雄町くんが行く!

雄町米の日本酒を飲み現実逃避が得意技の中年サラリーマンの雑記

「持たない幸福論」を読んで思ったこと

pha(ファ)さんの著作で、持たない幸福論~働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない を読んだ。以前から、phaさんのことは、はてなブログを書いているので何となく知ってはいた。

大阪出身、京大卒、今は定職につかず(といいつつ本を出版したりしている)シェアハウス「ギークハウス」に住む。この本の副題のとおり、働きたくなく、家族も作らず、ブログでたまに近況報告といっては「ダルい」とかを呟いている人。現在36歳くらい?だから私より一回りほど年下なのかな。

本は初めて読んだのだけれど、印象としては、まあ正直で頭の良い人という感じ。正直すぎて宮仕えは続けられないんだろうな~と思った。まあ、僕も結婚して家庭を持っていなければ、今頃どうなっていたかは正直自信がないのだけれど。

本に書いてあることは本当にごもっともなことだらけで、宇宙から見れば自分なんてケシ粒みたいな存在だとか、僕とほとんど同じことを考えてるんだなと笑ってしまった。ただ、僕と違うのは、僕はそういったことを皆の前で正直に言う勇気がないのと、実行する力もないのと、考えていることや思ったことを、この本のようにうまくは書けない(つまり能力が不足している)ということ。かなり違うな…。

phaさんもとりあえず今の生活には満足しているようだけど、やっぱり将来のことは考えるらしく、不安だと言っているのを読むと、実は意外と普通の人なんだなとも思った。人の悪口はあまり言わない方が良いとか、あまりに現実的なことも書いてあったりして、そういった部分は意外な感じで少し笑える。

本を書いたり、トークイベントに出たり、人を集めてコミュニケーションを取る能力は僕よりも断然ありそうだから、仕事をさせたらそれなりの結果を出しそうなんだけど。もったいないね。最初は働いていたみたいだし。

ただ、自分の人生をどう生きるかは、その本人が決めることだから第三者があれこれ言う問題ではない。

最後に、この本の中で僕が一番印象に残ったのは、文庫本あとがきの中の「人間が人生のうちでできることは、自分が受け取ったものを別の誰かに手渡すという、ただそれだけしかない。」という部分。妙にこの部分に引っかかって、「うん、なるほどなぁ、そうかも知れないなあ」と。

そういう意味では、僕は、両親や、その他人生において関わった色んな人達から受け取ったものを自分の子供達とかに手渡す、それで僕の人生は十分なのかもしれない、と強く思った。

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