これを読むとあなたがどこまで出世できるか分かってしまいますが、それでも読みますか?
出身大学は昇進・採用に影響するのか
「出世や昇進に出身大学は影響ありますか?」と問われると「メチャ影響あります」が回答です。
「出世・昇進」の定義によっても変わりますが「社長になりたい」のであれば相当高いレベルの大学卒業歴が必要です。しかし、部長クラスまでならば四年制大学卒であればさほど問題ないというのが結論です。(入社の際にかなり絞り込まれますが・・・)
会社には①社長フィルター、②部課長フィルター、③新卒フィルターという「3つのフィルター」があります。そしてそれは決して他社には明かしません。もちろん表向きは平等ですよというスタンスをとっています。
往々にして、フィルターはランキング形式をとっています。そしてランキングはクラス別に明確な壁があります。すなわち、対象に応じて「ランキングのこのクラスまでがOKかな」と決めているわけです。
学歴・出身大学議論はネットで盛んにおこなわれている通りですが、レベルが低い者がウダウダ言っても始まりません。現実は受け入れましょう。ただ、何も知らないで頑張ったけど最終的にフィルターはじかれて終わり、というバカの目だけは見ないようにしましょう。頑張るにしてもダメもとで頑張っているんだと理解して壁にぶつかる気概が大事だと思います。
大学クラス・ランキング
社長が次の社長を選ぶとき、人事が役員に昇格させるとき、出身大学をどう見ているかを見てみると下記のようになります。ほとんどの企業で評価尺度は変わらないはずです、ほぼ偏差値とイコールになっていますが、逆転しているクラスもあります。
=====Sクラス
=====Aクラス
慶応大学、早稲田大学
=====Bクラス
大阪大学、東北大学、九州大学、名古屋大学、北海道大学、東京工業大学、一橋大学、上智大学、同支社大学、立命館大学、国際基督教大学
=====Cクラス
関西学院大学、関西大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学
=====Dクラス
横浜国立大学、千葉大学、広島大学、岡山大学、東京農工大学、京都工業繊維大学、電気通信大学、名古屋工業大学
=====Eクラス
上記以外の地方国立大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学、成蹊大学、名城大学、明治学院大学、京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学
=====Fクラス
記名の無い大学
「・・・あれ?俺の出身大学がないぞ?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これが現実です。
社長フィルター
さて、皆さんは社長になれるのでしょうか?
一部上場企業の大企業においては、基本的にはSクラスから次の社長や役員を輩出するのが普通です。なぜなら、東京大学か京都大学を選ばないと、コネクションのある官僚や政治家等に学歴パワーで劣ってしまうからです。
もう少し柔軟な会社(甘い会社)になると、Aクラスからも社長に選ばれます。最近では慶応大学や早稲田大学も増えています。戦後かなり時間が経ったため、大企業≒政策組織ではなくなったからなのか、社長は東大出身でなければダメ!という大企業は減っていますね。あの有名な島耕作も早稲田大学卒業です。最近では慶応大学が一番多いようです。
役員(社長・副社長といった「取締役」という肩書がついた人)ではなく、「執行役員クラス」であれば、Bクラスでもなっている人がかなりの数がいます。
実力派であればBクラスでも社長になる目はあります。最近ではBクラスで社長相当の実力者を見極めるための社内選抜試験(昇進試験)が盛んにおこなわれています。残念ながら、Cクラス、またはそれ以下の大学出身者については、かなり社長になれる見込みが薄いというのが大企業における状況です。本社の選抜試験で抜群の結果を残さない限り極めて確率は低いでしょう。
データ:一部上場企業の社長の出身大学ランキング
部課長フィルター
部課長になるとかなりフィルターが甘くなってきます。チャンスです。よく「課長は7割が成れない」と言いますが、出身大学で決まらないということです。
Dクラス位までは部長の目があります。
Eクラスまでは課長の目もあります。
ぶっちゃけ、部課長クラスにはそこまで出身大学を求めていません。しかし、何が重要かと言われると課長に引き上げてくれる部長との相性です。もう少し具体的に言い切ってしまうと、部長と同じ出身大学の方が課長になりやすい。それだけです。
なので、むしろ学歴フィルター云々ではなく、いかにして自分と同じ出身大学の部長や課長と同じ部署・チームになるかの方が社内の立ち回りとして重要になってくるというわけです。
すごく生々しい話ですが、課長クラスに昇進させるために判断される人事情報は「①仕事ができるかどうか」と「②自分(部長)がコントロールできるか」です。①は当然のこととして、②に大きく関わってくるのが「出身大学が一緒」か「出身部門(いわゆる営業畑、製造畑など)が一緒」かです。他にも諸々ありますが。
新卒フィルター
周知の事実だと思いますが。Fランク大学は一部上場企業においてハジかれる可能性があるということは認識しておくべきです。また、Cクラスまでフィルターをかけている会社もあります。
まず、商社や外資系企業はBクラス以上しか採用しないケースも多くあります。トップの某外資系企業ではインターンサイトに「東京大学、京都大学、慶応大学、早稲田大学のみ」等と記載しています。SとAクラスだけ!ある意味すがすがしいくらいです。
青田刈りも兼ねたインターンシップなどではCクラスまでが「メモ」として記載されるケースが多いですが、ノーマルな採用フィルターという意味で言えば、Dクラス以上であればまずは一次書類選考には通過すると見込んで問題ないと思います。(Cクラス以下は切る某大手食品メーカーも知っていますが・・・)
海外大学出身者
正直、海外大学出身者の取り扱いは「どうしよっか?」と会社内でももめているのが各社の現状だと思われます。ただ、確実に言えることは採用フィルターは抜けられるということです。
部課長フィルターになると仕事次第ですが、こちらも問題ないと思います。
しかし、社長フィルターになると現状ほとんど「前例がない」のではないでしょうか。というかハーバード大学卒の人が日本の大企業の社長にはならないと思います。海外の会社の社長の方が給料がいいのでそちらに行くはずです。すなわち、海外大学出身者で日本企業にしがみついている奴は「海外でデキなかったんだなぁ」と思われる可能性もあるということです。
学生はもっとコスパ考えても良いかも
いかがでしたか?
このランキング表から確実に言えることは、最終的に会社で出世したいのならコスパの良い大学を高校時代に選択するというのもアリだということです。現在既に社会人の方には当てはまりませんが・・・
最近、学部はあまり問われないため「東京大学の文Ⅱ以上じゃないと社長にはさせない」などということはありません。例えば、Bクラスの大阪大学に行けるのであれば、学力的にはAクラスの慶応大学に優っているはずです。「ならば慶応大学に行こう」という選択肢もあるはずです。
また、たとえD・Eクラスの学力しかなくても、AO入試や一芸入試などで私立大の上位大学に入学することは可能です。そういった高速道路に乗る手段を考えてみるというのもありかもしれませんね。
俺は海賊王になる!といった明確な大学入学後の目標がある方は別ですが、9割の凡人はコストパフォーマンスを見て大学を決めるべきではないかと思います。
社会人は過去記事を読め
既に学歴確定済み・・・オワタ・・・という人。逆転のチャンスは無きにしも非ずです。過去記事ならここらへんも参考にして下さい!
オススメ本
会社の裏側・人事話に興味があるならこの本をお勧めします。
本当に面白い本です。人事部がどこまで見ているか詳細に書かれているので、中古でもいいから一読しておくべきだと思います。
では!