植物園からドッグパークまで! アマゾンの新本社に潜入

30カ国から集められた植物が栽培されるバイオドームや、社員と出勤する4,000匹もの犬たちのためのドッグパーク、金曜午後にはスポーツコートに変身する大会議場──。米シアトルに建設中のアマゾンの新本社には新しい仕掛けがいっぱいだ。その内部を写真で紹介する。

TEXT BY LIAT CLARK
TRANSLATION BY MIHO AMANO/GALILEO

WIRED(UK)

アマゾンはワシントン州シアトルに広大な本社ビルを建設中だ。現在は3棟目のタワーの建設に着手しており、2019年に完成予定である。『WIRED』UK版はこのほど、この新本社に潜入する機会を得た。

ジェフ・ベゾスの信念にちなんで名づけられた36階建てのビル「Day One(初日)」に始まり、巨大なバイオドームの「スフィア」、実店舗「Amazon Go」、社員が連れてくる4,000匹の犬たちが利用するドッグパーク、機械学習技術が搭載されたエレヴェーターまで──。以下の写真ギャラリーをご覧あれ。

  • 01-810

    1/1336階建てのビル「Day One(初日)」からの眺め。このビルの名称は、アマゾン創立者ジェフ・ベゾスの信念にちなんだものだ。ベゾスCEOは1997年に株主宛の書簡で、「きょうはインターネットにとっての『初日』。そして、わたしたちがうまくやり遂げれば、Amazon.comにとっての初日になる」と書いた。20年後の2017年、ベゾスはアマゾン社員たち宛の書簡で、初心を思い出させた。「2日目は停滞だ。その後は的外れな行動。次は耐え難いほどの痛みを伴う下降が続き、最後は死を迎える。だからいつでも『初日』なのだ」。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 02-810

    2/132つのタワーに挟まれた場所に、高さ30mの鉄骨フレームの球体が3つ連なった建物「スフィア」[日本語版記事]がある(2018年初めに完成予定)。この巨大な球体の中では、30カ国から集められた300を超える植物種が栽培される予定だ。人間の会議室などとしても使われるので、温度は最大22度に保たれる。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 03-810

    3/13Day Oneの足元では、アマゾンの最初で唯一の実店舗「Amazon Go」が2016年12月にオープンした。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の2017年3月の記事では、現在も利用者がアマゾン社員に限られているのは、技術的な不備が原因だと報じられた。この店舗では今のところ、20人を超える買い物客を同時に追跡できないことが理由のようだ。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 04-810

    4/13Day Oneのロビー。犬が人間と同じくらいに目立っている。従業員全体でおよそ4,000匹の犬を職場に連れてきているという。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 05-810

    5/13アマゾンの本社にはドッグパークが2つある。1つはバイオスフィア(ドーム型植物園)の近くにあり、もう1つは「ドップラー」というビルの中ほどにある(写真)。散歩より眺めが好きな犬にはこちらが向いている。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 06-810

    6/13すべての始まりは、創立してまもない頃に、当時の編集長兼主席エンジニアが「ルーファス」(写真右下)を職場に連れてきたことだった。サウス・レイク・ユニオン地区にあるアマゾンキャンパスには、2009年に死んだ「ルーファス」を記念してその名前を付けた建物もある。この壁は、屋上のドッグパークを案内している。壁に取り付けられた色とりどりのボールについて、犬好きの社員が書いた文章も飾られている。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 07-810

    7/13Day Oneにはさまざまな店舗が入っている。社員にとって便利なように、そしてオフィスで過ごす時間が増えるように。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 08-810

    8/13階段も気軽な作業スペースになっている。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 09-810

    9/13アマゾンのエレヴェーターには機械学習技術が搭載されており、最適な配分を行っているとされるが、各エレヴェーターに乗り込んだ人数は人が入力している。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 10-810

    10/13広大な社員食堂の一角。ここでは、食べたいと思う料理のほとんどが提供されている。ただしアマゾンは、従業員たちがオフィスの外へ行くことを奨励するため、食堂は意図的に小さなものにしていると説明している。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 11-810

    11/13「ポスト・アレー」と名付けられた廊下の壁には、ポストイットのメモがたくさん。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 12-810

    12/13アマゾンの工作室では決まったスケジュールで授業も行われているが、従業員は好きなときに参加して、思うままに創作することができる。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 13-810

    13/131,600人を収容できる会議場。最近は、俳優のアレック・ボールドウィンや政治家のアル・ゴアといった人物が招かれて講演を行った。毎週金曜日の午後になるとスペース全体がコートに変身し、従業員たちがスポーツを楽しむ。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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36階建てのビル「Day One(初日)」からの眺め。このビルの名称は、アマゾン創立者ジェフ・ベゾスの信念にちなんだものだ。ベゾスCEOは1997年に株主宛の書簡で、「きょうはインターネットにとっての『初日』。そして、わたしたちがうまくやり遂げれば、Amazon.comにとっての初日になる」と書いた。20年後の2017年、ベゾスはアマゾン社員たち宛の書簡で、初心を思い出させた。「2日目は停滞だ。その後は的外れな行動。次は耐え難いほどの痛みを伴う下降が続き、最後は死を迎える。だからいつでも『初日』なのだ」。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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2つのタワーに挟まれた場所に、高さ30mの鉄骨フレームの球体が3つ連なった建物「スフィア」[日本語版記事]がある(2018年初めに完成予定)。この巨大な球体の中では、30カ国から集められた300を超える植物種が栽培される予定だ。人間の会議室などとしても使われるので、温度は最大22度に保たれる。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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Day Oneの足元では、アマゾンの最初で唯一の実店舗「Amazon Go」が2016年12月にオープンした。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の2017年3月の記事では、現在も利用者がアマゾン社員に限られているのは、技術的な不備が原因だと報じられた。この店舗では今のところ、20人を超える買い物客を同時に追跡できないことが理由のようだ。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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Day Oneのロビー。犬が人間と同じくらいに目立っている。従業員全体でおよそ4,000匹の犬を職場に連れてきているという。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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アマゾンの本社にはドッグパークが2つある。1つはバイオスフィア(ドーム型植物園)の近くにあり、もう1つは「ドップラー」というビルの中ほどにある(写真)。散歩より眺めが好きな犬にはこちらが向いている。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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すべての始まりは、創立してまもない頃に、当時の編集長兼主席エンジニアが「ルーファス」(写真右下)を職場に連れてきたことだった。サウス・レイク・ユニオン地区にあるアマゾンキャンパスには、2009年に死んだ「ルーファス」を記念してその名前を付けた建物もある。この壁は、屋上のドッグパークを案内している。壁に取り付けられた色とりどりのボールについて、犬好きの社員が書いた文章も飾られている。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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Day Oneにはさまざまな店舗が入っている。社員にとって便利なように、そしてオフィスで過ごす時間が増えるように。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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階段も気軽な作業スペースになっている。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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アマゾンのエレヴェーターには機械学習技術が搭載されており、最適な配分を行っているとされるが、各エレヴェーターに乗り込んだ人数は人が入力している。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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広大な社員食堂の一角。ここでは、食べたいと思う料理のほとんどが提供されている。ただしアマゾンは、従業員たちがオフィスの外へ行くことを奨励するため、食堂は意図的に小さなものにしていると説明している。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

  • 11-810

「ポスト・アレー」と名付けられた廊下の壁には、ポストイットのメモがたくさん。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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アマゾンの工作室では決まったスケジュールで授業も行われているが、従業員は好きなときに参加して、思うままに創作することができる。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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1,600人を収容できる会議場。最近は、俳優のアレック・ボールドウィンや政治家のアル・ゴアといった人物が招かれて講演を行った。毎週金曜日の午後になるとスペース全体がコートに変身し、従業員たちがスポーツを楽しむ。PHOTOGRAPH BY JOHN KEATLEY

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