MicrosoftがF#のサポートを改めて表明
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MicrosoftでそれぞれC#とF#のプログラムマネージャを務めるMads Torgersen氏とPhilip Carter氏が、F#の使用を勧める記事を公開した。Build 2017でのF#に関するプレゼンテーションのフォローアップである同記事の中で両氏は、MicrosoftがF#導入時における障害を排除したいと望んでいること、およびVisual Studio 2017で提供されるF#の改善点について述べている。
Mads Torgersen氏はまず、F#導入に関する人々の意識に対して、氏らが対処する意向であることを表明している。頻繁に耳にする懸念点はおもに次の2つだ。
- MicrosoftがF#を支持しているのか確証が持てない。
- ツーリングがC#と同レベルでない。
マイクロソフトは昨年、これらの問題に取り組んだ。その取り組みのひとつが、同社が出資する.NET言語に関する戦略の公開である。その中では、F#が強く支持されている。
私たちは、コミュニティの貢献を補完するために必要なインフラストラクチャとツーリングの構築を継続することにより、F#へのコミュニティの強い関与を可能にし、推進します。さらには言語とツーリングのエクスペリエンスを改善し、コントリビューションへの障害を取り除き、C#やVBのエクスペリエンスとのギャップを埋めることにより、F#を市場で最もツーリングの充実した関数型言語にします。C#の新たな言語機能が追加されても、それらがF#と相互運用可能であることを保証します。
F#導入における第2の大きなハードルとして、Microsoftは、Visual Studio 2017でリリースされた改良に取り組んだ。オートコンプリートも改善された部分のひとつで、関数名の入力中にオープンするモジュールが提案されるようになった。
リネームリファクタリングは、Visual Studio 2017のもうひとつの新機能だ。F#のリネームリファクタリングは、F#コンパイラでのRoslynワークスペースAPIを実装した具体的な結果のひとつである。ワークスペースAPIが言語実装の詳細を抽象化するため、Visual Stduioの機能は、どちらの言語でも同じように動作する。
Carter氏は、F#コミュニティのメンバによる開発成果の概要を説明している。彼らの貢献は、コンパイラを含むF#のあらゆる領域に及んでいる。F#コミュニティは、Microsoftにおけるオープンソースのパイオニアとしても知られている。例えば、F#コンパイラは2014年4月にオープンソース公開されたが、これはC#コンパイラよりも1年前である。
F#はクラウドなどのワークロードにも適している。この点は、クラウドを推進しているMicrosoftの方針とも全般的に一致している。Torgersen氏はこの点について、さらなる成長の可能性も大いにある、と述べている。可能であればF#を使用したいユーザの数は多い。
F#導入を促進するという大目標の一部として、ドキュメントも改善された。スタートガイドもいくつか用意されている。
- Getting Started with Visual Studio
- Getting Started with Visual Studio for Mac
- Getting Started with Visual Studio Code and Ionide
- Getting Started with Command-line Tools
- Visual Studio 2017 15.3 がリリース。 Adds .NET Core 2 がサポートされた。 2017年8月28日
- MicrosoftがWindowsおよびLinux上のバグおよびセキュリティリスク検出をプレビュー 2017年8月28日
- .NET Core 2がVisual BasicをLinuxとmacOSにもたらす 2017年8月25日
- .NET Core 2がリリース、.NET Standard 2.0をサポート 2017年8月22日
- .NET Standard 2.0が最終版に 2017年8月22日
- Rider RC1リリース、パフォーマンスが向上 2017年7月27日
- Blazor、.NETをブラウザに連れ戻す 2017年7月21日
- MicrosoftがUWPとXamarinのXAMLを標準化 2017年7月6日
- C# 7.1 の早期情報: Part 2 2017年7月5日
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