夏休み明けだからか、やけに長く感じる一週間だった。金曜日の夜は楽しい飲み会で、土曜日は午前中は西荻窪を歩いた。蒸し暑くちょっと歩いただけで汗が出るから夏は嫌いだな…と思いながら、昼は「ビストロ さて」。一度食べてみたかったハンバーグは、柔らかくてナイフを通せば肉汁が溢れ上品なソースと混ざり、旨い。雰囲気が素敵なお店の女性。帰りにセンスの良いオリジナルの料理写真を1枚頂いた。
一旦戻り、夜まで仮眠。その後だらだらとネットを見て何か食べに行こうと思ってとりあえず外に出た。四ツ谷、麹町、市ヶ谷と歩きながら店を考える。昼間は暑くて夏は嫌だなと思ったけれど、夜は涼しいからありかもなと感じた。けど早く秋、冬になってほしい。店はどうしよう、中華じゃないし、洋食でもないな…。
▲いつも通る度に気になる庚嶺坂(ゆれいざか)
それほどしっかり食べたい気分でもないからやっぱり居酒屋だ、とよく行く神楽坂の「てしごとや 霽月」へ。広さと賑やかさが適度だから、周りを気にせず緊張感無く飲める。日本酒の種類も豊富で、気に入ったものを頼んでだらだら飲むのにピッタリなお店。
最初は美酒の設計の大グラスとホタルイカの黒造り。昨日の飲み会で「死ぬ前に最後に何食べたいか」という話題になった時に、そんなの決めようがないと思いつつ、美味い日本酒とホタルイカの刺身とかは良いよなあ…と思って、ホタルイカが食べたくなった。ピタッとした薄い食感、濃厚な旨み。富山で食べた刺身は本当に良かったなあ。来年も行きたい。
次からは小グラス。静岡の白隠政宗はキレがいい。
「秋刀魚入荷しました」ということで塩焼を。
秋刀魚が来て、箸で切り込みを少し入れてレモンを絞る。脂が乗っていてとっても美味しい。これで380円というのはお得だな。
秋刀魚と一緒に、次は風の森。お待たせしました、と注いでいるのが「作」で、「あっ、風の森かも…」、「あっ…」と、なる。「作も好きだし、迷ったから大丈夫」と、2013年に初めて来て以来ずっと働いていて、いつも親切にしてくれるスリランカ出身のプラバさんに伝える。「ごめんね、これ、サービスね」と小さい御猪口で風の森も。ああ…やっぱり良い店だ。
秋刀魚を食べながら、秋刀魚は1人で食べる方がいいなと思った。綺麗に食べたくて、そのことに夢中になる。それから最近好きな「椎茸」。
お酒は屋守。サービスで深山霽月(みやませいげつ)もいただいた。お店の名前にも入っている「霽月」とは、「雨が上がったあとの月。転じて、曇りがなくさっぱりとした心境。(せいげつ【霽月】の意味 - goo国語辞書)」とのこと。
飲みながら、Twitterを眺めていたらいくつかカレーの話が流れてきた。元々好きだったけれど今年は特にハマっていて平日のランチの3割~4割くらいカレーなのでは、と思うくらい。旅行や出張でどこか行ってもほぼ必ずレトルトのご当地カレーを買っている。カレーで〆、良いんじゃないか…と調べるとカレーが食べれるバー(しかも深夜までやっている)が近くにあるらしい。よし、行こう。最後は山形の上喜元で。
▲霽月から歩いて5分くらいの近さ。
バー「ナオライ」。入ってみると非常に広い。カウンターの他、テーブル席も多い。22時過ぎでお客さんは自分以外1人。これはゆっくりできそうな良いお店を見つけた。飲み物は宮城峡をダブル、ロック。カレーはドライカレー、チキンカレー、欧風カレーがあり迷いつつ「欧風カレー」のチーズで。ご飯少なめ。
▲現時点で一番好きなウィスキー「宮城峡」。
欧風カレーがやってきた。フルーティで甘みがしっかりしつつ、後から軽い辛みが。固めのご飯が好みで、トッピングのフライドオニオンが香ばしい。とろけるコクのあるチーズが堪らない。止まらなくなる美味さ、好きなカレー。鶏肉もしっかりと存在感があり、非常に満足度が高い。いいな、これは。そして実はお通しの小さなポテトサラダが中々良かった。(最後に気づいた)
好きな日本酒を楽しんで、最後にカレー〆。幸せ。神楽坂で飲んだ時はまた寄りたくなりそう。