昨日は私の突拍子もない質問記事に、真摯で厚みのある回答や言及、ブックマークをたくさん頂き本当にありがとうございました。
到底真似できそうもない部分、実践できそうなこと、全て目玉をクワッと開けて、じっくり読ませてもらいました。もう一回読むと思います。皆様の生活の一部が垣間見れて楽しかったです。
お礼や記事は、また改めて後日。
今日は桃太郎の話
福沢諭吉が記した『ひゞのをしへ』(ひびのおしえ)という家訓をご存知でしょうか。その中に、誰もが知っている昔話・桃太郎について言及している部分があります。
もゝたろふが、おにがしまにゆきしは、たからをとりにゆくといへり。けしからぬことならずや。たからは、おにのだいじにして、しまいおきしものにて、たからのぬしはおになり。ぬしあるたからを、わけもなく、とりにゆくとは、もゝたろふは、ぬすびとゝもいふべき、わるものなり。
「宝は鬼が大事にしまっておいたものであって持ち主は鬼なのに、それを理由もなく獲りに行く桃太郎ってとんでもない悪者だな」といった内容。
また、次のようにも述べられています。
もしまたそのおにが、いつたいわろきものにて、よのなかのさまたげをなせしことあらば、もゝたろふのゆうきにて、これをこらしむるは、はなはだよきことなれども、たからをとりてうちにかへり、おぢいさんとおばゝさんにあげたとは、たゞよくのためのしごとにて、ひれつせんばんなり。
桃太郎が卑劣千万!
「鬼が悪さをしていたのであれば懲らしめるのは良いことだけど、宝を奪って家に持ち帰って、それをお爺さんとお婆さんにあげたのはただの欲であり卑劣」と言っています。確かに。
鬼が悪事を働いていないのであれば、鬼から見たら桃太郎は、サル犬キジというよく分からないしもべを連れていきなりやってきた侵略者ということになりますよね。
物事を多面的に
どちらが正義であるかという問題ではなく、物事には裏と表があり、一方から見ただけでは反対側の形状を捉えることはできないということ。
コップに水が半分入っている時、「半分しか入っていない」と思うか、「半分も入っている」と思うか。優柔不断なところが自分の短所と思っていても、「慎重な性格」と、長所に置換できるわけです。
心理学ではリフレーミングと呼ばれているもの。物事に別の視点を持たせることの大切さは、祖母の教えともちょっと似ています。
余談① 実写版
ペプシの世界では眼光鋭い桃太郎。
携帯電話の世界では可愛らしい鬼が出てきます。
ペプシのCMで鬼役を務めたのが、ハリウッド俳優のジュード・ロウ。
http://www.hageruya.com/archives/64945639.html
美しすぎる…!そのうち桃太郎も映画化されたりするんでしょうか。
余談② 鬼を無料公開!
これもまた外出先で見たお寺の御言葉です。
会えるもんなら鬼に会ってみたいと思った私。これもまた、お寺からしたら別の視点なのかも。
今日の名言。
There is nothing either good or bad, but thinking makes it so.物事によいも悪いもない。考え方によって良くも悪くもなる。
ウィリアム・シェイクスピア