雨 ときどき晴れ☀

~鬱と発達障害とつきあう日々~

 

 今、2〇時間テレビを、片付けをしながら横目でみていた。

 ちょうど、聾学校の生徒さんの、マリンバの挑戦のコーナーだった。

 ある生徒さんのお母さんの話。

「こんなふうに、耳が不自由で、子供がかわいそうだと思っていた。でも、あるとき、子供に『私がこんなふうで、お母さんがかわいそう』と言われた。そんなふうに、親を思ってくれているんだなぁと思った」

 と、涙を拭かれていた。

 親が守っていると思っていても、もしかしたら守られているのかもしれない。

 どんなにその手が小さくても。

 走馬灯のように思い出が駆けめぐる。

 1日のほとんどを泣き叫ぶ我が子をなだめ、世話をしながら、自分がエライと、思っていた。

 でも、私は、ほんの一瞬みせる、あの笑顔に守られていたのだ。

 

 子供がCM中にチャンネルを変えた。でも、それでいいと思った。

 きっとすばらしい演奏だっただろう。