WAVESって何ができるの? 何がしたいの?
皆さんこんにちは、ニルスです。
突然ですが、アルトコイン銘柄の多くは何かに特化しており、それぞれ一言で言い表せる特徴がありますよね。
例えばXRPなら「送金」、ETHなら「スマートコントラクト」、PAYなら「デビットカード」、GAMEなら「ゲーム」、STRATなら「プライベートチェーン」、XMRやZcashなら「匿名性」などなど…
じゃあWAVESが目指すものは何かと一言で言えば「トークン化(のための)プラットフォーム」です。
……などといきなり言っても「???」となるのは当然だと思います。私もまだ完全には理解できていません。
本日はWAVESが目指すところについて、キモとなる機能を挙げながら、私なりにまとめていきたいと思います。
WAVES-DEX による非中央集権市場
DEXとはDecentralized Exchange(非中央集権型取引所)の略です。
特定の企業がサーバーを建てて管理するのではなく、ブロックチェーン上に存在する取引所というイメージです。
DEX自体はWAVES固有のものでなく、Openlenderをはじめ複数のものが存在します。
WAVESの場合、公式クライアント(ウォレット)にDEXが統合されています。
Waves-DEX(以下、単に”DEX”と表記します)の利点としては、
- ブロックチェーン上で取引が行われるため改ざんされないこと
- サーバーが落ちることが無いこと
- ハッキングに対し強力な耐性を持つ(MtGox、Cryptsy、Bitfinex、Poloniexといった中央集権型の主要取引所では過去にハッキング、盗難、DDoS攻撃を受けています)こと
- 取引所側による板操作を受けないこと
- Walletと市場が統合されているため、取引のために取引所へ資産を送ったり引出したりする必要が無いこと
などが挙げられます。
WAVESの場合、資産の管理・送受信・市場での取引がすべてひとつのクライアント内で完結できるという総合プラットフォームになっているわけです。
またWAVESの公式クライアント(ウォレット)にはiOS/Android版も存在し、2017/8月初旬にはAndroid版にもDEXが実装されました。iOS版もAppleの許可が降り次第実装予定とのこと。
これにより出先であっても、資産の送受信や市場取引が可能となったわけです。
マルチゲートウェイ
先述の通り、WAVESはDEXという独自の取引所機能を持っています。しかし独自取引所とはいえ、取り扱い通貨がWAVESだけでは意味がないですよね。
でもご安心ください。Wavesクライアントではマルチゲートウェイによってドルやユーロなどのfiat(法定通貨)を市場に取り込むことができます。TetherのUSDTなどと同様、1:1の価値でペッグされるトークンが発行されるのです。
いわばドルやユーロといった法定通貨をクライアント(ウォレット)に入金することで、その価値を保ったままWaves Platform上で暗号通貨化させられるわけです。取引はもちろん、引き出しやブロックチェーンを利用した高速送金も可能です。
※ここで気付いた方もいるかもしれませんが、法定通貨の取扱という点においては、XRPと似たアプローチを取っています。
Q: So Waves is similar to Ripple? what will be the difference?
A: Waves is similar to Ripple in only one thing — approach to handling fiat. As in Ripple fiat assets will be backed by third-parties, payment systems, and banks.Q:WavesはRippleに似ていますか? 両者の違いは何ですか?
A:Wavesは法定通貨を扱うアプローチという点においてRippleに似ているようです。リップルと同様、法定通貨アセットの価値はサードパーティ、決済システム、そして銀行によって裏付けられます。公式ブログより引用
また同様に、他のアルトコインやビットコインも1:1の価値を持ったトークンとして市場に取り込むことができます。これにより、いちアルトコインのブロックチェーン上にある取引所でありながら、ETH/BTCやMGO/USDといった、Wavesを介さない取引も可能となっています。
この機能のキモは、はじめにWaves Platformで発行したりICOを行ったトークンでなくても、有望なプロジェクトを後から市場に取り込めることです。
「○○が取引できる取引所」というだけでもユーザー増が見込めますし、DEX以外の大手取引所がハッキングにあったりしたら更に爆発的にユーザーは増えるかもしれません。
トークン発行機能
WAVESクライアント内では、誰もが簡単に独自のトークンを発行することが可能です。
トークン発行費用は1WAVESのみ、維持費はかかりません。
トークンは名前、総発行量、小数点の桁数、追加発行の可否などが設定でき、発行されたカスタムトークンはすぐにDEXで取引が可能です。
Waves Platformでは、企業や団体を取り込み、独自トークンを発行させる試みがなされています。
2017/8後半には、大手ハンバーガーチェーンの「バーガーキング」がWaves Platform内で独自トークン「Whoppercoin」を発行しました。
こうした大きなプロジェクトのトークンには、「(緑のチェックマーク)」が付き、個人が発行したトークンとは区別されます。
※ちなみに緑チェックを取得する方法は下記のとおりだそうです。
To get verified mark (green mark)
認証済マーク(緑色のマーク)を取得する方法There are no classical ways (just paid the commission and get a lot of trust).
手数料を支払って信頼を得るような古典的な方法は存在しません。Work hard on your business, be active with your community and support the Waves and Waves community.
ビジネスに熱心に取り組み、コミュニティと活発に活動し、WavesとWavesコミュニティを手助けして下さい。Promote your product, come up with a system of incentives for Waves users.
あなたの製品を宣伝し、Wavesユーザーのためのインセンティブシステムを考え出してください。
バーガーキングのトークンの場合、店舗で1ルーブル(1ルーブルは約1/59ドル)を支払う毎に顧客に1トークンが付与され、1,700トークン集めるとハンバーガー1つと交換できるそうです。
これを読んで「それってポイントカードじゃん?」と思った方も多いと思います。既存のポイントカードと何が違うのかは後述したいと思います。
機能は何となくわかった。で、WAVESは何がしたいわけ?
Waves Platformは先述の「DEX」「マルチゲートウェイ」「トークン発行機能」を利用し、トークン化のためのプラットフォームになることを目指しています。
この項では「トークン化のためのプラットフォーム」とはどんなものか? ということについて、前項のバーガーキングトークンがポイントカードとは何が違うのか?という疑問をもとに見ていきたいと思います。
○円につき×ポイント、××ポイントで商品と交換…なんて仕組みは、楽天ポイントやTポイントはもちろん、個人商店のスタンプカードでも実現できるものです。
ではなぜそれを、わざわざ暗号通貨を用いてやるのか?
理由のひとつはコストです。特に大企業がポイントサービスを始める場合、ポイント用のサーバーを構築したり、サーバーのランニングコストや冗長性の確保に大きなコストが掛かります。一方WAVESクライアントを用いれば自社でサーバーを維持管理する必要がありませんし、発行自体にかかる費用はたったの1WAVESです(もちろんPRのためのホームページを作ったり広告宣伝を行ったりしたらその分は費用がかかります)。
「同じことが低コストで出来る」というだけでも導入する理由はありますよね。
また、発行されたトークンはWAVESブロックチェーン上にあることから、たとえば国際小売りチェーンが自社トークンを発行した際、国を跨いだ送受信も高速かつ低コストで行なえます。
発行する側にばかりメリットがあって、利用者にはメリットが無いのでしょうか?
そんなことはありません。先述のようにユーザーは自分のウォレット内にあるトークンを高速かつ低コストで送受信できるほか、DEXで取引することでBTCや法定通貨に換金することが可能です。
また先述の通り企業側はランニングコストの削減が可能なため、ポイント保有者への還元も大きくなるかもしれません。浮いたコストを消費者に還元するかは企業によりけりなので何とも言えませんが…
たとえばの話ですが、
しかしAさんは「ロシア旅行なんて次にいつ行けるかもわからないし、またシベリア鉄道に乗るかもわからないな…」と思っています。
上記のようなケースでは多くの場合、折角貰ったポイントは無駄になってしまうでしょう。
しかしシベリア鉄道ポイントがWaves Platform上で発行されたものであれば、AさんはDEXでシベリア鉄道トークンを売り、USドルを手に入れたり、よく利用するバーガーキングのトークンに替えることができるのです。
上記をまとめると下記のイメージです。
- 企業は独自トークンを発行し、より低コストで顧客の囲い込みが行える
- 消費者は発行されたトークンを売買することで、現金還元や集めているポイントへ集約化することができる
言うなれば企業、消費者双方にメリットがあるわけです。
では、Waves Platform自体にはどんなメリットがあるのか? 通貨であるWAVESの価値は? という疑問が浮かぶと思いますので、次項でまとめます。
Waves Platformはいかに収益化へ結びつけるのか
トークンをWaves Platform上で発行することは、企業にも消費者にもメリットがあると前項で申し上げました。ではWaves Platform側にはどんなメリットがあるのでしょうか?
まずひとつが、トークンの発行機能とDEXにより、Waves Platform内でひとつの経済圏が生まれるということです。Waves Platform内で発行され、売買や送受信も同じ場所で行うことが可能なため、法定通貨への換金以外では流入した資金を外部に漏らさずに完結します。WAVESやトークンでの決済(ペイメント)機能が広まれば、換金さえする必要がありません。
企業や団体はポイント(トークン)を発行することにより消費者の囲い込みを狙いますが、Waves Platformは企業や団体の囲い込みを狙っているわけです。Waves Platformはいち企業でもありますので、単一の企業が大規模な市場を運営しているとなれば会社自体の評価も高まるでしょう。
二つ目は、プラットフォームの公式トークンであり、Nxtからフォークしたアルトコインである「WAVES」の存在です。WAVESはWaves Platform内での基軸通貨であり、トランザクションの燃料でもあります。
大企業が参入するごとにネットワーク上で無数の取引が生まれ、フルノード側が生成するブロックや取引手数料から受け取る報酬も増加します。報酬の増加によりフルノードの運用者が増え(フルノードを建てるには最低10,000WAVESが必要なためWAVESが購入される理由にもなります)、リースを募るフルノード間の競争市場となることでWAVESネットワークはより堅牢なものとなります。
三つ目は、企業がWaves Platform上でICOを行った際、事前販売の受け入れ通貨としてWAVESが選択肢に挙がることです。これによりWAVESが買われる理由が生まれ、価格の上昇に繋がります。
まとめ
WAVESは色々な機能や実装予定の機能が多数あります。
しかしそれらは適当に追加しているわけではなく、トークン化プラットフォームとして必要な機能なのです。
・自分のトークンを発行するとき資金調達ができたら企業は嬉しいよね→ICOもできるようにしよう
・条件を設定して自動で貸付や支払いができたらいいなぁ→スマートコントラクトも実装しよう
・表に出す必要ない送金履歴はあまり公開したくないなぁ→匿名取引機能もつけよう
つまり、ICOプラットフォームやDEX、実装予定のスマートコントラクトや匿名取引機能などは全て、トークン化されたプラットフォームを実現させるための手段に過ぎないのです。
ここで、公式ブログの記事を引用します。
Q: One sentence or two what Waves is?
A: Cryptocurrency platform with emphasis on custom token creation, transfer and decentralized trading, with deep fiat integration and focus on community-backed projects.Q:1文か2文で「Wavesとは」を表現すると?
A:法定通貨との統合とコミュニティ支援プロジェクトに注力し、カスタムトークンの作成、転送、分散型取引に重点を置いた暗号通貨プラットフォームです。公式ブログより引用
上記は、「DEX」「マルチゲートウェイ」「トークン発行機能」を端的にまとめた一文だと思います。
上記の機能に加え、強力なパートナーシップ、積極的なマーケティングにより、既存の企業をどんどん取り込んだり、新しいプロジェクトをプラットフォーム上で発足させることで、「トークン化のためのプラットフォーム」を実現させようとしているのです。
というわけで今回は、「WAVESって何か色んな機能があるらしいけどイマイチよくわからん…いったい何がしたいんだ?」という疑問に対するまとめ記事でした。
少しでもご参考になれば幸いです。
ではまた。
※記事中誤りがあればご指摘下さい… 確認後訂正させていただきます。
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