海自ヘリ不明 フライトレコーダー回収 3人の捜索続く

海自ヘリ不明 フライトレコーダー回収 3人の捜索続く
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26日夜、青森県沖の日本海で夜間訓練をしていた海上自衛隊のヘリコプターと連絡が取れなくなり乗っていた隊員3人の行方がわからなくなっている事故で、海上自衛隊はこれまでに周辺の海域でこのヘリコプターのフライトレコーダーを回収しました。自衛隊は海に墜落した可能性があると見て、飛行データの解析を進めるとともに3人の捜索を続けています。
26日午後10時50分ごろ、青森県むつ市の海上自衛隊大湊航空基地に所属するSH60J哨戒ヘリコプターが夜間の艦艇への発着訓練中、龍飛崎の西南西およそ90キロの日本海で連絡が取れなくなりました。

直後に救助を求める遭難信号が出されたことから、海上自衛隊が海に墜落した可能性があると見て周辺を捜索したところ、乗っていた隊員4人のうち1人が救助されました。この隊員にけがはないということです。

ほかの3人の行方はわかっていないということで、海上自衛隊と海上保安庁が護衛艦や巡視船を出して捜索を続けています。

これまでに周辺の海域で、海上自衛隊の艦艇がヘリコプターの飛行データを記録したフライトレコーダーを発見し回収したということで、海上自衛隊は救助された隊員から当時の状況を聞くとともに、飛行データの解析を進めることにしています。

夜間発着訓練は月明かり頼りに

艦艇への発着の訓練は、陸上に比べてスペースが限られ海上の波の影響も受けやすい艦艇の甲板上に確実に発着できるよう日頃から行われています。海上自衛隊はパイロットや管制の能力を維持するため夜間を含め必要な時間を決めて訓練を行っています。

ヘリコプターが発艦する際は艦艇を風上の方向に向けたうえで後方の甲板から進行方向の左側に飛び立つということです。その後、艦艇の周りを時計回りにおよそ3分程度で1周し、再び艦艇の左側から飛行甲板に降りるということです。発着する時はパイロットが手動で操縦しますが、それ以外の艦艇の周囲を飛行する際は自動操縦の装置を使って高度をおよそ90メートルに保ちながら飛行するということです。

夜間の訓練では、艦艇をサーチライトで照らすと乗組員から機体が見えにくくなるためパイロットは照明を最小限に抑えて月明かりなどを頼りに目視と計器の確認によって操縦するということです。また艦艇にはヘリコプターと管制の情報などをやり取りする担当者2人がいて、主に発着の際などに目視しながら通信を行うということです。

海上自衛隊によりますと、今回の事故ではこれまでのところ救出された隊員を除いて事故の状況を目撃したという報告や、事前に異常を知らせる連絡があったという報告は入っていないということです。

同型ヘリの飛行自粛

今回の事故を受けて海上自衛隊は、安全を確認するため27日朝から同型のヘリコプターの飛行を自粛する措置をとりました。海上自衛隊には同型のヘリコプターが事故機を含め34機配備されていて、飛行の再開は今後の原因の調査と合わせて判断するということです。

海自ヘリ不明 フライトレコーダー回収 3人の捜索続く

26日夜、青森県沖の日本海で夜間訓練をしていた海上自衛隊のヘリコプターと連絡が取れなくなり乗っていた隊員3人の行方がわからなくなっている事故で、海上自衛隊はこれまでに周辺の海域でこのヘリコプターのフライトレコーダーを回収しました。自衛隊は海に墜落した可能性があると見て、飛行データの解析を進めるとともに3人の捜索を続けています。

26日午後10時50分ごろ、青森県むつ市の海上自衛隊大湊航空基地に所属するSH60J哨戒ヘリコプターが夜間の艦艇への発着訓練中、龍飛崎の西南西およそ90キロの日本海で連絡が取れなくなりました。

直後に救助を求める遭難信号が出されたことから、海上自衛隊が海に墜落した可能性があると見て周辺を捜索したところ、乗っていた隊員4人のうち1人が救助されました。この隊員にけがはないということです。

ほかの3人の行方はわかっていないということで、海上自衛隊と海上保安庁が護衛艦や巡視船を出して捜索を続けています。

これまでに周辺の海域で、海上自衛隊の艦艇がヘリコプターの飛行データを記録したフライトレコーダーを発見し回収したということで、海上自衛隊は救助された隊員から当時の状況を聞くとともに、飛行データの解析を進めることにしています。

夜間発着訓練は月明かり頼りに

艦艇への発着の訓練は、陸上に比べてスペースが限られ海上の波の影響も受けやすい艦艇の甲板上に確実に発着できるよう日頃から行われています。海上自衛隊はパイロットや管制の能力を維持するため夜間を含め必要な時間を決めて訓練を行っています。

ヘリコプターが発艦する際は艦艇を風上の方向に向けたうえで後方の甲板から進行方向の左側に飛び立つということです。その後、艦艇の周りを時計回りにおよそ3分程度で1周し、再び艦艇の左側から飛行甲板に降りるということです。発着する時はパイロットが手動で操縦しますが、それ以外の艦艇の周囲を飛行する際は自動操縦の装置を使って高度をおよそ90メートルに保ちながら飛行するということです。

夜間の訓練では、艦艇をサーチライトで照らすと乗組員から機体が見えにくくなるためパイロットは照明を最小限に抑えて月明かりなどを頼りに目視と計器の確認によって操縦するということです。また艦艇にはヘリコプターと管制の情報などをやり取りする担当者2人がいて、主に発着の際などに目視しながら通信を行うということです。

海上自衛隊によりますと、今回の事故ではこれまでのところ救出された隊員を除いて事故の状況を目撃したという報告や、事前に異常を知らせる連絡があったという報告は入っていないということです。

同型ヘリの飛行自粛

今回の事故を受けて海上自衛隊は、安全を確認するため27日朝から同型のヘリコプターの飛行を自粛する措置をとりました。海上自衛隊には同型のヘリコプターが事故機を含め34機配備されていて、飛行の再開は今後の原因の調査と合わせて判断するということです。