょ。どの場なら、それが正確に検証していけるか、ということも含めて。』
↑これ現実的に本当に出来ると思ってます?もし本当に出来ると考えてるなら、だれがどのようにしてどう調整をとってという本当に具体的で実現性のある方法を提示する必要があると思います。
そうでなかったら、ただただ作り手側を守りたいがための方便に過ぎないですからね。

今回加賀さんがああいった行動をとらなかったら、そもそも問題が存在したことさえ、なかったことにされてしまうだけでしょ?

「どう人に知らせていくかはせめて合意を取るのが、当たり前」と言いますが、それを松江さんが加賀さんにしてないから、今回このような騒動に至ったわけでしょ?
なんで加賀さん側の「合意」は無視しても軽視しても良くて、松江さん側の「合意」のみに関して尊重せよと主張されるのか、さっぱり意味がわかんないですね。

10 ■矛盾

AV強制ではなく、フェラ強制では?
撮影現場にカンパニー松尾氏などがいらした過去の上映イベントで発言されていますので、一般人でも知っています。
内実を知っていると言いながら、作品についてはご存知ないのでしょうか。
なのに、「内実を知っている」とはどういう事なのか、ご説明頂きたいです。

9 ■「はあ、あなたの「公正性」は分かりました。以上です。」について。

あなた(=木村様)と当方のこれまでの「言葉」のやり取りについては、
第三者に判断してもらいましょう。
おそらく、あなた(=木村様)と当方は、同じ穴のムジナにしか見えないと思います。

この動画は、(仮に)協力者と思われる動画以外にも、
複数アップロードされ続けています。
それらの動画の中で、様々な方々が携帯端末で撮影されているのが確認でき、すべての方が出演者の関係者とは判断できない状況です。

「公共性」に関してですが、
当方は、この一連の動画を「告発」であると判断しております。

そもそも「公共性」に基づいた映画ならば、
翌日以降の上映を取りやめるとはないでしょう。

出演者が拒否しても、法的に問題がなければ、
上映を行うことができます。

なぜ、監督、配給会社、映画館の三者が上映を取りやめたのでしょうか?
「公共性」が無いからなのでは?

これらの「告発」動画には、
ドキュメンタリー映画史に留まらず、
映画界全体(自主映画も含む)の孕んだ、
複数の重要な問題が提示されています。

8 ■無題

加賀は一人で喧嘩しに来たというがそんなわけない。撮影も含めて加賀の自作自演。フェラチオの強要と同じく監督松江へのリベンジだろう。
加賀の仕掛けた喧嘩への松江の対応ははっきり言って悪手だ。「ここでは言わない」「一対一で」とその場限りの対応で躱そうとしており、観客に「ダサい」「カッコ悪い」と感じさせてしまった。
加賀の「一対一と言うがその場に行けば松江側の人間に囲まれる一対一だ」という話を「この人ならやりそう」と思わせるに足る対応だった。松江は自らの対応で加賀の発言の担保をしてしまったのだ。
撮影者の再三の主張で撮られているのがわかっているのだから(どうせ加賀の主張の真偽さえ観客にはわからない)松江は綺麗事でも嘘八百でも並べ立てればよかったのだ。主張する者とそうしない者の戦いでは主張する者が絶対勝つ。主張しないことで松江は加賀によって加害者のように演出されるのに甘んじたのだ。
見るものに"分かりやすい「暴力と復讐、謝罪」"以外の構図を捉えづらくしたのは外ならぬ松江という外ない

まあ是非はともかく見てて面白いからいいんじゃねーの?これが童貞をプロデュースのエンディングだよ。監督も演者とかドキュメンタリーらしいじゃん

7 ■無題

はあ、あなたの「公正性」は分かりました。以上です。

6 ■Re:無題

>bunyo_kimuraさん

あんたの方が、デリダとか、ドゥルーズとか、おうちの本棚に並べているだけで、読み解けないくせに。偉そうに言うなよ。

5 ■加賀さんの過去の証言によれば

加賀さんは、ガンダーラ映画祭のみの上映をしぶしぶ同意したことにはけっかとしてなっているようですが、広く劇場公開されることには同意していません。松江さんに恫喝されたり、第三者が居る前でその人に対して、今から加賀さんに暴力をふるおうとしていることを示唆したり、先輩であること、監督である立場を悪用した、パワハラ、脅した事実が、加賀さんのブログでは何年も前から証言としてあります。なので、上のほうの≪「公開する」の同意のもとに≫という間違った発言は、修正または撤回してください。よろしくお願い申し上げます。
また、加賀さんが舞台あいさつに何度も出ているというのは、梅澤さんのツイッターでの、この件が終わって以降のつぶやきから、根拠のない断定であると私は判断しました。あなたの認識にも、強めのバイアスがかかっていると感じます。

4 ■無題

すいません、もう少し言語能力を鍛えるか、ものを読んでから出直してもらっていいですかね?(木村)

3 ■都合が良いですね

大変都合が良い話ですな。
「○○と思うな!」ってのは大きなお世話。

2 ■無題

アップロードされた動画は、めちゃくちゃ面白いですよ!!
A Pluralistic Universeさんの作品と、どちらが面白いンでしょうか??

1 ■違うでしょ。

ドキュメンタリー映画作家(達)の敗北でしょう。

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