私の担当しているケースの中には複数のネグレクトが疑われる世帯があります。
他のCWも同じような世帯を抱えているようですが。。。。
典型的なパターンは、こんな感じでしょうか。
・2人世帯(親と子)
・世帯主は80歳以上で要介護状態
・息子、あるいは娘は40~60代
(うつ病、疾病等で就労実績なし)
このような状態で息子あるいは娘が、親への必要な介護を放置するという状況です。介護認定を受けてヘルパーさんが入っていればまだマシですが、中には介護認定の申請自体をしなかったり、必要な介助をしなかったり、通院が必要なのにひたすら先延ばしにしたり・・・というケースもあります。いずれも広義のネグレクトとして解釈して間違いありません。
ネグレクトが発覚する理由は様々です。
・ケアマネあるいはヘルパーからの連絡
(最近、息子さんが全然面倒を見ていないようです…なんとかなりませんか?)
・病院からの連絡
(最近通院がありません、往診に訪れても反応がありません)
・ケースから必要な申請が上がってこない
(おむつ代がかかっているはずなのに、一時扶助の申請が出ない)
ネグレクトが疑われる場合、CWは同居人に注意を促します。また、関係者と連絡を取り合ったり、自宅への訪問回数を増やすなどして状況の把握に努めますし、どうしても自宅で面倒を見きれないのであれば施設への入所などについても検討してもらいますが、あくまで本人あるいは同居人の同意が必要ですのでそこに強制力はありません。ただ、私としてもなんとかしてあげたいとは思いますし、何かあった場合に行政の責にされてしまっては困りますから、考えられる予防策についてはやれるだけやっておこう、些細なことでも記録は詳細につけておこうと思いながら仕事をしています。
実際の業務の中でケースが自宅で死亡した場合、老衰あるいは持病の悪化で処理されることも多いわけですが、事件化していないネグレクト(もしくはそれが疑われる事象)は多いと感じます。
悲しい現実です
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コメント
コメント一覧
親に対するネグレクトあるのですね。
しかあっても不思議ではないだろうと今の私なら思います。
遠距離介護を長いことやっております。一人っ子なので協力者は家族てす。
それでもありがたい助かってきました。
自宅介護が限界で施設に入所後も相変わらず遠距離介護は続いてます。
実家の管理、施設へ入ったらおしまいではないのです。
年に何度か帰省滞在。
お金はかかるし大変な労力てす。
経験者なら解ると思います。
当然パートは辞めました。私は介護以外に更に難治性の疾患を抱えてる為限界でした。
そこで始めて解ったことがありました。
殆どの入居者さん御家族地元。
なのに会いに来るのは平均二月に1度あればよいほうらしいです。
年に1度のイベントさえ来ない方も多いです。
飛行機とバスで遠距離の私が一番多く来ていると言われたのが現実でした。
何も出来ないまして認知の親なんか面倒な存在
居るのは親の家と年金てのが本音なのでしょう。
幸、私の場合は一家の大黒柱が居ること。
もし独り身で親の介護状態だったら、難治性の疾患を幾つか若いときから抱えて何ヵ所も専門医にかかってます。
そしたら生活保護の生活だったかもしれないです
。
前回のコメントは怒りまかせでしたが笑
若いときから苦しい病と戦いながら職場の人にはたまに嫌みを言われても我慢して働いてました。
その後は体に合わせてパート勤務でした。
私情を挟みましたが、世の中には病や子育て等、苦労抱えて尚努力している人達がいるという事です。
本来苦しくて受けたい人が門前払い、適当にお気楽人間がその場だけ演技して長い年数保護生活。
不条理な世の中です。
コメントありがとうございます。
表面化していないだけでネグレクトが疑われる事象は多いと感じます。
ただ明確な事件性がないと、行政も警察も動けないのが現状です。
>何も出来ないまして認知の親なんか面倒な存在
>居るのは親の家と年金てのが本音なのでしょう。
これは仰る通りだと思います(すべての人間とは言いませんが)。また、親と別居してしまうと保護費の算定基準が変わってしまうのでそれを暗に嫌がる人も多いですね…
あくまで私が聞いた限りの印象ですが、平均2ヵ月に1回の訪問があればかなり多いほうだと思いますよ…中には施設に入れたら最後、1度も顔を見せない人もいるようです。