夏休みも佳境を迎えて、宿題に追われるご家庭も多いと思います。
幸い我が家の娘はまだ小さいので直接関わっては来ませんが、ものの数年後には夏休みの宿題問題の壁にぶちあたることでしょう。
そんな夏休みの宿題について先日ニュース番組で特集が組まれていて驚きました。
なんと、今は夏休みの宿題が販売されて居ると言うじゃありせんか…!!
私は、このニュースに憤りが隠せませんでした。
宿題にお金を出す親が居ることに、ではありません。
自分の文章をタダ同然で投げ売りする奴が居ることに対してです…!!
♪目次
- 読書感想文が300円!!
- 時給換算したら150円なんて…。
- 読書感想文売るなら自分の文章の価値を知るべき
- 読書感想文のお値段はどの位が良いのかな
- 時間を買うと考えれば読書感想文の値段は多少高くても売れると思う
- 文章の価値が上がれば、不正はそのうち淘汰されていく
- 苦労して書いた文章には価値がある
読書感想文が300円!!
そのニュース番組を見れば、なんと自分で書いた読書感想文がオークションやフリマサイトで販売されていると言うじゃ有りませんか!
しかも、ものの数百円で…!!
具体的な文字数と価格は良くわかりませんが
夏休みの読書感想文と言えば400文字詰め原稿用紙に4〜5枚位の文書になるんでしょうか。
そうなると、単純計算でも約2000文字。
それを、300円で売っていたとしたら
安すぎるでしょ!!
と、言う衝撃を受けました。
時給換算したら150円なんて…。
いや、もちろん、読書感想文買ってそれを平気で子供に持たせる親が居るのはもう倫理観の問題だとは思うんですが…。
(そんな親を持つ子供はきっと平気で嘘つく子供になる気がする)
そもそも、そんな安値で自分が書いた文章売る奴の気が知れないのです。
だって、2000文字で300円だとしたら、一文字の単価0.15円ですよ!?
時給いくらの仕事してるつもりだい?
って思ってしまいます。
きっと、読書感想文売ってる方だって、時間掛けて本読んで、時間掛けて文章書いてるわけです。
それなりに厚みのある本なら、早い人でも1時間位は掛かるかもしれない。
(速読マスターしてますって人ならもしかしたら読破まで5分位かもしれないけど、そんなスキル使ってまで読書感想文を300円で売ろうとは思わない気がする)
それでもって、文章書くのだってそれなりに考えて書いて体裁整えれば1時間位かかると思うんです。
そうなると、合計2時間掛けて書いた読書感想文を300円で売ったら
時給はなんと150円。
安い。
安すぎる。
1日8時間がっつり働いたって、なんと1,200円にしかならない。
副業だとしてもアホくさすぎる。
正直1,200円なんて時給で稼ぐ金額です。
さらに、もし本を買って読んだ場合は本の代金すらペイ出来ていない事になるわけです。
ワオ!労力の大赤字。
読書感想文売るなら自分の文章の価値を知るべき
そもそも、自分で苦労して書いた読書感想文をものの数百円で売れる人は、自分の文章の価値を分かっていないと思うんですよね。
昔学校の宿題で書いた作文だから元手はゼロだ!としても掛けた時間に変わりはないのです。
そもそも読書感想文を買う立場の人は、
読書感想文を書く為の時間と手間をお金で解決しようとしている訳ですからもっと高価格でもいいはずです。
マッサージに行って体ほぐして貰うだけでも、10分1,000円位しますよね。
占い師に占いしてもらったら、30分で6,000円とか取られる事だってあります。
キャバクラにいって、テーブルに着くだけでもチャージに10,000円とか払います。
それでも、ビジネスが成り立っているのは、消費者がお金を出してでも買いたい時間だったからです。
つまり、読書感想文を書く時間を他の事に宛てる為に買うわけですから、それなりの対価を払ったって消費者側に文句は無いんじゃないかと思うんです。
だって、お金払うの嫌なら自分で書けばいいだけだもん。
読書感想文のお値段はどの位が良いのかな
で、ここまで説明しておいてあれですが、読書感想文のお値段は一体どのくらいなら納得いく価格になるんでしょう。
紙媒体でお仕事される方なら、原稿用紙一枚4,000円が相場だと聞いたこともあります。
とは言え、これは取材や調査といった諸々の労力も込みの値段なので読書感想文には当てはまらないですね。
クラウドファンディングなどで募集しているWebライターの要項を見ると、インターネット上で調べ物をして記事を執筆するお仕事の場合、文字単価は0.5円~1円と言う所が多いようです。
そうなると、読書感想文もWebライティング位の価格帯がイメージ的に近いんじゃないかなぁと思われます。
そこで、読書感想文の文字単価を0.5円から1円として計算すると
2,000文字で、1,000円から2,000円となるわけです。
文字単価1円なら、2時間かけて読んで書いた読書感想文だとしても、時給1,000円をキープする事ができますね!
なんなら、買った課題図書も一緒にくっつけて販売すれば、本の価格まで一緒にペイ出来るし、消費者も「この本をちゃんと読みましたよ!アピール」が出来るしで一石二鳥だと思います。
時間を買うと考えれば読書感想文の値段は多少高くても売れると思う
まあ、もし小学生に読書感想文をやらせるとなると、本を読むのにも1日、2日掛かるでしょうし、文章を考えるのだって下手すれば2日は掛かるでしょう。
そうなると、読書感想文に掛けるはずだった3~4日もの時間が、たった2,000円で購入できる!となれば超お安いですよね。
ランチ1回分のお金で、4日分の時間が買えるんですから(笑)
正直倍の値段でも安いと思います。
もし、私が4日間好きな事に使える時間を買えると言われたら10,000円位出しても惜しくありません。
でも、そこは夏休みの宿題ですからね。
子供の読書感想文に10,000円出せるか?と言われたら微妙な所です。
4000円なら「仕方ないなぁ」と言って出すかもしれないけど10,000円なら、「アンタちゃんと書きなさいよ!」って言う親増えそうですね(笑)
文章の価値が上がれば、不正はそのうち淘汰されていく
なので、読書感想文を出品したい人は、最低でも文字単価2円以上で販売する事をオススメします。
価格が上がれば、買う親も少なくなるでしょうし、万が一買い手が着けばそれなりには儲かります。
まあ、そもそも自分で書くのが大前提な読書感想文を買おうとすること自体が間違っては居るわけですが、そこはもう買う方の倫理観の問題だと思わざるを得ません。
需要があれば、供給は増えるものです。
逆に言えば、需要が減れば供給も減っていきます。
販売する読書感想文の価格が上がっていけば、そのうち「こんな事にお金掛けてられない!」と気づいて需要は減っていく筈です。
そうすれば、売れなくなった読書感想文をわざわざ売ろうとする人も減るわけです。
今の不健全な、夏休み宿題問題の根本は文章の価値を分からない出品者が起こした価格破壊が原因だと言えるのではないでしょうか。
苦労して書いた文章には価値がある
自分が苦労して書いた文章を、ただ同然で投げ売りするなんてもったいない。
これは、私自身がものすごく思う事です。
売るために書いたとしても、自分が掛けた時間と労力は決して数百円の価値しかないわけではない筈です。
逆に言えば、
苦労して書いた読書感想文にはそれだけの価値がある
という事にもなります。
ですから、親御さんは読書感想文を書く子供に対して、金を事を出せば簡単に済ませられる事を教えるのではなく
「今からあなたが書く読書感想文は、買ってでも欲しいと思っている人がいる」
という事をちゃんと伝えてあげて欲しい。
そのくらい価値のあるものを書くのだから自信を持って書けばいいって言ってあげて欲しいです。
自分の読書感想文には実は4,000円の価値がある!と思ったら子供だってきっと頑張れます。
だって4000円もあったらうまい棒400本も買えるもん。